編集部2017年2月3日

豊満ワカサギレイクの寒中ジャークベイトゲーム :第1回

Basser バス釣り

ワカサギの豊富さで知られる山口県・豊田湖で、田中大介さんが信頼を置くジャークベイトパターンを解説してもらいました。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。

山口県・豊田湖の凄腕、田中大介さんは「真冬でも浮かせて釣る」

Basser編集部=写真と文

水温もバスの活性も底を打つ厳寒期。
それでもバスの行動はワカサギに左右されると断言するのは、
山口県・豊田湖のロコアングラーでノリーズプロスタッフでもある田中大介さんだ。
ワカサギの豊富さで知られるこのレイクで、田中さんが信頼を置くジャークベイトパターンを解説してもらった。


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田中大介(たなか・だいすけ)
山口県下のリザーバーを釣り込んでいるロコアングラーで、現地のトーナメント運営に携わっている。得意なルアーはジャークベイトとテキサスリグ。2016年からはバスフィッシングの上達を目指す人を応援する「Bassers Lesson」を開講。詳しくはブログ「EASY ACTION!」をチェック!

この記事はBasser2011年4月号に掲載されたものを再編集しています。


本州最西端のワカサギレイクとスーパーロコ


 山口県下には数多くのリザーバーがあるが、そのほとんどでワカサギの放流事業が行なわれている。なかでも有名なのが下関市の豊田湖で、ワカサギ釣りのシーズンになると県外からもワカサギファンが駆けつけることで知られている。1日500尾という釣果も珍しくなく、300尾オーバーはザラ。湖のいたるところにびっしりとワカサギがいて、釣れない場所を探すほうが難しいほどだという。バスのコンディションのよさもワカサギの豊富さを物語っている。アベレージサイズは約40cmで、腹パンパンのバスが多い。

1_n 豊田湖(木屋川ダム)は本州最西端のワカサギレイク

2_n 山口県のリザーバーの多くはワカサギの放流事業を行なっている。ただ、現在は放流がなくてもワカサギが見られるリザーバーもあると田中さん

4a_n バンクの質は赤土と岩盤がメイン。カバーの量は水位によるが、基本的にプア。レイダウンと立ち木がちらほら見られる

5a_n 5c_n 取材当日は、三が日にもかかわらず多くのワカサギファンの姿が。400尾以上釣っている人が複数いた

7_n 釣られていたワカサギは6~7㎝がメイン。なかにはシシャモのような10cmオ―バーも。ワカサギ(中)だけではなく、ブルーギル(上)やオイカワ(下)も多数生息している

 そんなフィールドの厳寒期、バスとワカサギの関係はどうなっているのか。バスの適水温は20℃前後。低水温下で活性が低く、動きも鈍いバスがワカサギを追っているようすはイメージしにくいが、実際のところはどうなのか。また、どんなエリアでどんな釣りが有効なのか……。山口県下のリザーバーをホームフィールドとする田中大介さんに取材をお願いした。

真冬でも、浮かせて釣る


「どれだけ水温が下がろうがバスはワカサギを食っています。1~2月でも、バスがファイト中にワカサギを吐くことが多々あります。ですから、たとえ真冬でもワカサギを意識してパターンを組み立てることが重要です」

 そう語る田中さんが11月末~3月上旬、低水温期の豊田湖でメインにしているルアーがジャークベイトだ。真冬の釣りといえば、食わせを強く意識したライトリグやシャッドのスローリトリーブ、リアクションバイトを期待したメタル系が定番だが……。

8_n 田中さんが持ち込んだジャークベイト。とくに信頼を置くレイダウンミノーシリーズ各種を使い分けている


「厳寒期でもほかのフィールドと比べてバスの活性が高いのがワカサギレイクの特徴だと考えています。自分の近くで泳いだり、時にはプランクトンを捕食するワカサギの姿を見ることがバスの刺激になっているんでしょう。水温がひと桁でもバスは盛んにルアーを追いますから、ハイシーズンと同様に強いルアーでバスを引っ張る釣りが有利です。ただし、低水温期は、バスを寄せることはできても、そこからバイトに至らせるのが難しい。クランクベイトやスピナーベイトなど、巻きっぱなしのルアーだと、バスがルアーを追うだけで終わることがほとんど。ポーズさせることで食わせの間を作れるジャークベイトが適任です」

 豊田湖は真冬でも浅いレンジにワカサギが多く、そのためシャローに居残っているバスが多い。仮にバスがミドルレンジに落ちていたとしても、水深4mまでならジャークベイトで充分浮かせることができるというのが田中さんの実感だ。


 ジャークベイトが有利な理由はほかにもある。豊田湖では12月から2月は積雪があり、昼間には湖に雪代が流れ込む。非常に冷たく、比重が高い水はボトムを這うように流れ込むため、バスがボトム付近を嫌って浮く傾向がある。捕食の際も、冷たい水が溜まるボトム付近へ突っ込んでエビやゴリなどをねらうより、自分よりも上にいるワカサギを食べるほうがバスは楽なはずだと田中さんは推測する。バスを浮かせて釣るジャークベイトパターンにとっては大きなプラス要素だ。また、冬は透明度が非常に高く、視覚的なアピール要素が強いジャークベイトが活躍するお膳立てが整っている。

9a_n 9b_n 朝イチにバンクに積もっていた雪が溶けて湖に流れ込む。冷たい水がボトム付近に溜まるため浮き気味になるバスが多い


 Basser3月号では、バスフィッシングにまつわる「色」を大特集。そのほか、並木敏成さんが相模湖をモデルケースとして季節に応じたリザーバーの釣りを解説する「リザーバー・マネジメント」も好評連載中!


 

 

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2017/2/3

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