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タチウオ釣り/奥が深いが釣果は確実。大阪湾のテンヤタチウオ:前編

おすすめ時期:7~3月

写真と文◎高崎冬樹
120_123_kansai-okizuri_cs6 (2)_1a 菊池雄一(きくち・ゆういち)
年間60 ~ 80日は船の上という関西船釣り界の名物男。少年時代に父親の影響でエビ撒き釣り、磯のメジナ釣りにハマり、大学生から本格的に船釣りを始める。大阪市出身。1983年生まれ


海難救助に活躍する海上保安官「海猿」にあやかり、釣果が伸びずに悩む船釣りアングラーを救助すべく立ち上がった菊池雄一さんを「沖猿」に任命! 関西圏の船釣り最前線をパトロールし、釣果アップの核心部をズバリ解説! 今回は冬の大阪湾でナンバーワン人気の「テンヤタチウオ」、どやさ!

この記事は『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています。

まだまだ行けるロングラン


 近年、年が明けても3月いっぱいまでねらい続ける遊漁船が多くなっている大阪湾のテンヤタチウオ。7月にシーズンがスタートし、9ヵ月間というロングランの釣りになったのには、それまで冬のメインターゲットであったメバルが釣れにくくなったという理由もあるが、それ以上にこの釣り自体が面白いという要素が大きい。

 菊池さんが元々好きな船釣りは、泳がせ釣りや落とし込み釣り。生きたアジやイワシをエサに、マグロ、青もの、ヒラメなどのフィッシュイーターをねらう釣りだ。根っこにはデカイ魚を釣りたいという気持ちがある。

120_123_kansai-okizuri_cs6 (1)_1 最先端のテンヤタチウオは誘いを駆使し、掛けては次々に抜き上げる攻撃的な釣り

 近年、大阪湾のタチウオは、数は減少傾向にあるがサイズはでかくなっている。メータークラスは珍しくなく、1m30㎝、1m40㎝という特大、いわゆる真ドラゴン級がロッドを絞り込んでくれるからたまらない。

120_123_kansai-okizuri_cs6 (5)_1 大阪湾という身近な釣り場でメーターを上回るドラゴン級が高確率で釣れるのがテンヤタチウオの魅力


誰にでも釣れる。でも奧は深い!


 また、テンヤタチウオの魅力は、誰にでも釣れるチャンスがあり、オデコになる確率が低いことと菊池さんは言う。むしろ初めての人や力が弱い女性や子どものほうが大型を釣りあげることが多くある。警戒心が強い大型ほど、スローでナチュラルな誘いが有効になるからだ。

 ちなみに、「タチウオは陸から釣るもので、何で船で釣らなあかんねん」というイメージもあったという菊池さん。だが、食わず嫌いはやめてこの釣りに力を注いでみると、その面白さに一気にハマった。敷居は低い一方、やればやるほど奧は深い。そして、食べて美味しく料理が簡単なことも、関西でのテンヤタチウオ人気を後押ししている。

タックル
120_123_kansai-okizuri_cs6 (5)
120_123_kansai-okizuri_cs6 (7) テンヤは『一刀両断・船太刀魚テンヤ ベーシックシングル(リーダー、ステン線付き)』の40号がメイン。上から『 ホロフラッシュ&ケイムラフック』『オールケイムラヘッド』『ナチュラルイワシ』。(下2 つは今秋発売予定)ナチュラルイワシは12 ~ 3月の低水温期にタチウオになるべく違和感を与えたくない時に効果的

120_123_kansai-okizuri_cs6 (6) ロッドは『バイオインパクトX タチウオ82-190』。積極的に誘いが掛けられる82調子。電動リールは『フォースマスター400DH』。軽量コンパクトで片手操作が可能な電動リール。ダブルハンドルでやはり「誘って食わせる」釣りに好適だ

120_123_kansai-okizuri_cs6 (9) 『ギラギラシール』はタチウオテンヤのヘッドの下部に貼り付けて使用。『太刀魚ギラギラバイトマーカー』は、テンヤフック2本目のエサ止めピンに刺してからイワシを乗せ、ステン線で一緒に巻き付けてイワシの腹を食いに来るタチウオにアピールすると同時にエサの保護にも役立つ

120_123_kansai-okizuri_cs6 (8) 『船太刀魚テンヤリーダー』は全長120㎝で上端がチチワ、下端にはスナップサルカンが付いており、素早く取り替えが可能。『エサ巻き やわらかステン線』は全長80㎝で4セット入り

120_123_kansai-okizuri_cs6 (4)_1 エサのイワシはテンヤ付属のステン線で巻いて固定。頭の部分をきつくしっかり。腹の部位はほとんど巻かずハリのフトコロ手前で2回ほど巻いて止める。ステン線の端は上向きに出しておく。下向きに出ていると食いに来たタチウオに違和感を与えるかもしれないからだ

変わる効果的な釣り方


 テンヤタチウオは大阪湾では古くから盛んな釣り。ただし、昔は長く胴に乗るサオを船縁に置き、底から5m切ったタナに止めて穂先が舞い込むまで待つ釣りだった。あるいは、同様にサオが絞り込まれるまで、リールをスローに巻き続けるだけの釣りだった。現在もこうした釣り方を実践している人は多い。

 近年は釣り人の増加とともに単純な方法では釣れにくくなり、ショートロッドに電動リールを駆使しての誘い釣りがメインになっている。

 気になるのは「タックルは新しいのに、釣り方は以前と変わらないという人が意外に多いこと」と菊池さん。たとえば近年のテンヤタチウオ釣りでは、前アタリの後、仕掛けを何十秒も止めて本アタリを待ち続けるのは「逆効果です」という。

「とにかくタチウオの食い気スイッチを入れることが大切です。テンヤを動かさず止めていたり、単純に巻き上げているだけでは、なかなかタチウオがエサのイワシをくわえるまでに至りません」

  




2018/2/6

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