伊豆半島の南伊豆にある須崎半島は、須崎御用邸やスイレンの群生が見られる爪木崎灯台で知られた景勝地である。
風光明媚な磯からメジナと勝負
髙橋環五朗◎レポート
この記事は『つり人』2017年2月号に掲載したものを再編集しています。伊豆半島の南伊豆にある須崎半島は、須崎御用邸やスイレンの群生が見られる爪木崎灯台で知られた景勝地である。この爪木崎のすぐ東側には、高ん場と呼ばれる広々とした地磯がある。磯全体が赤茶色をしているためか、正式には赤碕と呼ばれ、ロケーションも申し分ない釣り場だ。駐車場から10分あまりで入磯できる遊歩道は、ほとんどアップダウンがないため比較的楽。また、地形的に西風には強く、たとえ反対の北東風が吹いても逃げ場もある。
ここでの釣りものは、クチブトメジナがメインとなるが、ポイントによっては30㎝クラスのオナガも顔を出す。しかも条件次第ではイサキも釣れる。おすすめのメジナポイントは、大別すると図中A~Dの4ヵ所で、右前方には爪木崎、左前方には天城山脈が見渡せ、どの釣り座も景観は抜群だ。
まずAは北東に向いており、西風にはめっぽう強い。左側奥にはハナレ岩があり、潮位の低い時渡るか一気に飛び移るか、いずれかで渡ることができる。このハナレ岩からBの手前までの間には所々にポイントがあり、各サラシをねらってサオをだすようにする。特にハナレ寄りのワンドとそのすぐ右よりのサラシは40㎝前後の実積が高い。この付近を中心にねらってみるとよいだろう。水深はかなりあるので2ヒロくらいから探っていくといい。
Bは先端部とその右側のワンドからサラシが出やすく、磯際やサラシの切れめがねらいめ。ワンドの中は水深が浅いので根掛かりに注意する。Cは全体的にやや足場が低く、サラシがよく出るポイント。ここでは、このサラシの中やサラシの切れ目を重点的にねらう。また、沖合に潮目ができるので、この潮目を直接ねらうのもよいだろう。B、Cともにウキ下は2ヒロほどでよいが、Cの磯際ねらいは根掛かりに注意すること。
Dは南向きに位置する釣り座で、強い北風が吹いている時の逃げ場となる。沖には常に波に洗われている根があり、この根からの払い出しが影響してか、サラシが出ていることが多い。このサラシと足もと付近から払い出すサラシの当たった付近をねらうのがこのポイントのセオリー。クロダイもよく顔を出すポイントだ。
例年12月~1月頃にかけては、水温があまり下がることはなく、好釣果を得ることが多い。釣果を得るにはやはりサラシと多少の波っ気が必要で、弱い北東風時かウネリの収まった日がねらいめ。また、Bを除くと釣り座が低く、ウネリのある時は注意すること。特に荷物などは流されないように高い所にまとめておこう。タックルについてだが、通常のウキフカセ仕掛けでOKだ。
サラシの中やサラシの切れ目を重点的にねらいたい
町営踊り子温泉会館
℡0558・32・2626
せっかく伊豆まで来たのだから釣りと温泉を楽しみたい人におすすめなのが、伊豆急行河津駅からバスで10分ほどの河津川沿いにある町営踊り子温泉会館。峰温泉を利用した純和風作りの日帰り温泉施設。大浴場、サウナ打たせ浴、泡風呂、露天風呂などがあり、休憩室や軽食コーナーも備えている。泉質はナトリウム塩化物温泉で、神経痛、筋肉痛、五十肩、消化器疾患、婦人病。疲労回復、皮膚病等の効能がある
住所●賀茂郡河津町峰457-1
営業時間●10~21時
料金●大人1000円、子ども500円
℡0558・32・2626
せっかく伊豆まで来たのだから釣りと温泉を楽しみたい人におすすめなのが、伊豆急行河津駅からバスで10分ほどの河津川沿いにある町営踊り子温泉会館。峰温泉を利用した純和風作りの日帰り温泉施設。大浴場、サウナ打たせ浴、泡風呂、露天風呂などがあり、休憩室や軽食コーナーも備えている。泉質はナトリウム塩化物温泉で、神経痛、筋肉痛、五十肩、消化器疾患、婦人病。疲労回復、皮膚病等の効能がある
住所●賀茂郡河津町峰457-1
営業時間●10~21時
料金●大人1000円、子ども500円
問合先●ナカダ釣具店(℡0558・22・9915)
===
2017/12/25