編集部2019年12月25日

神奈川県・真鶴半島のメジナ釣り

メジナ 全国おすすめ釣り場 神奈川

真鶴~東伊豆のメジナ釣りポイントの中で、季節風の西風に強いのが真鶴半島の「釜の口」エリア。このポイントでの寒メジナの釣りをナビゲートします。

冬将軍到来で開幕する寒メジナ 

レポート◎上坂哲史


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地磯から良型メジナ

 本格的な冬将軍の到来とともに開幕するのが寒メジナ。メジナは周年ねらえるターゲットだが、水温が18℃を下回ってエサ取りやコッパが少なくなると、大ものがヒットする確率ががぜん高くなる。季節風が吹き荒れる冬場はサオをだせる日も少なくなるが、それでも自己記録更新を目論むウキ釣りファンは、重い背負子を担いで地磯へ通うのである。

 今回ナビゲートをお願いしたのは、勤めに出るかたわら小田原マリンターミナルで手伝いをしている青木一郎さん。20代の頃から真鶴~東伊豆の地磯に通い詰めるエキスパートである。この日は季節風である西風に強い、真鶴半島の「釜の口」に案内していただいた。

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平日にもかかわらず次々に釣り人が入ってきた

「釜の口は真鶴のなかでも深い磯で、足もとで7m、ミゾの中で10mほどの水深があります。ここでのメインターゲットはメジナです。比較的奥まった場所にある磯なのですが、相模湾を西進した流れが当たるためか、メジナの付きが非常によい場所です。夏場の浮きグレの沈み始めた個体が入ってくるようで、寒の季節になると真っ先に型のよいメジナが釣れ始めるポイントですね」

水温が下がるこれからが好機



 初冬から春まではメジナ一色だが、春から秋にかけてはマハタの若魚やアカハタなどの根魚、イシダイなどもねらえる。釜の口は真鶴の磯でもトップクラスの大もの釣り場なのである。

 ただし、入磯ルートはかなりハード。ロープを伝って垂直に近い崖を下りる場所もあるので、地磯歩きに不慣れな人にはおすすめできない。そこそこ経験を積んだ釣り人でも単独での釣行は避けるのが無難である。

「雨などで地面がぬかるむとかなり滑るので、足もとはフェルト底よりもスパイク底のほうがよいと思います。また、荷物は極力コンパクトにして背負子などにまとめ、必ず片手は空けておくことです。これは釜の口に限らず、地磯釣行の基本ですね」

 大汗と冷や汗を交互にかきながら磯道を下りる。磯場に出てみれば、多少の凹凸はあるものの足場そのものは広い。沖へ張り出した4つほどの岩が釣り座となる。

 手早く寄せエサとタックルの準備を済ませた青木さんは、まず右側のワンドをねらい始めた。

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朝イチは戒崎に向いたワンドの中を攻めた。流れのおとなしいポイントには、マヅメに良型が食ってくることがある

「朝イチはこのような潮がゆるんだポイントに良型が入っていることがあるんですよ」

 しかしここで釣れたのはネンブツダイのみで、早々にバッカンを持って磯の先端に移動した。サオだし直後はコッパサイズが目立ったものの、寄せエサが効くにともなって型がよくなってきた。午後1時を回ってからは30㎝オーバーが主体となり、夕マヅメまでに35㎝クラスまでが数釣れた。

「つい先日は45㎝まで出たんですけどね。まぁ地磯でこのサイズが釣れれば上出来でしょう。これから水温が下がって安定すると、真鶴半島全域で良型のメジナが釣れると思いますよ」

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時合は昼過ぎに訪れた。それまで活発だったコッパが消え、30~35㎝がサオ先を引き込んでくれた


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青木さんは0ウキに板ナマリを貼って余浮力を調整している。ハリスがなじんだらウキが沈むといったセッティングも可能になる

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ウキは釣研「R-G+」「R-G+L C」を愛用。00~0浮力のウキをメインに、全遊動でタナを広く探る釣りを基本としている

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ハリスはフロロカーボンの1.5~1.75号が主軸。釜の口は足もとから水深があり、底根もさほど荒くないので細ハリスでも魚を取りやすい

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近年はボイルやむきエビなど複数のエサを使い分ける人も多いが、青木さんは加工オキアミオンリー。時合が来ればバタバタとメジナが食ってくる

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寄せエサは生オキアミ3㎏に配合エサを2袋で半日分。「グレパワーVSP」は集魚力アップ、「グレパン」は拡散性をプラスするのが目的

オーナーばり『身軽グレ』 tba2_ph_03_kakomi01
本格的な寒メジナシーズンを迎えると遭遇するのが「食い渋り」。こんなときに有効なのが、エサを自然に落とせる細軸のハリだ。『身軽グレ』は細軸で軽量ながら強度は充分。食い渋り対策の一手としてポケットに忍ばせておくと心強い



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昼近くになって釣れてくるメジナのサイズが上がってきた。時合の到来も近いか……

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エサ取りが多いときはオキアミの頭を付けたまま、エサ取りが少ないときは頭を取ってコンパクトにハリ付けする

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35㎝クラスが当日のマックス。前の週には45㎝を頭に良型が数釣れたとのこと。釜の口は地磯ながら計り知れないポテンシャルを秘めている

小田原マリンターミナル tba2_ph_03_kakomi02
住所=神奈川県小田原市江之浦184
営業時間=24時間(年中無休)
連絡先=℡0465・29・0239


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交通● R135・JR 真鶴駅前の信号を案内標識にしたがって真鶴半島・三ツ石方面へ進み、県道739号を道なりに直進して真鶴岬方向へ。カワウソへ入る場合、車は中川一政美術館向かいの無料駐車場に止めるのが便利




レポート◎上坂哲史
昭和42年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市在住。好きな釣りは磯の上もの釣りとアユ釣り。興味を持った釣りにはすぐ手を出すが、いずれにおいてもセンスはゼロ。売れないバンドマン、釣り雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中


この記事はつり人2019年2月号でも読むことができます



 



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