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編集部2021年10月7日

渓流ヤマメ釣り 榊原希望さんおすすめのミノーと使い方

ヤマメ 渓流

北海道で道産子ヤマメを追い求める榊原希望さんに、お気に入りの渓流ミノーを伺いました。

ザンマイミノーが渓流ルアーの楽しみを教えてくれた。

まとめ◎編集部

 北海道で道産子ヤマメを追い求める榊原希望さんに、お気に入りの渓流ミノーを伺いました。

この記事は「鱒の森2021年10月号」を再編集しています

 

釣り人=榊原希望(さかきばら・のぞみ)

ヤマメや居付きのエゾイワナをバンブーロッドでねらう北海道在住アングラー。
札幌中央卸売市場でマグロのセリ人をしており、海の魚にほぼ毎日触れるため休日は渓流で癒されている。

 

こちらの記事は 「鱒の森2021年10月号」に掲載されています。自作バルサミノーの釣りのススメ、秋の魚に試したいミノーイング、全国実力アングラーたちが解説する必勝ミノーなど「渓流ミノー」をたっぷり取り上げています。ぜひご覧ください↓↓↓

 

バーブレスフックのスリルも楽しむ渓流ミノーイング

 

SOLIST 40 DD/ Zanmai

masumori-sakakibara-059

小平豊さんが製作する渓流のハンドメイドミノー、ソリスト40DD。レンジを下げたい時に活躍するロングリップタイプだが、このリップがアップクロスでの水噛み向上にも大きく貢献しておりロッドワークに機敏に反応してくれる。榊原さんはなかでもフラットサイドタイプが好みとのことだ。
 

  渓流ルアーを始めたばかりのある日、なかなか思うような結果が出せずにいた僕は、札幌の釣り具店のブログでザンマイミノーが入荷したことを知った。もともと歴史あるハンドメイドメーカーのザンマイに興味があったことから店に足を運んでみると、そのカラーやフォルムに第六感がくすぐられ、その場で購入。

 それを契機に少しずつ釣果が出始めて、1日の釣りの中で魚から反応を得られる回数が劇的に増えた。ビルダーの小平豊さんにお会いする機会を得た際には、魚に対する接し方や釣り場の環境問題について大いに共感したこともあり、今や僕の渓流ルアーはザンマイオンリーとなっている。

フックはもちろん、小平さんにならってシングルバーブレス。バラシも多いがそれも含めて楽しんでいる。

 さて、数あるザンマイ製渓流ミノーのなかで、特に愛用しているのがソリスト40DDフラットサイドだ。速い流れにアップクロスで投げ込んでもしっかりと水をつかんでアクションし、魚をヤル気にさせてくれるミノーだと思う。

 タダ巻きやストップ&ゴーでも充分に釣れるが、僕自身トゥイッチングの釣りスタイルが大好きなので、着水後すぐにリトリーブとトゥイッチを開始するケースがほとんど。フラットサイドだからといって大きくバランスを崩すこともなく、確実にフラッシングを発生させながら、それでいて安定感のある泳ぎでテンポよく誘える一番のお気に入りだ。

 

masumori-sakakibara-05902エグレと岩で構成された期待値の高いスポットから食いあげてきた29㎝。バーブレスなので冷や汗もののやり取り。だが、それが楽しい。

自己最高の道産子ヤマメ

 

 今年のお盆休みの最終日、そうとうプレッシャーがかかっていることは承知のうえでヤマメ釣りに出かけた。そうした状況を踏まえて、この日はあらかじめナチュラルなヤマメカラーを使うことに決めていたのだが、普段多用するピンクや蛍光グリーンなどには案の定、反応がイマイチ。 「やっぱり今日はナチュラル系のパターンだ」と確信して釣り上がり、それからは順調に尾数を重ねることができた。

 しかし、昼過ぎにはもうだいぶ釣欲が満たされていたのがよくなかったのか、キャストの際に集中を切らしてしまい、ひどいバックラッシュに……。「これはご先祖様が釣りをやめて今日は帰りなさいと言ってるのかな」と釣りを切り上げようか悩んだほどだったが、とはいえもともと想定していた退渓ポイントまではもう少しである。そこで、

 「せっかくここまで来たんだし」と思い直し、いちかばちかの力技でラインを引っ張ると、なんと絡み合っていたPEラインが元どおりになった。そして、ここから大型のラッシュが始まった。

  20cmちょっとがアベレージであり、普段は25cmもなかなか釣れない川で、26cm、27cmと今シーズンの記録が更新されていく。そうこうするうちに昨年の友人との釣行で、友人が大きい魚を確認したポイントに到着。気配を消してポイントにソリスト40DD 打ち込んで、1 回トゥイッチをくわえると大きな魚が現われて、次の瞬間には食い上げていた。

 岩陰に潜ろうとするヤマメをなんとかいなし、ネットイン。人生初の尺ヤマメかとドキドキしたけれど、メジャーを当てると29cmの泣き尺だ。しかし、精悍な顔付きと少しサビをまとった色合いに大満足。自己最高のヤマメとなったのである。

 

masumori-sakakibara-05903エグレと岩で構成された期待値の高いスポットから食いあげてきた29㎝。バーブレスなので冷や汗もののやり取り。だが、それが楽しい。榊原さんが釣りあげた27㎝の道産子ヤマメ。ヤマメが大型化する河川の少ない北海道ではこれで充分に大型と言える。尺を超えたら超大型なのだ。

 

 

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