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編集部2021年10月8日

渓流ヤマメ・イワナ釣り 風間俊春さんおすすめのミノーと使い方

ヤマメ イワナ 渓流

ホームフィールドは埼玉県秩父渓谷。感動の1尾を追い求める風間俊春さんに、お気に入りの渓流ミノーを伺いました。

低活性もスレもどんとこい。他のミノーを無視する難攻不落の1尾でも、シェードなら振り向かせ、バイトにまで持ち込める。

まとめ◎編集部

 ホームフィールドは埼玉県秩父渓谷。感動の1尾を追い求める風間俊春さんに、お気に入りの渓流ミノーを伺いました。

この記事は「鱒の森2021年10月号」を再編集しています

 

釣り人=風間俊春(かざま・としはる)

埼玉県秩父渓谷をホームフィールドに、関東各地のフィールドで1尾との出会いを楽しむ渓流エキスパート。秋には「イッポンシメジ」ハンターと化す。

 

こちらの記事は 「鱒の森2021年10月号」に掲載されています。自作バルサミノーの釣りのススメ、秋の魚に試したいミノーイング、全国実力アングラーたちが解説する必勝ミノーなど「渓流ミノー」をたっぷり取り上げています。ぜひご覧ください↓↓↓

 

アレキサンドラ・シェードの基本の使い方

 

ALEXANDRA SHADE AXS-43S AXS-50S / Palms

masumori-kazama-p050-051-05右)サイズ違いの3モデルがラインナップするアレキサンドラ・シェードの、ちょうど真ん中に当たるサイズがこの43S。全体としては5.3gの重さがあるものの、背面のシェード部分はフローティングなので浮力があり、シンキング設定のボディー本体とシェード部分のギャップが複雑な泳ぎを生む。リアフックのみのシングルフック2本仕様。左)50Sはシェードシリーズの現状の最大モデル。6.6gの重さがあるため川幅のある中流域でも活躍するミノーだ。50Sはフロントとリアにれぞれシングルフック1 本の一般的な仕様になっている。

 

 飯田重祐さんが開発しているというウワサは耳にしていたものの、アレキサンドラ・シェードを実際に使うようになったのは、じつは今シーズンになってから。水面下でミノー本体背面のシェード部分が生み出している複雑な動きに、あっという間に虜になった。コロナ禍もあり例年に比べて釣行回数はそれほど多くないが、自分なりに春からさまざま試している。

 基本となる使い方は、ガンガンにトゥイッチを入れるというよりもシェイク主体のドリフト。背面のシェード部分をユラユラと動かす操作が個人的なこのミノーのキモだ。本体をキビキビとヒラを打たせる必要はなく、一般的な渓流ミノーに行なうロッドワークよりも繊細なシェイクを意識できると真価を発揮させられるように思う。とはいえ、ステディリトリーブした時のジョイント構造が演出する「群れ」にもたしかな集魚力があるので、シェイク主体のドリフトとステディリトリーブを組み合わせつつ、自分に合った使い方を捜してみるといいだろう。

 

masumori-kazama-p050-051アレキサンドラ・シェード43Sにヒットした秩父のヤマメ。プレッシャーが高いフィールドでこそ活きるミノーだ。

 

ドリフトのしやすさはまさに天下一品

 シェイク主体のドリフトでねらう場合は、当然のことながらアップクロスの釣りがメイン。ドリフトさせたミノーがターンするにつれてシェード部分が水中での抵抗を増やしてくれるので手もとに寄りにくく、ポイントでのアピール時間を稼ぐ釣りが容易に行なえる。それでいてリップが水の抵抗を受けすぎず、ボディーの傾きで受け流しながら泳ぎのバランスを保ってくれるので、とにかく適切なアピールを維持したままストレートに流しやすい点が特筆だ。これからドリフトの釣りを覚えたいという方にもオススメである。

 また、アレキサンドラ・シェードを使っていて感じるのは、それまで反応の悪かった個体でもスイッチが入る瞬間があること。表層付近に見つけたユラユラと泳ぐヤマメに対して、何度も角度を変えてミノーをトレースしてみたものの反応してもらえず、ノーチャンスのまま深場にゆっくりと沈まれて敗北を喫した経験は誰もが持っていると思うが、そうしたなんらかの理由でヤル気のない個体でもアレキサンドラ・シェードならチャンスがあると感じている。ただ、具体的なそのヤル気の引き出し方はまだ模索中。今は新しい釣りの可能性にワクワクしているところだ。

masumori-kazama-p050-051-04しばらくルアーを見切るヤマメが続いたことからアレキサンドラ・シェード43S にチェンジ。すると明らかに魚たちの反応がよくなった。この日はグッドサイズのイワナもキャッチした。

 

スイッチを押す力を感じた秩父渓谷での1日

 近年秩父では厳しいシーズンが続いているが、今年も劇的に好転しているとは言いがたく、先日の釣行でも低活性も相まってかなりの苦戦を強いられた。ただし水量は申し分なく、条件としてはじつは悪くない。そこで、魚の気分とそれまでの一般的なシンキングミノーを主体とした釣りが少しだけマッチしていないのでは? と考えて、早速アレキサンドラ・シェードにチェンジしてみると状況が一変。ここまで見切られることの多かったヤマメたちが猛然とチェイスするようになり、バイトまで持ち込める確率が高まった。

 この日のアレキサンドラ・シェードの釣りで面白かったのは、中層に泳いでいるヤマメを発見し、そこにルアーを投げ込んでも1 投目には大きな反応が見られなかったことだ。にもかかわらずヤマメたちは2 〜3投目に急にチェイスを始めていて、きっとアレキサンドラ・シェードがなんらかのスイッチを刺激した結果だと考えている。

 ちなみに、ヤマメは流心脇に付いていることがほとんどで、流心をシェイクしながらアレキサンドラ・シェードをドリフトさせると、ヤマメの横を通過した直後にチェイスを開始。そしてターンに差し掛かったところで、一気に口を開いてバイトするというパターンが連発した。これは普段からアレキサンドラ・シェードをドリフトで使う時の自分なりのヒットイメージであり、それがうまくハマった格好だ。結句このパターンでたくさんの魚を釣ることができ、満足の1日を過ごすことができた。

 

masumori-kazama-p050-051-02しばらくルアーを見切るヤマメが続いたことからアレキサンドラ・シェード43S にチェンジ。すると明らかに魚たちの反応がよくなった。この日はグッドサイズのイワナもキャッチした。

 

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