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編集部2022年8月14日

エサ付けに便利な「掴めるっス!」を使って釣りをしてみた 後編

カサゴ 魚種別釣りガイド

虫エサが特別に苦手ではないだけで、やっぱり体液とか匂いが気にならないわけではありません。サバの切り身エサにしても、匂いはかなり強烈で、摘まんだ指でサンドイッチやおにぎりをそのまま食べるとなればもちろん抵抗があります。だから今は基本的にエサは『掴めるっス!』を使ってセットしています

掴めるっス!で手返しも向上!

写真と文◎編集部 

 虫が怖くて釣りができるか! そんな声も聞こえてきそうだが嫌いなものは仕方がない。 じゃあ、その手でおにぎりを食べられますか? じゃあ、虫嫌いな人はひとりでの釣りをあきらめるの? じゃあ、これを使ったほうが手返しもよくなるとしたら? 常備しておくのが大人のマナーなのかもしれない。

この記事は月刊『つり人』2022年9月号に掲載したものを再編集しています

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掴めるっス!で手返しも向上

 石川さんはまずはヘチ際を探っていたものの、釣れるカサゴが小さいと見るや、虫エサを持って「ちょっと遠征」と言って堤防先端や逆に中央付近に足を延ばす。

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ヘチ際や先端のオーバハングなどを丁寧に探って数を伸ばした石川さんだが、チョイ沖へキャストしてゴロタ周りを探ると型が一気によくなった

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「チョイ沖にいるこのサイズなら楽しいね!」と虫エサの釣りをひとりでできるもん状態の石川さん

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この日は「気持ち悪っ!」という声は聞こえてきたが、「アッコちゃん、やって」という声は最後まで聞こえなかった

「あの社長がひとりでできるもん状態なんて涙モノです」と感激しきりの戸塚さんだが、「実は私自身も『掴めるっス!』が手放せなくなりました」とのこと。

「虫エサが特別に苦手ではないだけで、やっぱり体液とか匂いが気にならないわけではありません。サバの切り身エサにしても、匂いはかなり強烈で、摘まんだ指でサンドイッチやおにぎりをそのまま食べるとなればもちろん抵抗があります。だから今は基本的にエサは『掴めるっス!』を使ってセットしています」

 しかも、素手でエサ付けするよりも手返しが向上するという。

「エサ付けのたびにバケツに水を汲んで洗ってタオルで拭いたりすることまで考えると、『掴めるっス!』を使ったほうが実は手返しが早かったんですよ」

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「アッコちゃん、3回も根に入られてよく釣れたね」「社長に言われたとおり、ラインを緩めて待っていたら出てきました!」名コンビなんである

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「ホントだ、チョイ沖は魚が大きい!あ、根に入られました! あ、出てきました」と大騒ぎの戸塚さん

 これは戸塚さん自身もびっくりの事実という。

「あとは気遣いとして準備しておきたいですね」

 たとえば毒魚やトゲのある魚が釣れたら素手では触れられないのでフィッシュグリップが必要になる。ハリを喉の奥まで飲み込んでしまった魚に対してはハリ外しやフォーセップが必要になる。手が洗いたくなったら水汲みバケツが必要になる。

 それと同じように、数名釣り人がいれば、1人や2人は虫エサが苦手という人もいる。ひと家族4人で釣りに行けば、1人くらい、もしかしたらお父さん以外は全員虫エサはダメという可能性だって低くはない。

「そう考えると、場所も取らないし、いつでもどこでも持っていれば出番があるし、本当に苦手な人にとっては超ありがたいアイテムだなって気づいたんです」

 そう言われてハッと気づいたことがある。以前、ヘチ釣りの取材で元気いっぱいのフナムシをエサにしている人に会ったが、「これは無理……」と逃げ出した。でも、たしかに『掴めるっス!』のワンクッションが入ればギリでいけるかも……。基本的にはあまり細すぎないイソメやミミズのエサ付けを想定したものだが、ユムシや極太のドバミミズなど、積極的に触りたいとは思わないエサはいくつか頭に浮かぶ。

「でもさ、そういうエサに限ってよく釣れるじゃん!」

 そう言うと、ルアーロッドをバットから曲げる強い引きで良型カサゴをぶち抜く石川さん。

「あ、食った。あ~、潜られちゃった、あ、出てきた、おっきい!」

 ひとりで実況と解説をこなして賑やかなのは戸塚さん。

 日陰ひとつのない真夏の沖堤防の暑さは尋常ではなかったが、こんな感じでカサゴやキュウセンからのアタリは間断なく続き、「面白かったね」と口を揃えて昼の便で帰港したのだった。

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人気のベイトロッドMeguAB501-UL の後継機種として登場した『Megu 501G-TUNE』(オフィス・ユーカリ)。エリアトラウト、渓流、バス、ライトソルトなど幅広く使える1 本

 

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キュウセンベラのみならずササノハベラも夏に美味しい嬉しいゲスト

ちょっと裏技!

ジャリメなど細いエサにマッチするゴム管チューニング

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シロギスの投げ釣りでよく用いられるエサがジャリメ。この『掴めるっス!』でも掴めるが、よりフィットさせる方法がある。用意するのは『夜光浮きゴム』(東邦産業)。サイズは細、中、太の3 種類があり、中が適正。『掴めるっス!』の左右どちらか片側のツメの窪みに押し込んでセットするだけ。これだけでもゴム管がぴったりフィットするので外れないが、ちょっとだけ瞬間接着剤を着けて固定すればより安心。あとはツメとツメの間部分をハサミでカットするだけ。イソメを摘まむ部分の隙間が少なくなり、ジャリメやミミズなど細いエサをしっかり固定できる。元々の本体が夜間でも見やすいグローカラーを採用しているので、ゴム管も夜光にするとより見やすくマッチする。

 

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帽子のつばに『マグネットクリップ』をセットしてその上から『ハートカッター』をセットすると使いたいときにすぐにラインカッターを使ってすぐに仕舞えるので大変便利。いつも「あれ、どこに仕舞ったっけ」となる人はぜひ

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この日メインで使用したのは視認性に優れてしなやかなナイロン『ナイトゲーム・ザ・メバル』(ユニチカ)の6 ポンド。ブラクリは安心安定の『あいなめブラクリ』(オーナーばり)の4 号

 

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