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編集部2021年12月23日

エギングの基本:アオリイカと餌木の基礎知識③

アオリイカ

 

 

釣って楽しい、食べておいしいアオリイカの生態とエギングの基礎を学ぶ

釣って楽しい、食べておいしいアオリイカの生態とエギングの基礎を学ぶ

写真&文◎新保明弘 写真◎つり人オンライン 
※この記事は『海のルアー釣り入門』(新保明弘著/2014年出版)を再編集したものです

日本人の大好きなイカの代表格、アオリイカ。「イカといえば沖釣り」のイメージだが、実は沿岸性のイカである。

 

目次

餌木の動きと特徴

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餌木をただ巻くのではなく、鋭いシャクリとそのあとのスローなフォールでイカを魅了するのがエギング

 餌木は他の海のルアーとは全く異なる特性を持っており、大きさも独自の号数で表記される。まず動き、アクションである。ほとんどのルアーは、リールを巻くことで体をくねらせたり、震わせたりとアクションする。ところが餌木は早く引いても、遅く引いても全くアクションしない。引かれた方向に向かって真っ直ぐ進むだけである。そして必ず沈む。頭を少し前に倒した状態で一定の姿勢を保ち、沈んでいく。これだけでは全くエサとは思えない動きであるが、ロッド操作によってシャクリ、ダートなどのアクションを加えることで生命感が生まれる。この動きと一定の姿勢が合わさることで、イカが餌木を抱くのである。イカが餌木を抱く瞬間のほとんどは、餌木が一定の姿勢を保ちながらゆっくり沈下、もしくは静止している時である。

餌木の大きさ、重さ、タイプ別の沈下速度について

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イカのサイズや沈下速度に応じて餌木を使い分ける

 餌木は号数が大きくなるほど重さもサイズも上がる。一般的に広く使われているのは3・5号で、ハリ=カンナ部分を除いた長さが10.5㎝、重さは20g前後。0.5号刻みで長さは1.5㎝、重さは5g程度の差が出てくる。たとえば3.0号=9.0㎝で15g、3.5号=10.5㎝で20g、4.0号=12.0㎝で25g、となる。また、現在のエギングの餌木は号数以外にシャロー(S)、ノーマル、ディープタイプ(D)と沈下速度が異なるタイプに分かれていることがほとんどである。大まかな沈下速度に関しては表を参考にしていただきたい。

餌木の選択、使い分け

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数狙いなら3.0号、大型狙いなら4.0号を目安にするとよい

 それではどのように使い分けていくかである。まず大きさだが、号数が小さいほど小型のアオリイカが、大きくなれば大型が抱きやすくなる傾向がある。秋の数釣りシーズンには3.0号を基本とし、春から初夏に1 kgアップをねらうのなら4.0号を多用する。

 シャロータイプは沈下速度がよりゆっくりなので、海底が目視できるような浅場ねらいに選択する。また、アクションの間をより長く取るために使用する場合もある。ディープタイプはその名のとおり、深場でしっかりと餌木を底まで沈めてねらう。潮の流れが速いポイントや、より飛距離を出したい時にも用いられる。

 しかし、基本的には3.5号のノーマルタイプの餌木でこと足りる。最初からあまりタイプを気にすることは、お勧めできない。ロッドへの抵抗や、餌木までの距離感などがある程度つかめるようになってから使い分けを考えたい。強いていえば、ディープタイプは根掛かりが多いので、はじめはシャロータイプから使うようにするとよい。


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