フロートシンカーの相棒に使っているのがシグナルテンビン。シンカー作成時にカットして残ったテンビンアームを利用して作ることも可能だ。
根歩きもできる夢のオモリを自作してみよう
解説◎坂井勇二郎 写真・文◎編集部
フロートシンカーの相棒に使っているのがシグナルテンビン。シンカー作成時にカットして残ったテンビンアームを利用して作ることも可能だ。
この記事は月刊『つり人』2020年6月号に掲載したものを再編集しています
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目次
前編
後編
番外編:シグナルテンビンの作り方
必要な材料
▼①ステンレス線(1mm)、②フロートシンカー製作時にカットしたテンビンアーム、③エンゼルビーズ(M)
▼①先丸ラジオペンチ、②ニッパー、③プライヤー
※このテンビンのキモは、全遊動の利点である「抵抗なく送り込むこと」が重要。美しさよりも機能的に作る。アイにハンダ付けをしないが、テンビンのアイに直接チカライト(テーパー状に太くなっているので先端部のイトは6号前後と太い)を結ぶので抜けたり外れたりすることはない
作り方1:横軸用アームの作成
▼フロートシンカー制作時にカットしたテンビンアーム、もしくはステンレス線の先端を曲げてアイを作る。先丸ペンチで丸く曲げる
▼プライヤーで整える。こうして両端に輪ができる
▼輪の片側を直角近くまで曲げる。この角度が、テンビンアームの広がる角度になる
作り方2:支柱用の縦軸アームの作成
▼発泡シンカー作成時にカットしたアームを、縦軸用の支柱にする。先端からエンゼルビーズを入れる
▼先ほど作った横軸用アームも入れる
▼横軸用アームを挟み込むようにエンゼルビーズを上下に入れるとシグナルテンビンの形になる。この時アームの開く角度が縦軸に対して鈍角(直角よりも少し外側に開き気味)になるようにアームの輪の角度を調整する。鋭角になるほど仕掛けが絡みやすくなる
作り方3:上部先端のアイ作成
▼ 縦軸アームの先端上部を先丸ペンチで曲げる。このアイは、スイベルの1号の穴が通るようになるべく小さな(あるいは細長い)輪とする。そのため、ある程度曲げたところで……
▼プライヤーで整えて小さな輪にする。ここの技術は慣れが必要
▼出来上がり。美しい輪ではないが、細長く径が小さいので、小さな1号のスイベルでも抵抗なく通過する。このぐらい小さいと2号のスイベルでも通る。ちなみに市販のスーパーシグナルでは、スイベルは1号よりも大きな1/0である