オオニベタックルはシーバスロッド9~10ftのMまたはMHクラスで20kgオーバーのオオニベは獲れる。リールは3000~4000でPEラインは最低300m、できれば400m巻ける番手。過去に200mのラインを全部出されて逃した人多数です。
オオニベ・ヒラスズキ・フラットフィッシュ
湯村武広・押川昌弘=写真・文
宮崎県はサーフ天国。しかし、同じサーフでも県北と県央では地形も水深も魚種も異なってくる。そんな宮崎サーフの実態を地元のベテランアングラーに教えてもらった。
目次
湯村武広
サーフは宮崎県北の夜の砂ヒラスズキがメインで、渓流やマイボートでのオフショアで宮崎を味わい尽くしている。宮崎県在住
押川昌弘
サーフは宮崎県央のデイゲームをメインに、とことんオオニベを探求する。秋冬は気合を込めてサーフに日参する。宮崎県在住
こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。
基本タックルを教えてください。
【押川】
オオニベタックルはシーバスロッド9~10ftのMまたはMHクラスで20kgオーバーのオオニベは獲れる。リールは3000~4000でPEラインは最低300m、できれば400m巻ける番手。過去に200mのラインを全部出されて逃した人多数です。
【湯村】
ロッド・シーバスロッド9~10ftパワーM以上。
リール・ヴァンキッシュ4000HG(PE1.2~1.5号を300mほど巻けるもの)
ライン・ストロング8の1.2か1.5号
リーダー・耐摩耗ショックリーダー30Lb
スナップ・カルティバクイックスナップX 1.5号
タックルに砂が付くと厄介です。何か対策は?
【押川】
タックルは短時間の使用でも水洗いします。
【湯村】
魚の撮影時やリーダーの組み直しなどで砂地に置けないので、適度な流木を見つけて砂にさし、即席のロッドスタンドを作っておく。あともうひとつ、濡らして絞ったタオルがあると便利。
ルアーサイズ選びはどう考えたらいいでしょう?
【押川】
オススメは鉄板バイブ20~30g、メタルジグ30~50g、ヘビーシンキングミノーが最もオオニベ釣りに適しています。使い方は、いずれもキャスト後必ずボトムを取る。ヒラメ釣りでリフト&フォールがありますが、オオニベねらいではロッドを立てて、軽めにチョンチョンと縦に動かし、再びボトムを取ります。これを波打ち際までしっかりやりきるのが重要です。スローリトリーブの際も3回巻いたらストップでボトムを取る。オオニベはボトムを強く意識してルアーを操作したほうがヒットにつながります。カラーは私の場合、派手な色を使用します。グロー、赤金、グリーンゴールド、チャート、最近はオレンジがオオニベにドハマりしています。サーフの釣りは体力も使います。ベイトが入るのを待つのではなく、自分の足で少しでも歩いてベイトを探すのも大事です。
【湯村】
ナイトゲームでは14cmクラスのミノーをファーストチョイス。ベイトが小さいと考えられる場合はシンペンやミノーのサイズダウン。サラシさえ出ていればベイトが小さくても大きなミノーに食ってくるケースも多いです。
左上から下へ3個ルーディシュ95HS、チェリーブラッドLL90Sシーバスエディション、ハイパーブレード30g、右上から下へ2個サラナ147F-SR、チェリーブラッドSR90
必携ルアーのタイプは?また最も充実させるべきルアーの種類は?
【押川】
オオニベに使用するおすすめの具体的ルアーは、バスデイのバンジーショット30g、40g、レンジバイブアイアン26g。シンペンは、アイマのヨイチ99バリスタ。
【湯村】
夜のヒラスズキでは14cm以上のフローティングミノーは必携。遠浅サーフでは11~14cmのフローティングのシャローランナーが特に有効。あとは9cmほどのシャローミノーやシンペン。30gほどのバイブレーション。1oz前後のジグヘッド+4~5inワーム。カラーによってバイトに差が出ることがあります。ホロなどの側面反射系、パールベース、クリアー系は少なくとも携行します。
メインルアーのハルカ145F
サーフ天国・宮崎県の名手が答える! サーフフィッシングQ&A
こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。