<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2021年10月27日

バス釣り用ルアー使い方&タックル解説 チャターベイト系ルアー編 使い方は?トレーラーは?

ブラックバス Basser バス釣り バス釣りルアー別解説

この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はチャターベイト系ルアーについて紹介します!

使い方やトレーラー、タックル選びをご紹介します!

写真と文◎編集部

この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はチャターベイト系ルアーについて紹介します!

チャターベイト系ルアーとは

 

chattertop

 チャターベイト系ルアーとはラバージグのような本体に金属またはプラスチック製の「ブレード」が装着されたものです。トレーラーとしてワームをセットして使います。チャターベイトの特徴は速く巻けること。そしてアピール力の強さです。水を受けて左右に振動するブレードの水押し、それがヘッドに接触して生じる「ガチャガチャ」というサウンド。フラッシング効果やトレーラーワームのボリュームと相まって、強力にアピールします。

 シングルフックが付いており、トレブルフックの付いているプラグより根掛かりしづらいメリットがあります。パラ葦や杭回りなどの点在するカバーや、ウィードエリアを引くときに有効です。ただ、フックをガードするものがなくむき出しなので、混み入ったブッシュや沈んだオダをねらう時にはスピナーベイトやガード付きのスイムジグがよいでしょう。ガード付きのチャターベイト系ルアーも発売されているので、カバーで使いたいけど根掛かりが心配だという方はガード付きのものを使うと安心です。

chatter (5)カバーが濃ければガード付きのものをチョイス

 

 チャターベイト系ルアーの元祖は「Z-MAN」社が発売している「チャターベイト」という名称のルアーです。「チャターベイト」は商品名なので、総称として「ブレーデッドジグ」という呼ばれ方をすることもあります。

chatter (19)Z-MANの元祖チャターベイト

 

 

チャターベイト系の使い方

  

chatter (10)

 沈むルアーのため、様々なレンジで使うことができるチャターベイト系ですが、このルアーを特集した月刊『Basser』2021年7月号の記事では、多くのプロが「水面直下~目に見えるレンジを高速巻き」することが得意なルアーとしてチャターベイト系を紹介しています。(※Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!)

 シャローレンジを引けるルアーは他にもシャロークランクやシャッド、バイブレーションやスピナーベイトがありますが、トレブルフックの付いたルアーよりカバーにコンタクトさせやすく、強烈なアピールで高速巻きしやすいのはチャターベイト系ルアーの特徴と言えるでしょう。高速巻きができるので、釣りの手返しが良くなります。アピールの強さと手返しの良さで、やる気のあるコンディションの良い魚を効率よく釣ることができるのがチャターベイト系の魅力です。

 シングルフックが付いているルアーで比較すると、同じレンジをスピナーベイトで通すこともできますが、速巻きではチャターの方が浮き上がりにくく、レンジキープがしやすいです。

 使うシチュエーションについて北大祐さんは「濁った場所、流れの強いフィールド、あるいは何かしらの急激な変化があったときに浅いレンジで強い魚を食いあげさせる」のにチャターが有効だと前述のBasser2021年7月号で話しています。

 表層の速巻きで使うのがオススメのチャターベイト系ですが、スローロール(低速巻き)で使うこともできます。秋の冷え込みで魚の動きが鈍くなり、魚のそばに強いルアーを通さないと食わないような状況で有効です。

 チャターベイト系には巻いている途中でバランスを崩し、軌道が左右に逸れイレギュラーアクションが生じるものがあります。この不規則な動きを「千鳥アクション」「チドる」などといいます。チドらずにまっすぐ泳がせた方がアングラーの意図したとおりのコースを通しやすいことで根掛かりを減らせますが、チドることによって、カバーにコンタクトさせなくてもルアーの動きに変化が生まれます。並木敏成さんは著書『並木敏成のThis is バスルアー』内で、「バスがベイトフィッシュを追い回している場合などではわずかにチドったほうがスイッチを入れるきっかけになりやすいと感じている」と話しています。

 

チャターベイト系のトレーラー 主な種類 

 チャターベイト系に使いやすいトレーラーワームは大きく分けて「ピンテール系」「シャッドテール系」「クロー系」「扁平系」があります。

 

 ピンテール系

chatter-deathadderデスアダー (deps)

 

シャッドテール系

chatter-shadスイングインパクトファット (ケイテック)

 

クロー系

chatter-crawウルトラバイブスピードクロー (ZBC)

 

扁平系

chatter-henpeiスウィートビーバー (リアクションイノベーションズ)

 

 ピンテール系の細くてシンプルな形のワームは抵抗が少なく浮き上がりづらいため速巻きがしやすいです。横の速い動きに反応が良い時に有効です。

 クロー系や扁平系のような、ボリュームが大きかったり、パーツが多かったりして抵抗の強いワームをトレーラーに使うと浮き上がりがよくなります。シャローレンジをゆっくりと巻きたい時に最適です。カバーのポケットなど短い 距離でもしっかり誘うことができます。

 無数に出てくるチャターベイト系ルアーとワームの組み合わせですが、何を選べばよいか迷ったときは「ピンテール系」か「シャッドテール系」を使うとよいでしょう。

 

トレーラーフックは付ける?

