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編集部2022年1月22日

サーフ天国・宮崎県の名手が答える! サーフフィッシングQ&A  潮周りと濁り・ウネリの対処について

ヒラメ 宮崎 魚種別釣りガイド ヒラスズキ オオニベ

ウネリで発生した波はかなりの勢いで波打ち際に押し寄せて引きます。特に、引き返しの波には要注意。砂ごと足をすくわれます。ゴロタ浜ではかなり大きめの石や流木が波でスネを直撃したなんてことも。寄せる大波は数分から数十分おきにやってきます。磯と同じで、その日の波を見て高低の感覚をつかむようにしましょう。サーフの釣りではウエーダーは必須ですが、ウエーディングのためではありません。

オオニベ・ヒラスズキ・フラットフィッシュ

湯村武広・押川昌弘=写真・文

 宮崎県はサーフ天国。しかし、同じサーフでも県北と県央では地形も水深も魚種も異なってくる。そんな宮崎サーフの実態を地元のベテランアングラーに教えてもらった。

湯村武広
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サーフは宮崎県北の夜の砂ヒラスズキがメインで、渓流やマイボートでのオフショアで宮崎を味わい尽くしている。宮崎県在住

押川昌弘
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サーフは宮崎県央のデイゲームをメインに、とことんオオニベを探求する。秋冬は気合を込めてサーフに日参する。宮崎県在住

こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。

濁りが発生すると釣りに影響しますか?

【押川】

一度シケたサーフは凪いだとしても濁りが入るとなかなか濁りが抜けない釣り場もあります。しかし、濁りのなかの波打ち際にベイトを確認できればオオニベがヒットすることもあるので、しっかり波打ち際まで丁寧に探りを入れるのが大切です。

【湯村】

ヒラスズキは適度なウネリが入ったほうが有望ですが、ウネリが強すぎたり、波の周期が短すぎてボトムの砂を巻き上げてしまうような場合は逆にNGです。

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ウネリ(シケ)対策があれば教えてください!

【湯村】

ウネリで発生した波はかなりの勢いで波打ち際に押し寄せて引きます。特に、引き返しの波には要注意。砂ごと足をすくわれます。ゴロタ浜ではかなり大きめの石や流木が波でスネを直撃したなんてことも。寄せる大波は数分から数十分おきにやってきます。磯と同じで、その日の波を見て高低の感覚をつかむようにしましょう。サーフの釣りではウエーダーは必須ですが、ウエーディングのためではありません。波飛沫で濡れるのを防止するためです。浅いからと波打ち際より沖に立ち込むのは危険です。寄せた波が砂に染みて消えるあたりにポジショニングして釣りをするくらいが安全です。それに引き返しの波でできる足元のサラシや流れはヒラスズキのヒットポイントになります。

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いい潮回りを教えてください。その理由も。

【押川】

あまり気にしません。大潮回りがねらいめですが、オオニベは凪続きでベイトがいれば潮は関係なく釣れます。凪いでベイトがいれば夜明け~夕方までに何度かチャンスは訪れます。

【湯村】

大雑把に言えば中潮から大潮、そしてその後の中潮回りまで。宮崎県北部には遠浅の地形のサーフが多いので潮高が最も上がる満潮前後3時間、計6時間くらいが有望です。その中でも潮が最も動く時間帯をタイドグラフで確認しておくというのは重要です。また各々のサーフ自体の地形を知ること。ヒラスズキの場合は特に沖のブレイクで崩れた波のサラシをねらう釣りになるので、どの潮回りや潮位でブレイクでのサラシができやすいかを知ることが重要です。ですので潮見表やタイドグラフだけでなく現地での観察が必須です。

悪い潮回りを教えてください。その理由も。

【押川】

一度海がシケて、凪いできたタイミングで小潮や長潮だったりすると、ベイトフィッシュの寄りが悪くなり、2、3日釣果が出ない日があります。

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【湯村】

遠浅サーフではそもそも潮位が上がらない小潮、長潮、若潮。大潮や中潮でも干満の潮位変化が少ないときはイマイチです。潮見表やタイドグラフを見て判断しています。

凪の日はチャンスですか?

【押川】

凪はチャンス。まずベイトフィッシュの有無を確認しながらカレント中心に投げ、ベイトがいなければランガンしつつ、ベイトのいるポイントを見つけるとオオニベのヒット率も上がります。

【湯村】

僕自身が好きなナイトゲームのヒラスズキでは極端に釣果が落ちます。これはヒラスズキの持つ性質ではないかと考えています。サーフに回遊してくるヒラスズキはサラシで警戒心を解き、そのサラシや引き波など流れを味方に捕食活動をしているように感じています。デイゲームのヒラメやオオニベねらいでは凪が有望ですが、同じ宮崎のサーフでも僕がやるナイトの遠浅サーフのマヅメ~ナイトゲームのそれとはそもそも釣りの質自体が違うように思います。


サーフ天国・宮崎県の名手が答える! サーフフィッシングQ&A

宮崎サーフの特徴とターゲットについて

潮周りと濁り・ウネリの対処について

時合と釣行について

タックルとルアーセレクトについて

ルアーの使い分けとアプローチについて

装備とマナーについて

こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。

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