ウキ仕掛けを用いるフカセ釣りはクロダイねらいの最も一般的な釣法といえる。寄せエサを撒いて魚を集め、そこに仕掛けを同調させる釣り方である。仕掛けの操作を格段に楽にするのがPEミチイト。ここでは円錐ウキを使った半遊動と全遊動の沈め探り釣り仕掛けを解説していく。
クロダイ「フカセ」の仕掛けをご紹介
まとめ◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2021年5月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
ウキ仕掛けを用いるフカセ釣りはクロダイねらいの最も一般的な釣法といえる。寄せエサを撒いて魚を集め、そこに仕掛けを同調させる釣り方である。仕掛けの操作を格段に楽にするのがPEミチイト。ここでは円錐ウキを使った半遊動と全遊動の沈め探り釣り仕掛けを解説していく。
目次
ガン玉はウキの浮力に合わせる
状況に応じて無限ともいえる組み合わせがある。仕掛けの浮き上がりを抑えたり、タナまで速く届けたり、ハリスを馴染ませたり、仕掛けのたるみを取ったり、エサ取りをかわすといった目的で使う。
まずウキの浮力に合わせたガン玉を使うのが基本。たとえばB のウキはB(0.55g)のガン玉を背負える。これをG4(0.2g)+ G 2(0.33g)というように分散して打つこともある。B 以下のガン玉は「ジンタン」と呼ばれG8(0.07g)~ G1状況に応じて無限ともいえる組み合わせがある。仕掛けの浮き取ったり、B(0.55g)のガン玉を背負える。これをG4(0.2g)+ G 2(0.33g)というように分散して打つこともある。B以下のガン玉は「ジンタン」と呼ばれG 8(0.07g)~ G 1(0.45g)とGが付いて表記される。1gに満たない重さでも釣果や仕掛けの操作感に大きな差が出る。
ガン玉の組み合わせは無限にある。その目的に応じてセッティングは変わる
ハリスはフロロカーボン1.5号を基準に
クロダイねらいで使うハリスはフロロカーボン1.5号を基準にするとよい。水深にもよるが長さは3~4m取っておく。ハリス長はウキ下を決めるひとつの要素で、長いほど潮の馴染みがよく食い込みをさまたげにくい。
ハリスは太いほど硬くなり魚がエサを吸い込む際の抵抗になる。また太くなれば目立ち見切られ警戒される要因にもなる。活性の低い時ほどエサを吸い込む際の抵抗を考慮せねばならず、1.2号まで落とすと途端にアタリが増える場面も多い。
ハリはチヌバリの1~4号がおすすめ
チヌバリの1~4号が基準となる。小は大を兼ねるのがチヌバリであり、0.5号という小バリを使う名手も多い。ただエサ取りが多い時はあえてハリを大きくしたほうが取られにくい。特にフグがエサ取りだとハリスを噛みちぎる。ハリがいくつあってもちぎり取られてしまう。こんな時はサイズを大きくするのが有効である。
チヌバリの特徴は軸が長め。ヒネリが入っているタイプが多いのはクロダイが居食いをしてもハリ先が立ちやすいからだ
ミチイトはPEを使う
最先端のクロダイ釣法ではミチイトにPEを使うエキスパートが多い。直線強力が高いのでより細いイトを使せず何度も使えるので経済的にも優しい。
ミチイトは太くなるほど抵抗を受けやすいし、水切れが悪くなる。海面からはがして置き直すメンく、ポイントおよび寄せエサの中心から外れやすくなってしまう。ミチイトは細いほうが間違いなく管理をしやすい。管理とはすなわち仕掛けの進行をさまたげない方向にミチイトを置くことだ。ウキの潮上や風上に置けば仕掛けが馴染みやすくなる。
各メーカーが「磯用」と銘打つPEがおすすめで磯釣りに特化している点は多少張りが強めで比重が高いことである。今回の記事ではPEミチイトを使ったフカセ釣りを推奨する。それほど高次元のミチイト管理を誰もがしやすくなるはずだ。PEの難点はしなやかで穂先絡みが生じやすいこと。伸びがないため魚が暴れやすくなること。そこでPEとフロロハリスの間にナイロンのショックリーダー1.7~2号を5mほど介すとよい。PEのミチイトにウキ止メを付けると上下にずらした時に傷みやすく高切れの原因になる。ショックリーダーにウキ止メを結べばリーダー間はナイロンのミチイトと同じような感覚で使える。またアワセ時のショックも吸収してくれ、やり取りの際も魚が暴れにくい。
次回はガン玉やエサの使い方についてご紹介します。
仕掛け操作が誰でも簡単!PE「フカセ」で乗っ込みクロダイその3
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