 トレーラーフックを使うとフッキングが良くなりますが、根がかりのリスクが増えます。チャターベイト系にトレーラーフックは基本使いませんが、バイトがあるのに乗らないときや、バラシが連続する場合は使うとよいでしょう。特に6インチクラスの大きなワームをトレーラーに使う場合は、フックとワームのテール部の距離が離れてしまいます。テール部分のバイトも取れるようにトレーラーフックを用意しておくと、バイトが浅いときに万全です。

chatter (4)大場未知さんは早巻きでの使用時にトレーラーフックを使い、ミスバイト対策をしている

 

チャターベイト系の重さ

 

chatter (11)

 チャターベイト系の重さは使いたいレンジによって使い分けるとよいでしょう。一般的には軽いほど浅場が引きやすく、重いほど深いレンジを引きやすいです。重いチャターを使うことによって、シャローレンジをより強く高速巻きすることもできます。

1.5mまでは1/4オンス~1/2オンス(7~14g)

1.5m~2mは3/8オンス~1/2オンス(11~14g)

3mより深ければ3/4オンス以上(21g~) が使いやすいです。

 

チャターベイト系の適したロッド

chatter (18)

 ロッドは投げやすさと掛けやすさを両立できる低~中弾性カーボンのベイトロッドがおすすめです。ロッドは短いほど狙った場所に投げ込みやすく、近距離のキャストに向いています。長いほどロングキャストに向き、長さを活かしてリトリーブコースを調整しやすいですが、ランディングがしづらいデメリットがあります。チャターベイト系はシングルフックのため、太軸のフックをしっかりと貫通させるロッドパワーが必要です。パワーはミディアムヘビーを基準に、長さは6フィート6インチ前後のものが使いやすいでしょう。

 

チャターベイト系に適したリール

chatter (16)

  チャターベイト系はリトリーブ抵抗が大きなルアーなので、巻取り力の強いベイトリールが扱いやすいです。利き腕のハンドルのベイトリールを選ぶと巻き取る手がぶれにくいです。 ハンドル一回転に対するスプールの回転数をギア比と言い、ギア比が5代のもの(スペック表記で「5.5:1」など)をローギア、6代のもの(6.2:1など)はノーマルギア、7以上のもの(7.2:1など)をハイギアと呼びます。ギア比はハイギアのものを選ぶと、チャターベイト系の特徴である高速巻きがしやすいです。

 

チャターベイト系に適したライン

chatter-tackle

 チャターベイト系は障害物周りで使うことを想定すると、耐摩耗性に優れているフロロカーボンラインが適しています。シャローで高速巻きする場合は16ポンドを基準に選ぶとよいでしょう。参考までに、より浮き上がりをよくするために20~25ポンドのナイロンラインを選ぶのもありです。深場をスローロールしたい場合にはフロロカーボンの8~10ポンドを選ぶとやりやすいです。PEラインは伸びがないためバイトを弾きやすくおすすめしません。

チャターベイト系に適した条件

 チャターベイト系を積極的に投入していただきたい条件は以下の通りです。

・濁りが入っている

・強い流れが出ている

・カバー周り

・浅い

・ローライト(雨や曇り、またはマヅメで光量が低い状況)

これらの条件が重なれば重なるほどチャターベイト系ルアーで釣るチャンスが大きくなります。グリグリグリ~~ッと目に見えるレンジを高速で巻いてみてください!

chatter (7)

chatter (8)濃すぎないベジテーションエリアはチャターを引くのにマッチ。ルアーが目で見えるレンジを引いてみよう

 

chatter (34)-kirinuki流れ×チャターの相性は◎流れに差してくるコンディションの良いバスを、チャターの存在感で反応させる

 

チャターベイト系に適した時期

 チャターベイト系で釣るチャンスが大きい時期は3~11月です。

 3~4月の産卵を意識したバスがシャローに差してきてエサを食べる時期なので、チャターベイト系が有効な時期です。ただし、水温がまだ低いためゆっくり巻くことを意識するといいでしょう。春の温かい雨でシャローが濁ったタイミングはビッグバスが反応する大チャンスです。

 5~8月は産卵後の疲労と高水温が重なって、高速巻きを得意とするチャターベイト系は効きにくくなるタイミングがありますが、早く体力を回復させたバスがチャター系に反応してくれます。雨が降ったり風が吹いたりしたタイミングでやる気のあるバスをねらっていくといいでしょう。

 9月以降の秋は水温が下がりバスも盛んに小魚系のベイトを追い回すようになります。この時期はチャターの得意とする高速巻きがおすすめ。バスがフィールドの広範囲に散る季節なので、手返しの良さを活かしてどんどんやる気のある魚を探してみましょう。

 12月になるとバスは水温が安定する深場に移動する傾向があります。また速い動きのルアーには反応しにくくなるため、チャターでは釣りにくくなります。さらに水温が下がる1月や2月はあまりチャターベイト系ルアーでの釣果を聞きません。

chatter (21)9月末の高滝湖、同船していた編集部員によるチャターフィッシュ。夕方の光量が落ちたタイミングでの1匹。シャローを速巻きで食わせていた

 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。