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編集部2023年12月16日

【亀山湖ロクマル】初冬のビッグベイトパターンで折金一樹さんが61cm3760gをキャッチ! 詳細インタビュー

NEWS Basser バス釣り 実録デカバス捕獲現場

千葉県・亀山湖で折金一樹さんが61cm・3760gのビッグフィッシュをキャッチ。折金さんはどのようにロクマルにたどり着いたのか。

放流ニジマスをねらう回遊系のビッグバスをカレンのゴリ巻きで反応させた

写真提供◎折金一樹さん

 2023年の年の瀬も押し迫った12月15日(金)、千葉県・亀山湖で61cm・3760gのビッグバスがキャッチされた。アングラーは『Basser』をはじめさまざまなメディアで活躍するスーパーロコで亀山湖ガイドの折金一樹さんだ。

 今年の春は同湖のレコードフィッシュとなる66cmを筆頭にロクマルキャッチの報告が相次いでいた亀山湖。いまや関東で最もロクマルに近いフィールドと言っても過言ではないが、産卵が絡まないこの時期に、ねらってこのサイズ釣るのは至難の業だ。折金さんはどのようにロクマルにたどり着いたのか。この日の状況を聞いた。

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■折金一樹さんのタックル
ロッド:ブラックレーベルBLX LG6111H+FB-SB(ダイワ)
リール:ジリオン TW HD 1000XHL(ダイワ)
ライン:モンスター ブレイブ Z 20Lb(ダイワ)

ルアー:KAREN180(カラー:ブルートラウト K05にマジックで斑点を描いた/O.S.P)   
フック:ピアストレブル フロント:#2 リア:#4(リューギ)

 

 

 

キーワードはニジマス

冬の亀山湖のビッグバスパターンを語るうえで欠かせないキーワードが「ニジマス」だ。亀山湖では毎年冬季にニジマスの放流が行なわれ、一部のビッグバスはこのベイトを好んで追うようになる。このニジマスパターンをねらって冬の亀山湖に通う熱心なアングラーも多い。

折金さんのこの日の釣行は、まさにそんなニジマスパターンをねらうゲストの「ビッグベイトで釣りたい」というリクエストをうけ、そのためのプラクティスとしての出船だった。折しも前々日にあたる水曜日に放流が行なわれていたタイミングだ。

バスを追うにはベイトを追うのがセオリー。放流されたニジマスはどのように行動するのだろうか?

折金「ニジマスの動きを読むのは難しいです。過去に亀山湖が今よりクリアな水質だったころには、放流から2日くらいで上流までたどり着く個体もいれば、放流地点の周辺で春まで過ごす個体もいました。近年の亀山湖は慢性的に濁り気味で、クリアな水で養殖されたニジマスは放流されてもすぐには馴染めない感じ。放流直後はかたまった群れを作らず、あまり泳ぎ回らない印象です。放流から2日しか経っていないので、放流地点の水産センターから移動したとしてものむらボートくらいまでだろうと予想して釣っていきました」

この日は風のない曇天で水温は11℃。放射冷却があまりなく、予報より暖かい朝だった。のむらボートから出船した折金さんは、ニジマスをねらうバスがついていそうな杭、ロープ、岩盤などを、主にO.S.Pのビッグベイト「KAREN180」でチェックしながら放流地点の水産センターがある本湖方面に向かった。

本湖に着いた折金さんは沖とバンクの変化もチェックしていく。その後、岬とフラット、まわりは急深なエリアに隣接した大場所にエントリー。

折金「周囲の深いところから徐々に立ち木などもチェックして、2mくらいの浅いフラットを釣ることにしました。深いほうにボートポジションをとって浅い側にキャストして巻いてくると、2回くらいチェイスがあったのがライブスコープで見えました」

だが、追っては来るもののボートに近づくと見切られてしまう。このままでは口を使わせられないと判断した折金さんは、プレゼンテーションを変えてみることにした。

折金「インサイドの水深1.5~2mの浅いところにボートポジションをとって沖側にキャストして、ブレイクを輪切りにしていくようにコースを変えました。30mくらいキャストして、15mくらい巻いたところでブレイクに差し掛かる距離感です。まずはボトムすれすれを通るようにスローなリトリーブで巻いたのですがチェイスが1回あっただけ。そこで今度はゴリ巻きしたところ、ボトムに当たった瞬間にゴン!とバイトが出ました」

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ここで言うゴリ巻きとは「クランクベイトをちょっと速く巻くくらい」のスピード感。折金さんがこの日のようなシチュエーションでKAREN180を使うときは、リップ付きの障害物回避性能を活かして時折ボトムにタッチするようなスローリトリーブでまずは探り、それでダメならゴリ巻きを試すことが多いそうだ。

この魚が61cm・3760gのビッグフィッシュ。さしもの折金さんも最初は流木をひっかけたかと思ったそうだ。このバスはどういった行動パターンの個体なのだろうか?

折金「沖の2~3mを起点にブレイクの上や下にちょこちょこポジションを変えながらエサを探してクルーズしている魚だと思います。10秒経てば居場所が変わっているような魚です。ちなみにこの時期、表層に小さなベイトがいるエリアでは、ミドストで比較的簡単に釣れるバスもいます。この日はビッグベイト以外のルアーも試していたのですが、それに反応せずKAREN180にバイトしてきたので、やはりニジマス食いの魚だったのでしょう」

ただし、例年は放流直後と言える2日後にニジマスパターンがハマることはあまりないと折金さんは言う。濁りの影響かニジマスの泳ぎが鈍く、バスとコンタクトする機会が少ないためか、バスがニジマスを追うモードになるまである程度の時間がかかるのだ。だが今年は11月の中旬にも放流があり、そのタイミングでニジマス食いの習慣がついたビッグバスがいる。

今回の放流でそういったバスの食いっ気にますますブーストがかかっている可能性は高いだろう。亀山湖のバスシーズンはまだまだホットだ。

 


 


 

 

 

 

 

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