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編集部2021年11月8日

ルアーでねらうシーバス釣りの基本:鮎パターン

シーバス-川 シーバス-海 知らなきゃ困る超基本

 

 

日本の海のルアー釣りはこの魚から始まったといっても過言ではない。美しい、いぶし銀の魚体は、釣り人をどこまでも高揚させる。そのうえ、身近な釣り場でねらえることが何よりもうれしい。

シーバスの生態に加え、ルアー、タックル、アプローチの基本を学ぶ

写真&文◎新保明弘 写真◎つり人オンライン 
※この記事は『海のルアー釣り入門』(新保明弘著/2014年出版)を再編集したものです

 日本の海のルアー釣りはこの魚から始まったといっても過言ではない。美しい、いぶし銀の魚体は、釣り人をどこまでも高揚させる。そのうえ、身近な釣り場でねらえることが何よりもうれしい。

 

稚アユ、落ちアユのシーズンに合わせてシーバスのシーズンもやってくる

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シーバスのキーベイトのひとつである鮎

   マッチ・ザ・ベイト。海のルアー釣りで最も大切なことであるが、シーバスでは全国共通の大きなカギとなるのが「アユ」。日本人なら誰でも知っている川魚の代表格であるアユが、シーバスの行動パターンの大きな目安となる。稚アユは文字どおり、アユの稚魚。

 2月後半から5月いっぱいにかけて河口部に集まり、河川を遡上する。落ちアユは、産卵を控えて9月中旬から12月初めにかけて川を下り下流域で産卵するアユを差す。稚アユのシーズン、春になるとシーバス、特にマルスズキは産卵後の体力回復のために捕食活動が活発になる。そして落ちアユシーズンの秋は産卵前の荒食いをする。したがって河川に稚アユの遡上が確認されたり、アユが落ち始めたという情報はシーバスシーズン春と秋の開幕の目安となる。

 ここで注意しなければならないのは、シーバスが稚アユや落ちアユだけを捕食しているわけではないということ。いずれもシーバスゲームを組み立てるうえでの、あくまでも目安であり、それだけにとらわれすぎず、時には柔軟に考えることも重要である。

稚アユシーズン。ルアー選択の基準

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稚アユなど、捕食されているベイトが小さいときはシンキングペンシルなど細身で小型のルアーを使用する

 稚アユの大きさは3~7㎝前後。そのため、使用するルアーは自ずと小さめになり、タックルもよりライトなものになってくる。しかしあまりにも小さなルアーでは、タックルも含めて、ビギナーには扱いが難しくなってしまう。そこで覚えておいてほしいのは、サイズを素直に小さくするのではなく、細身のルアーを使用することである。 

 私自身、今までの経験から、ルアーの長さよりも太さでシーバスの反応に差が出ている。細身のルアーであれば、10㎝を超えるサイズでも充分にシーバスはバイトしてくる。リップレスミノーやシンキングペンシルには細身のルアーが多い。

 このことはもう1つ、シーバスフィッシングでは外せない「バチ抜け」にも応用が利く。バチ抜けパターンとは、ゴカイを代表とする多毛類が春先に産卵行動で水面に漂い、流される個体をシーバスが捕食するパターンである。

落ちアユシーズン。ルアー選択の基準

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落ちアユは全長20㎝を超えるため、ルアーも大きめでよい

 落ちアユの大きさ=成魚のアユなので15 ~ 25㎝である。そのため、使用するルアーも10㎝から20㎝を超える大型のものまで幅広く使える。大きめのルアーは重さもあり、キャストの飛距離が出やすいなど扱いやすい。

 水温から考えても、落ちアユシーズンのほうがシーバスは活発に行動しやすい。捕食するエサも大きいため、ルアーにも大胆にアタックしてくることが多い。したがってシーバスゲームは 落ちアユシーズン=秋から始めると、釣果に結びつきやすいと考えられる。

その他のベイトパターンについて

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バチ、鮎以外にもベイトの種類は多数存在する。シーバスがそのとき捕食しているベイトを見極め、ルアーをセレクトする

 シーバスフィッシングの代表的なベイトとしてアユを挙げたが、最近のシーバスゲームでは、地域独特のベイトパターンも存在する。それはコノシロであったり、小型のイカであったり、ハゼであったりとさまざまである。一つ一つを解説することはできないが、これらの独特なベイトフィッシュパターンを攻略するためには、やはりマッチ・ザ・ベイトを基本にルアーの種類、アクションの付け方を常にイメージしながら釣りに向かうことが大切。時にはねらいのターゲットだけでなく、そのベイトについて知識を深めることが釣果を左右することもある。


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