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編集部2023年7月13日

5分でわかるテナガエビ釣り入門

テナガエビ 魚種別釣りガイド

仕掛け、釣り場の選び方、狙い方、エサの選び方など知っておきたいポイントを解説しています。テナガエビ釣りに興味のある方は、ぜひこの記事を参考にして楽しい釣りの世界を体験してみてください!

完成仕掛けからの入門がおすすめ!

サオは安価な万能ザオでよく基準は2.1m

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テナガエビ釣りにリールは必要ないため振り出しの万能ザオが適している。長さは足場の高さ、足もとの岩や消波ブロックの隙間の中をねらうのか、その外側をねらうかによって異なるものの、概ね2.1m前後あれば対応できる。この長さが邪魔になる真下ねらいの釣り場であれば1.5~1.8mの短ザオを、この長さでは少し届かないという釣り場であれば2.4~2.7mと長めを選べばよい。

タナゴや小ブナ、ハゼなどに使われる万能小継ザオ、万能清流ザオと呼ばれるタイプのサオなら概ね胴調子のものが多くエビのアタリを弾くことも少なく引き味も楽しめる。

これから購入するのであれば仕舞寸法が短いものを選ぶとより手軽にこの釣りを楽しめるだろう。テナガエビ釣り場の多くは地下鉄やバスといった公共交通機関を利用して行けるところが大半のため、コンパクトに収納できるサオならトートバックなどに数本を入れても全くかさばらない。しかもテナガエビは手持ちの1本ザオではなく、2本ないし3本を置きザオにする並べ釣りが基本のため、お気に入りのものを複数本を購入しておきたい。ちなみに並べ釣りとは下の写真のようなものだ。

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2 本以上を置きザオにするのが並べ釣り。投げ釣りやヤエン釣り用の小型三脚などがあると便利

 

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仕掛けは市販の完成仕掛けでOK

シンプルな仕掛けなのでミチイト、ウキ、自動ハリス止メなどを個別に買って自作するのも楽しいが、入門するのであればまず市販の完成仕掛けを購入することをおすすめする。

 

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テナガエビの時期が到来し、実際につり人編集部は釣りにでかけた。使用したロッドRGM spec.1だ。テナガエビ釣り場の多くは地下鉄やバスを利用して行けるところばかり。近所の水路をとことこと歩いて探釣するにしたって小さいと便利。コンパクトな仕舞寸法で複数本をバッグに入れてもかさばらないものがよい

 

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RGM spec.1の専用仕掛け。それがReady toFish! シリーズ。ロッドの長さに合った仕掛け全長で展開している

 

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ウキもオモリもハリもセットされているので、釣り場に着いたら完成仕掛けのチチワを穂先のリリアンにセットするだけ

 

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夕マヅメパワーを満喫する編集部ナガシマ。最終的には足もと近くの浅場までテナガエビが差してきてサイトでも釣れ盛った

 

仕掛けは大きく分ければ、玉ウキひとつのシンプルな仕掛けか、大小複数のシモリウキを連結させた数珠シモリ仕掛けの2種類。簡単でトラブルもなくウキ下調整もしやすいのは玉ウキひとつの仕掛け。ミチイトにゴム管を通し、その先に自動ハリス止メ、ハリス、ハリ。浮力調整用のガン玉を自動ハリス止メの上に打ったら、ゴム管の中に玉ウキの足を挿し込むだけ。あとは水深に合わせてウキ下を調整する。

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一気に沈むのではゆっくりと沈み、ウキのトップが水面下に来るようにウキ下を調節する

 

市販仕掛けならウキの浮力に対して最適サイズのガン玉がセットされているので現場でウキ下を調整するだけでOKだ。

数珠シモリはセル玉やナツメウキなどのシモリウキを2~4個連結した仕掛けで、水中に沈ませた下側のウキの動きでアタリやエビの動きが把握しやすいのが特徴

それぞれのウキは中通し式だがウキ止メ素材が内包されているためズリ落ちることはないが、現場の水深に合わせてこき上げることもこき下げることもそれぞれの間隔を詰めることも広げることも可能

自作するなら圧倒的に玉ウキひとつの仕掛けのほうが簡単だが、市販仕掛けであれば好みで選べばいいだろう。

このほか、交換用の替えバリ、浮力調整用のガン玉または中通しオモリ、タル型ハリス止メを購入しておく。

替えバリはテナガエビ専用なら2、2.5号のほかタナゴ用の新半月、三腰、流線の愛好者も多い。

いずれも使い捨てではなく、仕掛け巻きに巻いて仕舞えばある程度は再利用も可能だ

 

 

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エサはアカムシとキヂがあれば問題なし

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エサはいろいろ使えるが、アカムシは定番中の定番。ハリに刺しにくい場合は外側の皮をむいた大根の輪切りの上に端に乗せるとチョン掛けがしやすい。ただしバラシが多い場合は頭部の下からハリ先を入れた通し刺しを試したい

