この記事では出場選手のオールスターウイニングパターンを一人ずつ振り返っていきます。今回は2012年、2018年といずれも利根川勝負で優勝を手にした小森嗣彦選手です。
利根川本流がカギになった2回の優勝
12月3~4日(金~土)の2日間にわたって開催する歴代のBasser Allstar Classic優勝者のみのトーナメント「KING OF KINGS」。出場選手が決定しました。◆オールスター「KING OF KINGS」の詳細はこちら!
【ライブ配信】オールスター「KING OF KINGS」開催決定!
オールスター「KING OF KINGS」出場選手決定!
この記事では出場選手のオールスターウイニングパターンを一人ずつ振り返っていきます。今回は2012年、2018年といずれも利根川勝負で優勝を手にした小森嗣彦選手です。
小森嗣彦
2012年、2018年(利根川・霞ヶ浦水系)ウイナー。強豪ひしめく根木名川対決を制す
会場を千葉県・水の郷さわらに移して2度目のオールスターとなった2012年大会は、多くの選手が史上まれにみるタフコンディションに苦しんだ。初日は4名、2日目は11名の選手がノーフィッシュ。優勝の小森嗣彦でさえリミットメイクはかなわなかった。その小森が活を見出したのは利根川の流入河川・根木名川だったが、同じようにこの川のポテンシャルに気づいていた小野俊郎、村川勇介との激戦となった。初日に5尾4010gをウエイインし暫定トップに立った村川に対し、小森は2000g台に留まってしまう。
ドラマが起きたのは2日目。前日に村川が釣ったエリアには入らないことを宣言した小森は、根木名川下流域のストレッチで10時過ぎまでに5尾をキャッチするが、そのうち1尾はキーパーギリギリのサイズ。この魚を入れ替えるため、厳しいことを承知で利根川本流に打って出ることを決意。帰着1時間前に消波ブロック帯から抜きあげた1尾が初優勝を決めた魚になった。
掲載は2013年1月号
利根川本流のカバーネコでビッグフィッシュ勝負
32回目の開催となった2018年大会。前年にバッグリミットが5尾から3尾に変更され、勝利のためにバイト数よりもビッグフィッシュを重視する戦略を取らざるを得ないレギュレーションとなった。この試合のウイナー・小森は、利根川本流のカバーをネコリグとテキサスリグで撃ち、6尾で7645gをウエイインした。しかしその小森にも迷いはあった。プラクティスからバイトを得るだけであれば北浦のほうが確実と見ていた小森は、初日にリミットメイクを達成した時点で入れ替えのため北浦に走るべきか葛藤していた。だが北浦で期待できるサイズでは他選手に対して圧倒的有利に立つことは不可能。意を決して利根川に腰を据えると2回の入れ替えに成功。初日4506g(3尾)という他の選手に絶望をもたらす単日ウエイトをたたき出したのであった。
ちなみに2日目にそのウエイトに迫ったのが沖田護。ビッグフィッシュ賞となる1920gのバスを含む4335gをフロッグでキャッチしたことも多くの人の記憶に残った。
掲載は2019年1月号
◆「KING OF KINGS」出場選手
Basser Allstar Classic優勝年順沢村幸弘 1988年
今江克隆 1991年、1992年
藤木 淳 1993年
河辺裕和 1995年、1999年、2006年
吉田秀雄 2000年、2011年
小野俊郎 2004年、2013年
橋本卓哉 2007年
赤羽修弥 2008年、2009年、2010年
小森嗣彦 2012年、2018年
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