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編集部2022年3月28日

サカマタシャッドの真実に迫る4 人の証言:奥村和正さん

ブラックバス Basser バス釣り

琵琶湖で、スモールレイクで、トーナメントで、そしてアメリカで……。世界規模でデカバスを魅了しているサカマタシャッドのミッドストローリング。このルアーの誕生秘話からミドストテクニックまでを開発者である奥村和正さんをはじめとする4人のアングラーに聞いた。

「エクイップメントの進化でミドストの強みが最大化された」

この記事は『Basser』2022年4月号スト系特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ

 琵琶湖で、スモールレイクで、トーナメントで、そしてアメリカで……。世界規模でデカバスを魅了しているサカマタシャッドのミッドストローリング。このルアーの誕生秘話からミドストテクニックまでを開発者である奥村和正さんをはじめとする4人のアングラーに聞いた。

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証言①:開発者
奥村和正(おくむら・かずまさ)

開発のキッカケは「シャチホコリグ」用のワームとして

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 サカマタの発売は2015年ごろかな。当時はジグヘッドリグでのミドストというよりも、シャチホコリグやノーシンカージャーク用のワームとして開発を進めてました。シャチホコリグっていうのはヘビキャロのワームをシャチホコのようにのけ反らせてフックセットするもので、ロッドワークを入れるとワームが上方向に跳ね上がるようにダートしてバスにスイッチを入れるんです。ただ、よく釣れるんだけど、ベストなフックセットを出すのが難しかった。そこで、まっすぐフックセットした状態でも跳ね上がるスティックベイトができないかと思って、耳のようなフィンを付けたサカマタシャッドが誕生しました。

 まっつんやキムケンには「この耳みたいなん、要ります?」って言われたけど、ガン無視(笑)。この耳こそが大事なのに、何言うてんねんって話ですわ。

 個人的には、サカマタはノーシンカージャークで1番魚を釣ってます。水面に向かって飛び出そうとするアクションが、獲物を水面に追い込んで捕食するバスの本能を刺激するんだと思ってます。

 素材的なことで言うと、この手のソフトジャークベイトにしてはマテリアルが軟らかいのも釣れる理由です。本当はフルークやスラッゴーみたいに硬いルアーのほうがジャークの際にキレのある動きが出るんですけど、軟らかいサカマタはジャークの瞬間に「ブルブルブルッ!」とボディー全体を震わせながらスライドする。このスピードと軟らかさを両立した「身震いジャーク」が効くんです。 02-Mar-28-2022-08-14-53-50-AM
現在は4~8inのラインナップ。通常タイプにに加え高比重のヘビーウエイトモデルもあり、隙のない布陣だ



 で……ミドストね(笑)。うーん、正直ミドスト用のワームとしてここまでブレイクするとは思ってなかったです。ワーム単体で使うノーシンカーで釣れるわけだから、どんなリグで使っても釣れるのはわかってたけど、「サカマタ×ミドスト」の可能性を本気で探求していたアングラーはいなかったんじゃないですかね。

 サカマタミドストが釣れると認知されたのは、間違いなく道具の進化が理由ですね。まずはPEライン。フロロでは到底攻められなかった10mレンジまでをミドストで探ることが可能になりました。 さらに、ボートを完全ステイさせることができるウルトレックスのようなエレキの登場も大きい。漁礁などのピンを正確に通す作業が圧倒的にやりやすくなりましたから。ダメ押しはライブスコープの登場ですよ。魚がいるかいないか、追うのか追わないのか、そして自分のルアーはレンジキープできているのか……。この魚探があれば釣りの効率化とレンジ調整の精度というミドスト最大の難点がいっぺんに解決できてしまう。

 サカマタのミドストが釣れるのは前提として、何よりその強みを生かし切る環境(装備)が整ったということでしょう。

 

 

 

 

 

 

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