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アユ釣り/今さら聞けない要点を解説! オトリ篇

おすすめ時期:6~11月(解禁期間要確認)

つり人編集部=写真と文
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いよいよ開幕したアユ釣りシーズン。 友釣りの超基礎項目からレベルアップ項目までを一気におさらい。今回はオトリの選び方と扱い方、放流アユの種類別の特性を解説したい。

この記事は『つり人』2017年7月号に掲載したものを再編集しています。

◆アユ釣り/今さら聞けない要点を解説!
・オトリ篇
ポイント選び篇
足取りとサオさばき篇

オトリの選び方


 まずはオトリ選びから1日の釣りはスタートする。初めの1尾を掛けることが極めて大事な友釣りで元気な養殖を選ぶにはどうすべきか。トップトーナメンターの小沢聡さん、剛さん兄弟の選び方を紹介する。

1、タライの中で泳ぐオトリを上から見て、体色が黒っぽい魚。

2、鼻先が傷ついてないオトリがよい。長く水槽で飼われたオトリは水槽の壁に鼻を打って白く色が変わっていたり、赤く血が滲んでいたりする。これは長く売れ残っている証拠。痩せて元気のない魚が多い。

3、オトリを手に取って軽く握って裏返し、胸ビレがしっかりしているかを見る。たまに胸ビレの片方、もしくは両方が半分擦り切れたようになり、赤くなっていることがある。こんなオトリは左右のバランスが悪く傾いて泳ぎやすい。

4、その河川で釣れる平均サイズ前後がよい。ただし増水時は体力を重視して少し大きめ、渇水なら動きのよい小さめがよい。

032-039kaikin-osarai_cs6 (1)
032-039kaikin-osarai_cs6 (2)_1 オトリをつかむ基本は頭を隠すようにして両手で軟らかく握る

オトリ運搬とオトリ缶の活け方


 運搬するオトリの数や運搬時間に応じてオトリ缶に入れる水量は変わる。養殖オトリ2尾程度ならば水は少なめでよい。20Lのオトリ缶であれば1/3程度で充分。ただし1時間以上の長い運搬なら水は満タンにしたほうがよい。

032-039kaikin-osarai_cs6 (4)_1 川辺までオトリを運ぶ時には中の水を1/3 程度減らしてもよい

 オトリ缶に水を満タンに入れた場合、運搬できるアユの数の大まかな目安は20㎝程度の中型で1Lにつき1尾。すなわち20Lのオトリ缶なら20尾程度と考えたい。当然小型が多いようならもう少し数を増やしてもよいが、これだけの量のアユを入れた場合は、運搬時間は30分が目安である。時間が長くなるほど水温が上がり、酸欠を起こしやすくなる。エアーポンプの電池残量は要チェック。もしもの時のため必ず予備電池を持参しておく。エアーポンプを2個稼働できるタイプのオトリ缶があるとより安心で、毎週のように川に行く人や1日のうちにアユを持って移動することが多い人は車のシガーソケットからインバータで電源を取るタイプの大型エアーポンプを利用するとよい。また高水温時はオトリ缶に氷を少し入れ、水温を下げるとよいだろう。

オトリ缶の活け方


 オトリ缶を活ける場所は全体が水面下にセットできる深さとほどよい流れのある岸際を選ぶ。しっかりとした石組のある場所を選ぶとオトリ缶が底石で安定されるので流されにくい。砂や泥底に置くとそれらが舞い上がって中のオトリにストレスを与える。

032-039kaikin-osarai_cs6 (5)_1 オトリ缶を活ける場所は川底に石があり、オトリ缶全体が沈む場所をねらう

宵越しでオトリを活ける場合


 同じ川で連日サオをだす場合は翌日までオトリ缶を活けておく方法もある。が、稀に盗難に遭うことや夜中に雨や放水による増水で流される危険も否めない。心配であればオトリ缶にアユを入れてエアーポンプをかけておけば車の中や自宅でも1晩くらいなら生かしておくことができる。特に養殖アユは低酸素に強いので必ず残しておきたい。

 マメ知識として熱帯夜が想定される時は写真のようにオトリ缶の蓋下に板氷を置いておくとオトリが格段に弱りにくい。

032-039kaikin-osarai_cs6 (6)_1 032-039kaikin-osarai_cs6 (7)_1 宵越しでオトリを保管する場合、気温が高い日であれば写真のように蓋の下に板氷を挟むと弱りにくい

放流アユの種類を知る


 放流アユには人工産、湖産、海産といった種苗が書かれている。これらの種苗は細かく分けると種類も多くて複雑だ。大ざっぱに整理すると次のようになる。

湖産:琵琶湖産のアユ。

海産:海で稚魚を捕って中間育成された魚。

汲み上げ:主に河口付近で捕った天然アユを上流域に再放流した魚。

人工産:卵から池で育てた魚。

 アユ研究者であり農学博士の高橋勇夫さんはアユの潜水観察をライフワークにしている。湖産と海産(天然系)では追い方に次のような違いが見られるという。

・湖産はナワバリに対する執着が強く追う回数も多い。侵入者がいれば何度もしつこく追ってくる。ただし、追う範囲は1m程度と狭い。

・海産(天然)はナワバリの執着が弱く、時に神経質で侵入者を無視することもある。ただし追う時は強烈で2~3mの長い距離を追い回すことも多い。

 では放流魚によって釣り方は変わるのか? 名手やベテランの意見では、湖産は反応の出たスポットで止め気味にしたほうが掛かる確率が高いと言い、反応が出た場所に何度もオトリを入れ直すうちに掛かることも多いそうだ。一方の海産は複雑で気難しい場面も多い。オトリが動くスピードを速くしたほうが反応がよいといわれることもあれば、逆に追われる気配がなくとも定点でねちっこく泳がせているうちに突然ドスンと乗ってくることもある。

 ダンゴ状に群れてしまうアユは特に人工産に多いといわれる。ひとつの親集団から継代して生産されたアユは、本来の野性味を失って釣れない魚になるといわれる。当然すべてが群れアユになるわけではないし、天然アユも群れる。いずれにせよ群れたアユの性質は「臆病」というのが高橋さんの見解で、人影やサオ影にも怯えやすくなる。群れアユをねらうのは友釣りの痛快な面白みに欠けるが、ねらわざるをえない状況ではオトリを群れに馴染ませ、オトリの泳ぎを制御しないように泳がせてみよう。馴染んでいるうちに交通事故的に掛かるケースがよくある。

032-039kaikin-osarai_cs6 (8) 放流アユは種苗によって性質は変わるものの、ナワバリを持ったアユをねらう限り釣り方は大きく変わらない

032-039kaikin-osarai_cs6 (9) 密集して岩盤を食むアユ。こうした見えアユは神経質で意外と追ってこないケースも多い


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