<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2022年5月4日

全国おすすめ釣り場ガイド 東海・愛知県・南知多町/ 師崎出船 マダイ

全国おすすめ釣り場 愛知 PICKUP

 ご紹介するのは愛知県伊勢湾でねらえる「マダイ」です。人気が高まっているタイラバに挑戦してみませんか?

海底に連なる山の潮表に魚影

レポート◎伊藤 巧

この記事は『つり人』2020年6月号に掲載したものを再編集しています。

伊藤 巧
昭和44年生まれ。愛知県在住。美味い魚を求めて東奔西走。クロダイのカカリ釣りとアオリイカのヤエン釣り、ビワマスのレイクトロウリングが大好き。今年はサーフの尺アジ釣りに燃える予定。下手釣り集団チーム白馬車&江戸前なめろう隊所属

伊勢湾で盛り上がるタイラバ

「旬の魚を釣って美味しく食べてほしいと思ったのがきっかけですね」と、伊勢湾の沖釣りに精通するフィッシングドラゴンズの佐伯美登志さんは、その魅力を1人でも多くの人に知ってもらおうと普段から無償の釣行会を開いている。そんな佐伯さんが春に期待を寄せるターゲットがマダイ。朗報が飛び込み、さっそく伊勢湾でも人気が高まってきたタイラバに興味を持つ釣り人や釣り仲間を誘い、4月8日に師崎港のランスルーに乗り込んだ。

p-100-111-04-

tba6_ph_04_03

良型を手にした佐伯美登志さん。テクニックを駆使して良型をキャッチするあたりがエキスパート。この知識を包み隠さず教えてくれる釣行会を積極的に活用したい

 

朝6時に港を出て向かったのは鳥羽沖。離島が点在する鳥羽沖は、国内屈指のマダイ釣り場を形成している。地形的にも風や波に強いエリアで、マダイが釣れはじめると伊勢湾中の遊漁船が集結する。特に答志島と神島の間は鳥羽から張り出す巨大な馬の瀬になっており、海底に大きな島が並んで好ポイントを形成。その山間には早くも船団ができていた。例年ならウタセマダイが本格化している時期なのだがウタセエビの入荷が不安定なこともあり、ほとんどはタイラバ&ライトジギング船だった。

tba6_ph_04_04

ああでもないこうでもないと、釣り場でタイラバをカスタマイズするのも楽しい

坂下船長は水深20〜60mのカケアガリに群れるマダイをねらった。朝一は満潮を迎えて潮が緩く反応は薄かったものの、8時を回って流れだすとコンスタントにサオが曲がった。バス釣りから転向して3回目の挑戦という正木孝典さんが立て続けにマダイやハマチをキャッチ。すっかりタイラバに魅了されたようすだった。

そして親交の深い桑原誠さんのタックルを手に取った佐伯さんが、良型のマダイを掛けた。「春は黒や緑のスカートが鉄板。しかもできる限りボリュームを抑えることが秘訣です」と教えてくれた。何でも伊勢湾に入ってきた春のマダイは、エビ類だけでなく水温の上昇とともにちぎれて漂うノリを拾っているのだそうだ。「答志島の漁師ームを抑えることが秘訣です」と教えてくれた。何でも伊勢湾に入ってきた春のマダイは、エビ類だけでなく水温の上昇とともにちぎれて漂うノリを拾っているのだそうだ。

tba6_ph_04_07

黒くて細いネクタイを1本だけ装着したタイラバにヒット。何かと派手にしがちだが、タイラバはアトラクターの要素は足さずに引いていく

これに桑原さんが連続ヒットで続く。やはり潮表の山肌にマダイは付いていた。攻略の鍵は山肌の捉え方。スローな巻き上げが基本だけに、カケアガリがきつくて底から巻きはじめたタイラバが、いつまでも底から離れない状況も。中層に浮くマダイにしっかりアピールする意味でも、地形の読みとリトリーブの精度が明暗を分ける。携帯や魚探の端末を活用して、船の魚探情報を見ながら釣りをしたい。

tba6_ph_04_11

60m超えから一気に2 0m近くまで浅くなるカケアガリでマダイはエサを待ち構えていた

 

バラシが少ない電動タイラバ

釣果をあげた桑原さんと佐伯さんのタイラバを見ると、タングステンのシンカーにゴムを被せていた。マダイは金属系の波動を嫌うらしい。そのゴムもスカート側に切り込みを入れ、活性に応じてカットするなど調整するそうだ。確立した感のあったタイラバだが、まだまだ改良の余地は残されている。

tba6_ph_04_02

サポートの合間にサオを握ったところでヒット。ゴムを被せて波動を柔らかくしたタイラバを使ったら一発で食ってきた

 

この日サポートに徹していた佐伯さんは、同船者のタックルを手に取って少し打ち返す程度だったが、普段は電動タイラバに傾倒している。「体力的に不安のある人だけでなく、本気でタイラバに取り組んでいる人たちにも試していただきたいです。深場でも打ち返しが面倒じゃなくなるのでマダイのバイト数が増えますし、ファイト中のバラシが圧倒的に少なくなりますよ。手巻きを合わせることで一層ゲームに深みが出ると思います」と、今後の波及に期待しながら電動タイラバの魅力を語った。これも北陸を中心に盛り上がりつつあるので、今後の展開に目が離せない。

伊勢湾のタイラバは、これからが本番。今回は残念ながら大マダイは拝めなかったが、シーズンは長いのでチャンスは続く。ぜひ伊勢湾でタイラバを満喫していただきたい。

交通●南知多道路・豊丘IC を出て県道7号で師崎港へ。羽豆岬交差点を左折して、右手の師崎漁協前に船着き場

 

イチオシギア

オンザブルー『ジギー』

tba6_ph_04_kakomi01

40〜100gまでの可変式ウェイトが特徴のS字系ジョイントスイムジグ。タイラバやライトジギングで活躍する。落として巻くだけでさまざまな魚にアピールするのでビギナーでも扱いやすい。ブレードやワームを装着するなどのカスタムも容易。カブラオレンジなど全6カラー。

ショップ

フィッシングドラゴンズ 名古屋インター店

tba6_ph_04_kakomi02

住所=大阪府和泉市葛の葉町2-7-11

営業時間=月〜木曜10〜20時、金・土曜10〜21時、日・祝日10〜20時。年中無休

問合先=☎0725・44・0008

 

 

 

 

 

 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。