打ち寄せる波が作り出すサラシが警戒心の強いヒラスズキを大胆にさせる
憧れのヒラスズキ、手軽なセイゴ・フッコゲームを楽しむための基本を学ぶ
写真&文◎新保明弘 写真◎つり人オンライン
※この記事は『海のルアー釣り入門』(新保明弘著/2014年出版)を再編集したものです
より身近なポイントで誰もが楽しめるライトタックルの釣り。
目次
湾奥や穏やかな河川内をライトタックルでねらう
橋下のポイントを攻略してヒットしたセイゴ
シーバス釣りの醍醐味といえば、大ものねらいであるが、意外にお勧めなのがライトタックルを使用したスズキの幼魚=セイゴ、フッコゲームだ。
ポイントは秋にマハゼがねらえるような穏やかな湾奥や、両岸が整備された河川内。昼夜を問わず、スニーカーに膨張式のフローティングベストで臨めるため、誰もが手軽に楽しめる。スズキやフッコは群れでルアーを追ってきたり、バイトする瞬間が見えることもあるので、非常にスリリングである。セイゴ、フッコゲームのタックルは6フィートクラスのメバルかアジングロッドに小型スピニングリール。ラインはPE0・3~0・6号に、ショックリーダーとしてフロロカーボン6~8ポンドを50~70㎝。細いPEにリーダーを結ぶのが不安なら、ナイロン4~6ポンド直結でも楽しめる。
使用するルアーは5㎝までのフローティングミノーもしくはサスペンドミノーと、1・0~2・0gのジグヘッドに3インチまでのワームをセットしたジグヘッドリグを用意する。
小型ミノーでトゥイッチ&ポーズが決め手
セイゴ、フッコを小型ミノーでねらう場合は、トゥイッチ&ストップアクションが有効!
セイゴ、フッコゲームでは小型ミノーが中心となる。アクションはトゥイッチを2~3回入れたら、3秒ほど長めにポーズ(ルアーを静止させる)を入れてルアーを少し見せてやる。こうするとセイゴ、フッコはバイトしやすい。そのためポーズの時にひったくるようなアタリが出やすいので、しっかり集中する。
マヅメ時や夜間は、小型ミノーだけでなく、ジグヘッドリグも効果的。川の流れや潮の満ち引きの状況によって、潮が動いているポイントで、船陰や流れ込み周辺などの障害物周りをねらう。
ジグヘッドリグのアクションは、水深が1mを切るような浅場の場合はキャスト直後から、水深が3m以上ある場合は底近くまで沈めてから、いずれもスローリトリーブ。リール5回転くらいのリズムで軽くトゥイッチ、アクションを入れるとよい。
セイゴ、フッコのライトタックルゲームでは予想外のスズキサイズもヒットすることがある。ランディングネット、玉網は必ず携帯しておきたい。