7月1日(土)、千葉県・亀山湖で3400g、ジャスト60cmのビッグバスがキャッチされました。釣ったのは24歳の小嶋葵さん。ヒットルアーはスクーパーフロッグマグナムのノーシンカー。話を伺ったところ、お手本のようなカエルパターンでのヒットシーンが明らかになりました。
カエルを待ち構えているモンスターに口を使わせたエリアセレクト+プレゼンテーション
写真提供◎小嶋葵さん 取材協力◎のむらボート
7月1日(土)、千葉県・亀山湖で3400g、ジャスト60cmのビッグバスがキャッチされました。釣ったのは24歳の小嶋葵さん。のむらボートのハンドコンフルセットをレンタルして、父親と同船しての釣行中にこのモンスターを手にしました。
ヒットルアーはスクーパーフロッグマグナムのノーシンカー。話を伺ったところ、お手本のようなカエルパターンでのヒットシーンが明らかになりました。
■小嶋葵さんのタックル
ロッド:ロードランナー ストラクチャー 720H(ノリーズ)
リール:20メタニウムXG LEFT(シマノ)
ライン:シーガー R18 BASS 16Lb(クレハ合繊)
ワーム: スクーパーフロッグマグナム(カラー名:アルビノ/ボトムアップ)
フック:T・N・Sオフセット #5/0(ハヤブサ)
◆関連記事:
【亀山湖】ロクマル61.5cm3850g筆頭に2inギル型ワームで3尾9kgの衝撃 >>
【亀山湖レコード】66cm5,355gが出た!魚皮貼りギルロイドJr.が火を噴いた! >>
【琵琶湖】ナナマルが出た! スイムジグでキャッチされた南湖の6kg超モンスター >>
★好評配信中
田辺哲男さんと青木大介さんによるビッグフィッシュ対決「リミット1」でキャッチされた津久井湖のロクマル。視聴はこちら >>
カエルが落下しそうなところにスクーパーフロッグマグナムを
小嶋葵さんは週1回ほどのペースで亀山湖に通っている24歳のロコアングラーだ。4~5歳くらいのときから父親に連れられて亀山湖に浮いていたのでバス歴は長い。ライトリグよりも巻物やトップなどバスを引っ張る釣りが好きだという。
いまでも予定が合えばお父さんと同船して釣行するのが小嶋さんのスタイル。この日ものむらボートのハンドコン艇にふたりで乗って出船した。
小嶋さんは前週も亀山湖に浮いており、沖合でベイトを追い回している魚をねらうパターンとバンクを意識してエサを探しているバスをねらうパターンに手ごたえを感じていて、今日はどちらをねらおうか決めかねていたという。
ただ風が強くなる予報だったため、ハンドコンでの釣りのしやすさを考えて、風裏にもねらいどころを定められるバンク際の魚に照準を合わせた。
そのうえで小嶋さんが目を付けたのはカエルの存在だった。今年はのむらボートに到着した朝に例年よりもたくさんカエルの鳴き声が聞こえると感じていた。さらに、釣果情報も熱心にチェックしていた小嶋さんは、ボート店のすぐそばの「じいさんワンド」でスーパーロコの人たちがデカバスを多くキャッチしていることに気づいた。
じいさんワンドにはカエルを待ち構えているビッグバスがいるのでは? そう推理した小嶋さんは8時に出船して、スピナーベイトで流しながらじいさんワンドを目指した。
ワンドの入り口のオーバーハングに差し掛かったところでスクーパーフロッグマグナムのノーシンカーリグにチェンジした。カエルのマッチ・ザ・ベイトというだけでなく、オーバーハングの下へのプレゼンテーションのしやすさや、バンクから離さずに短い移動距離で誘いやすいという部分でも有利だと考えた。
カラーはホワイト(カラー名:アルビノ)。アングラーからルアーを見やすい色であると同時に、カエルの腹の色でもある。さらに……。
「あと、夏場のアオコが出る時期に白いルアーが効くイメージがあるんです。フリーリグもよく使うのですが、アオコが出ている水でホワイトのドライブビーバーを使って良い釣りをしたことがあります」と教えてくれた。
じいさんワンドのバンクには岩盤に水が滴っている場所があり、いかにもバスがカエルを待ち構えていそうな雰囲気だ。
オーバーハングの切れ目から、いったん岸の上にリグを置くようにキャスト。ラインをゆすって水面に落としたら、波紋が広がっていくくらいのポーズを入れてから、スクーパーフロッグマグナムの脚がきれいにアクションするリズムのシェイクを加えながら手前に引いてきた。
すると、岸から1mほど沖までルアーが進んだところで「パコッ」という音がして水面からルアーが消えた!
「吸い込むような大人しいバイトで、魚体は見えなかったです。“あ、ルアーなくなった!”ってラインスラックを取って上向きにアワせたときに、魚の重さを感じてデカい魚だとわかりました」
バイトの出方から察するに、威嚇や好奇心というよりも、完全にエサのカエルだと思って食べたと思われる。小嶋さんのねらいが完全にハマった形だと言えるだろう。
ファイト中のジャンプを何度もいなしながらボート際に寄せてきた。ランディングしたのはお父さんだ。お父さんも焦って3回つかみ損ねながらもなんとかボートの中へインすることに成功。「うわ~デカいよ、ヤバいヤバい!」と、興奮で語彙力が乏しくなった歓声でボート上が沸いた。
実は50cmUPも今まで釣ったことがなかったという小嶋さん。自己記録を大幅に更新するロクマルとなったわけだが、エリア選択やプレゼンテーションの巧みさを聞くかぎり、その壁を突破するのは時間の問題だったようだ。