久しぶりにシーバスロッドも新調した。ハゼの中通しザオも買った。そこそこ上位機種のスピニングリールもベイトリールも今年に限って買ったけど「買ってよかった2022」ということであれば迷わずこれかなと。
夜の名手は暗さを求める……ホワイ?
文◎天野三三雄
久しぶりにシーバスロッドも新調した。ハゼの中通しザオも買った。そこそこ上位機種のスピニングリールもベイトリールも今年に限って買ったけど「買ってよかった2022」ということであれば迷わずこれかなと。
がまかつ
LUXXE キャップライトLEHL-115
ツバ上装着タイプで視界の邪魔にならないIPX4(防滴仕様)のキャップライト。手もとのみを照らす手元ライトモード。メモリーライト機能、バッテリー残量表示、誤点灯を防ぐロック機能付き(1秒間に2度押しで点灯)。サイズは43×55×23mm。重量は約32g(充電池込み)。使用電池:リチウムポリマー600mAh。価格2400円+税
このようにクリップで防止のつばに固定する。これはUVライト
筆者プロフィール
天野三三雄/月刊つり人と書籍を担当。釣りは「広く浅く」でも「狭く深く」でもなく「狭くて浅い」お池のシャローランナー。死ぬかと思った、とか、お化けにびっくりしたなど、釣り場の恐怖体験を聞くのが好き。
◆この筆者の関連コラム
自身のタコIQがアップしていく!/アームチェアフィッシングの部屋 >>
車内に常備の点かないライト
「ざけんなよっ!」
「え、これもか!」
「ぬわ~~~!」
動くタックルボックスと言えば聞こえはいいが、動くゴミ箱、もとい動く物置と化している走行距離25万kmに迫る我がミニバンにはアッチ&コッチにヘッドライトが転がっている。その多くは電池式で、その中でも最も光量が大きい、自分の中では奮発して購入した新しいヘッドライトを優先的に使い、その前のモデル、さらにその前のモデルも「予備として…」とか「誰か忘れたときのため…」とか言って捨てるでもなく車内の片隅に転がっているのだが、肝心の夜釣りで使おうとすると電池切れ……。冒頭の奇声につながっていくわけだ。
ま、商売道具のカメラだって取材の前日の充電するのが常。ましてや遊び道具のライトなんて持ち帰って充電などしない。持ち帰っていないから前日に充電することもないという悪循環。稀に持ち帰って充電などしようものなら、車に積み忘れて結局「ぬわ~~~!」と悶絶する不毛ループ……。
そういえばアノ人もコノ人も
この商品に出会ったのはこの秋。福島県小名浜で夕方からアジング取材をしたときのこと。アングラーはアジングエキスパートにして最強のアジングオタク(いい意味で)として知られる藤原真一郎さん。夜釣りのためライトを用意したのだが、それはヘッドライトでもネックライトでもなく帽子のつばにセットするキャップライトだった。
「これ、すごくいいですよ。軽いし、安いし、USBで充電できるし」
「へ~、そうなんですね(この時点ではあんまり興味なし)」
という会話ののち、日没後に見事なアジを連発した藤原さんは、スイッチをカチャカチャして、紫外線発光カラーのワームにUVライトを照射。さらに次のルアーローテーションの際には淫靡な赤色ライトで手もとを照らしていた。
「あ」
数日前に行った旧江戸川のシーバスの取材でも、居並ぶアングラーの中でその方だけがヒットを連発していたのだが、ルアー交換の際、必ず背後を向いて赤色ライトを照らしていた。いわく、「シーバスはもちろん、ベイトフィッシュも、通常の白色LEDライトだと照らした途端にパニックを起こして逃げ惑うけど、赤色ライトだとわりと動じない」と言っていた。さらに、夜釣りも得意な投げ釣りの大御所も「最近のルアーマンは馬鹿みたいに明るいLEDライトを点けて海面を照らしているけどやめてほしい!」と怒っていたっけ。さらにさらに、伊豆の尺メバルハンターたちは揃いも揃って闇夜を好み、ヘッドライトの光で魚を驚かせることに細心の注意を払っていた。
よ、よんルーメン?
「これ、4ルーメンしかないんですよ(笑)」
そう笑う藤原さんだが、手元と口元がぼんやり見えるだけで、そのほかは闇と同化してよく見えない。
「この暗さがいいんですよ。見たいのはスナップを通すルアーのアイとかですから、手もとが見えればいい。薄暗い感じの光ですから魚へのインパクトも弱いです」
もちろん、白色LEDの明るさは4段階で調節でき、4ルーメン(連続で約60時間点灯)、12ルーメン(約20時間)、55ルーメン(約5.5時間)、115ルーメン(約2.5時間)と輝きを増す。水辺への道中の足もとはしっかり明るく照らしてくれるから安心。水辺に着いたら光量を落として魚たちを驚かさない。
車内でスマホを充電するように付属のtype-CコネクターをUSB接続すれば手軽に充電できるから、車内に置きっぱ派も電池切れの心配がなく、繰り返し充電できるため非常に経済的。しかも元から驚きの安さとあって、いきなり2個買いして子どもたちにも使わせている。
白色LEDは4ルーメンから115ルーメンの4段階
魚へのプレッシャーが軽減されると言われる赤色ライト
つり人社編集部員が買ってよかったアイテム2022
◆つり人社編集部員が愛読書を紹介