大海原が見える砂浜もいいけれど、河川の最下流部にある干潟がとっても素敵な場所なのをご存じだろうか。アオイソメを這わせばハゼが入れ食いになり、ルアーを投げればクロダイやマゴチ、時には80㎝クラスのシーバスが食ってくる。トップウォーターのメッキやキビレねらいもエキサイティング。何でもアリの河口干潟へご招待!
ルアーで、エサで、ワクワク釣査!河口干潟は五目パラダイス!
写真と文◎編集部
大海原が見える砂浜もいいけれど、河川の最下流部にある干潟がとっても素敵な場所なのをご存じだろうか。アオイソメを這わせばハゼが入れ食いになり、ルアーを投げればクロダイやマゴチ、時には80㎝クラスのシーバスが食ってくる。トップウォーターのメッキやキビレねらいもエキサイティング。何でもアリの河口干潟へご招待!
この記事は『つり人』2021年11月号に掲載したものを再編集しています。
こちらの記事は好評発売中の月刊つり人2021年11月号に掲載されています。青物、アジ、コロダイ、ハマフエフキ、サメなどサーフの釣りを多角的に紹介しています。読み終わったころにはサーフの知識が幅広く見に付く1冊。ぜひご覧ください↓↓↓
目次
河口の干潟は手堅さも夢もある!
夷隅川の河口干潟。水面はボラなどのざわめきで満ちていた。朝イチは干潮で、10m先の水深も60cmほど。だからこそフィッシュイーターがねらいやすいのだ
干潟とは干出と水没を繰り返す平らな砂泥地のこと。ひと口に「干潟」といってもその規模はさまざま。この記事で取り上げるのは、河川の最下流部にある比較的小規模な干潟(通称「河口干潟」)。海の干潟と比べるとエントリーしやすい場所が多く、またウエーディングせずにスポーツサンダルなどで気軽に楽しみやすい。ねらう場所も絞りやすく短時間で満喫しやすいのも嬉しいところ。
河口干潟の素晴らしいところはまだある。河口域は河川から栄養塩や有機物が運ばれ、海からは潮汐によってプランクトンが運ばれるため豊富なエサ場が形成され、多彩な魚種が生息しているのだ。ハゼ、セイゴ、コトヒキなどの小魚やクロダイやキビレ、マゴチ、ヒラメ、スズキ、メッキなどがメインターゲット。時には「河口でブリが掛かった」などというビッグドリームも! 河口干潟は手堅さもあり夢もある。多様性と可能性に満ち溢れた五目パラダイスなのだ。
夷隅川の干潟はカニだらけ。クロダイやキビレのエサになっているに違いない
干潟は「浅い」のが偉い! 浅場は魚のエサとなる生物の量が豊富で、同時に肉食魚にとってはエサを追い込みやすい好立地。小〜大型魚の共同食堂になっている。魚と水面の距離が近いからトップウォーターの釣りも成立しやすい。ノベザオのエサ釣りでは潮位を問わず仕掛けが底に届く。浅いことのメリットは多いのだ。
そんな河口干潟の釣査に向かったのは編集部佐々木と黒羽。目星をつけたのは千葉県外房の夷隅川〜栗山川の区間。約40㎞の範囲に8つの河川が流れ込んでおり、ラン&ガンすればどこかでいい釣りができると踏んだのだ。比較的小河川が多く、ひとつの場所のチェックもスピーディーにできそうなのも喜ばしいところ。釣り場の近くの釣具店に話を聞くと、どうやらとくに夷隅川と一宮川の河口にある干潟が有望そうだ。エサ釣りによるハゼとセイゴは状況を問わず数釣りが期待でき、クロダイやキビレはムラはあるが釣果情報が多く、マゴチやヒラメ、大型シーバスのチャンスも充分にあるという。
佐々木はルアーを担当。トップウォーター(ポッパー)でクロダイ、キビレ、シーバス、メッキをねらう作戦だ。この夏に行なった関西の取材(徳島県那賀川河口サーフ)でトップに何度もアタックするクロダイ&キビレを目の当たりにしているのでイメージはバッチリ。「浅くてクロダイとキビレがいればトップの釣りはどこでもチャンスがある」というチニングの名手・中山聡さんの言葉が心の支えだ。
ポッパーにバイトするキビレ。佐々木が夏に取材した徳島県那賀川河口でのひとコマ。
◆関連動画
釣り名人の秘密を暴け!第20回「水面を割らせる駆け引きが熱い! チヌ&キビレねらいのトップウォーターゲーム」
黒羽はエサで釣査。アオイソメでハゼを釣り、釣ったハゼの引き釣りでマゴチをねらう。前号ではハゼの引き釣りでマゴチをねらうも不発だったため、リベンジに燃えていたのだ。
ノベザオのミャク釣り仕掛けでハゼをねらう黒羽。一段深くなっているところでアタリが集中した
次回は実釣編!トップウォーターで!ミャク釣りで!干潟の釣りを楽しみます。
千葉県/夷隅川・一宮川 河口干潟でワクワク五目釣り その2(全3回) ~トップウォーターで楽しむ、ミャク釣りで楽しむ~