 

エサは魚肉ソーセージやハンペン、エビの切り身などこだわりの特エサも多くあるが、アカムシがあれば問題なく、細めのキヂも用意すれば万全だ。

アカムシは食いが立っているときは1匹掛け、アタリが少ないときは2~3匹の房掛け。基本は頭部側へのチョン掛けだが、両手で摘まんで端からムシャムシャと食い進める食べ方のため、食い進めるうちにハリがアカムシから取れてしまいやすいという側面もある。

アタリはあるけれどフッキングが悪いと感じたら、まずはハリ先が鈍っていないか確認し、鈍っているようなら即交換。さらにエサ付け方法も、頭部ではなく胴へ、チョン掛けではなく通し刺しにしてしっかりハリ先を出すとエビの口の中にハリ掛かりしやすい。

どうしてもアカムシだと手返しが悪い、あるいはすぐにエサだけ取られてしまうときには、細めのキヂを小さくカットして使うと断然ハリ持ちがよくなる。

 

 

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釣り場は柔らかい泥と固い岩や護岸の混在場がA級

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テナガエビ釣り場の多くはハゼ釣り場と被ることが多く、梅雨前はヌマチチブなどのハゼの仲間、梅雨入り後はデキハゼが盛んに食ってくる。大きく見ればハゼもエビも同じエリアの住人なのだが、細かく見ると微妙に棲み分けができている。それがハードボトム。ハゼもコンクリート護岸の固い底にもいるが、どちらかといえばゴカイなどが多い泥底を好む。一方のテナガエビも泥底にもいるが、そこに消波ブロック、ゴロタ石が点在するほうが圧倒的にエビ密度は高まる。さらに固いだけではなく、入り組んだ隙間や影があることも重要である。なぜかといえば、テナガエビはもともと夜行性のため、日差しの当たる明るい外側よりも、日陰の暗い内側や奥を好むためだ。

 

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ナガシマとともに釣りに行った、同じく編集部のアマノは赤系のライトを弱めにして使っていた。すると、エビに警戒されにくかったと言う。とはいえ、薄暗い時間に釣りをするのなら最初から外灯がある釣り場を選ぶのがベターかもしれない

 

 

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釣り方は何より時合に手返しよく!

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上げ潮に乗じて水位が上がるタイミングでテナガエビも浅場に上がってくることが多いため、満潮前後の潮位の高い時間がベストタイムになることが多いものの、潮位が高いと足場が水没してしまうような地形では干潮時がベストという釣り場もある。

ウキ下調整はウキのトップが目視できる範囲で水面下に沈めるのが基本。トップが水面からしっかり出ていると視認性はよいものの風の影響を受けやすく、また、エビがエサを咥えた際に残存浮力が強すぎるためウキが自然に沈んだり横に引っ張られたりしにくく、ウキ釣りの妙味がしっかり味わえない。シモリ仕掛けの場合も同様に、一番上のウキを水面と同じか水面よりわずかに下になるよう調整し、水の透明度に応じてわずかに見える範囲で下のウキの位置を調整する。

ちなみにテナガエビ釣りはアタリを察知してタイミングよくアワセを入れる釣りではない。アタリを察知したらそのまま放置して充分に食わせたのち、頃合いを見計らって食い逃げされる前にサオを立てて取り込むというのんびりとした釣りである。しかしそれは、手持ちの1本ザオでの話だ。2~3本の並べ釣りの場合、本当の入れ食いになるとめちゃくちゃ忙しい手返し重視の釣りに激変する。

 

①順次、エサを装着して仕掛けを投入

②それぞれのウキの動きを注視

③頃合いを見て、最初にアタリがあったサオを上げる

④エビを取り込み、エサを付け直し、仕掛けを投入

⑤その間にウキに変化が出ているほうのサオを上げる

⑥エビを取り込み、エサを付け直し、仕掛けを投入

⑦その間にウキに変化が出て……以下ループ──。

 

頃合いを見計らってサオを上げるという流れ作業の釣りを「タイム釣り」というが、このタイムが短ければ短いほどとてんてこ舞いになる忙しさだ。が、この状況こそがテナガエビ釣りの醍醐味であり、たまにポツポツと当たる程度では満足できない。

サオを上げれば長い腕でバンザイポーズのエビ、2本ザオに同時に当たって思わず両手でサオを上げてしまってこちらもバンザイポーズでなんてときには頭の中が真っ白になるほどのテナガエビ・ハイ状態になるはず

もちろん、暗がりを探ることで明るい時間帯に楽しめるのもテナガエビ釣りのいいところだ。

 

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こちらはヒノキの風合いが優しいRGM 観察ケース。釣るのもいいが観察するのも楽しい!

 

 

 

※このページは『つり人 2023年7月号』を再編集したものです。

 

 

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