栃木県の奥日光を流れる湯川。上流の湯滝から、下流は竜頭の滝上の温泉パイプと呼ばれる場所までが釣り場となる。対象魚はブルックトラウトが主体となる。魚はすべてリリースするのがここの規則だ。車の場合、上流部は湯滝のレストハウスの駐車場、下流部は赤沼茶屋の駐車場に車を停めれば入渓もしやすくて入漁券も入手できる。
湿原を縫うチョークストリーム
写真◎浦壮一郎、文◎吉田孝
この記事の内容
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対象魚はブルックトラウト
栃木県の奥日光を流れる湯川。上流の湯滝から、下流は竜頭の滝上の温泉パイプと呼ばれる場所までが釣り場となる。対象魚はブルックトラウトが主体となる。魚はすべてリリースするのがここの規則だ。車の場合、上流部は湯滝のレストハウスの駐車場、下流部は赤沼茶屋の駐車場に車を停めれば入渓もしやすくて入漁券も入手できる。
湯川は全域に木道が整備されているので、この道に沿って歩き、釣り場が決まったら踏み跡を伝って川へ下りることになる。下りるといっても高低差があるわけではないが、ここの川底は細かい砂泥の場所も多い。そういった場所に不用意に足を踏み入れると、ズブズブと沈み込んでしまう。転倒しないよう気を付けるとともに、ウエーダーは必ず着用しよう。
メインターゲットはブルックトラウト。最後まで元気いっぱいの抵抗を見せた
ライズが始まったら毛バリのチャンスタイムだ
赤沼茶屋の駐車場に車を停め、川に向かってしばらく歩くと木道がある。それを上流に向かって歩いていくと、川に下りやすい場所が随所にある。そこから釣りを開始する。下流域は砂泥底の場所が多いので、くれぐれも注意して川に下りよう。
上流部は湯滝のレストハウスの前後から入渓する。上流部は砂泥ではなく、石底の流れや、水深の浅い瀬もある。
上流部から入渓した場合は、木道を下流に向かって歩き、下りやすい場所から川に下りる。一部区間が禁漁区となっているので、地図等で事前にその場所を確認し、川通しに歩いてうっかりと入らないようにしたい。
水草の下も要チェック
湯川の釣りの対象魚は、ブルックトラウトということもあり、イワナのポイントに似た場所をねらうのがよい。イブニング時やライズが見られた場合以外は、流れの中を普通に流しても反応はあまりよくない。
湯川全般にいえることだが、魚影をあまり確認できない。魚がいないわけではなく、両岸の草付きの奥、倒木の下などにいることが多い。障害物周りをじっくりとねらうことが重要だ。ただし、イブニングの時間帯になれば隠れていた魚たちも水面近くに出てきて、ライズし始める。
もうひとつ、湯川のようなチョークストリーム特有のポイントに水草がある。流れに漂う水草の下に魚がいて、水草の切れ目に毛バリを上手に通すと魚が出てくることがある。不用意に水草付近に近づくと魚が走り去ることから、水草に絡んだポイントも見逃さないようにしよう。
テンカラでねらう場合、サオはあまり長くないほうがよい。3.3mを中心に用意し、短めの仕掛けで丁寧に障害物回りをねらおう。上流からポイントに毛バリを流し込み、誘いの動作をするのも有効だ。ライズが始まったらハリスを長くとり、毛バリを自然に流すようにしよう。
砂泥底の場所が多いので足を取られないように
木道が通っており、これを使ってアプローチ
●管轄漁協:湯の湖釣り事務所 (TEL 0288・62・2524)
●交通:日光宇都宮道路・清滝ICを降りてR120を中禅寺湖方面へ。中禅寺湖湖畔沿いをしばらく行くと湯川
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
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