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編集部2021年12月23日

エギングの基本:港・防波堤周りでのエギング

アオリイカ

 

 

釣って楽しい、食べておいしいアオリイカの生態とエギングの基礎を学ぶ

釣って楽しい、食べておいしいアオリイカの生態とエギングの基礎を学ぶ

写真&文◎新保明弘 写真◎つり人オンライン 
※この記事は『海のルアー釣り入門』(新保明弘著/2014年出版)を再編集したものです

日本人の大好きなイカの代表格、アオリイカ。「イカといえば沖釣り」のイメージだが、実は沿岸性のイカである。

 

目次

秋の数釣りシーズンには、サイトフィッシングが楽しめる

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餌木には大きさや、沈み方に違いがある。カラーだけではなく、状況に合わせて適したものを使いたい

 港や防波堤周りは足場がよく入門者が釣りやすいポイント。秋の数釣りシーズンは、足元の船陰やロープ周りに新子の群れが見られることもある。港内に大型船や生けすが係留、設置されている大規模な港は1年を通じてねらえる。そのほかポイントの目安として小メジナ、メバル、アジがいればかなりの確率でアオリイカにも出会える。港や防波堤周りをねらう場合、ロッドは8ftクラスを中心に選択するが、足場が高かったり、大きな港の出入り口など潮通しがよいポイントをねらうのであれば、9 ft クラスを選択する。ボタモチサイズをサイトフィッシングでねらう場合は、2.5~3.0号の小さめの餌木を激しくアクションさせると反応がよい。イカの目の前に餌木を落としたくなるが、沖へキャストしてから近づけるように餌木を操作する。この時、多少スレている個体は一定の距離を保ち、近づいてこないことがある。その場合はさらに餌木のサイズを下げる、カラーを変えるなども手だが、海底が見えていれば、アクション、シャクリ後に餌木を底まで沈めて静止させると抱いてくることもある。

大型ねらいの意外なポイント

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潮通しのよい港の出入り口や先端部は良型が望める

 春から初夏の大型シーズンは、潮通しのよいポイントをメインに選択する。港の出入り口付近や、防波堤であれば先端部付近がよい。ポイントはその規模が大きいほどよいとされるが、規模が小さく底が見えるようなポイントでも、マヅメ時には充分にチャンスがある。

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また、港内のちょっとしたスロープ周りや、船溜まりでも大型のチャンスがある。春から初夏にかけて産卵行動のため浅場に来る大型のアオリイカは主に海藻の周りに産卵するが、港内の生けすを支えるロープや、船を支えるロープのアンカー周りなどに産卵することもある。大潮回りや大潮後の中潮回りでは、港内にメスの回遊を待つ大型のオスが入っていることもある。潮通しがよいポイントが混雑して入りにくい場合でも、あきらめず港内をていねいに探ると思わぬ大型の釣果に恵まれることがあることを覚えておくとよい。

 大型攻略のコツとしては、餌木のサイズは3.5号以上を使用し、シャクリ、アクションの間を長めにとることで餌木の不要な浮き上がりを防ぐ。普段の間の取り方でアクション、シャクリを入れたくなっても、そこから5秒、10秒と長くポーズを取るように意識する。秋は釣れたのに春になかなか釣果が伸びない、そんな悩みに直面した時はぜひこれらのことも試してみてほしい。

 秋の小型アオリイカは非常に餌木に対する反応がよいが、少し慣れてきたらいたずらに釣りすぎず、大きくなるまで待つ余裕を持ちたい。また、3.5号以上の餌木を使い、胴長が餌木以下のサイズはリリース、キープは1日3杯までとするなど、自分でルールを決めるのもよい。

 釣り場によっては、釣り人にアオリイカの保護を求めている箇所もあるので、しっかりと守るよう心掛けたい。


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