編集部2019年6月26日

川クロダイの落し込み釣りに初挑戦

クロダイ-川 魚種別釣りガイド

編集スタッフ・ササキです。
月刊つり人8月号の取材で川クロダイの調査に行ってまいりました。
大都会至近の川でクロダイ……。
ホントに釣れるの?

鶴見川で多数のクロダイ、キビレを目撃!

つり人オンライン=まとめ

つり人最新号は都市河川のクロダイ釣り特集!!
つり人2019年8月号 6月25日発売!
編集スタッフ・ササキです。
月刊つり人8月号の取材で川クロダイの調査に行ってまいりました。
大都会至近の川でクロダイ……。
ホントに釣れるの?

落し込み釣りの道具とエサ選び


鶴見川や多摩川、荒川など、いわゆる都市河川でのクロダイねらいが熱いらしい……。
そんな噂がつり人編集部に舞い込んできたのは5月のことでした。
ということで、最新の月刊つり人では川クロダイを釣査することに。
わたくしササキは普段はルアーでの釣りが多く、クロダイ釣りは初心者。
「初心者でも釣れるかどうかを検証するのに必要な人材」ということで、鶴見川の釣査に同行することになりました。

さまざまな釣り方に可能性があるなか、今回挑戦したのは落し込み釣り。
堤防際スレスレに仕掛けを落とし込むときはヘチ釣り、ちょい沖をねらうときは前打ちと呼びます。

落し込み釣りの道具立てと釣り方はこちら!
本格的な落し込み釣りは初めて、ということで、当日に備えて購入したのは2.7mで超先調子のヘチザオとタイコリール。

1 サオはブラックジャックスナイパー・へチXH-270MKを購入。掛けたクロダイを一気に浮かせる9:1超先調子モデルです

◆これから始めてみたい方はこちらの記事も参考にしてください
クロダイ(チヌ)釣りスタートガイド:落とし込み釣り入門

サオ選びが一番悩みました。
まず長さ。店頭には2.7~4.5mまでさまざまな長さがありました。
つり人編集部に相談すると……。
「基本的には通う堤防の高さに合わせるといいよ。高い堤防なら高くするのがオススメ。最初は先調子のものが扱いやすいと思う」とのことでした。
今回は河口域の釣りということであまり高い足場ではないので、取り回しがよい2.7mモデルを選びました。

ラインは視認性がいい色(オレンジ)のナイロン2号。
比重が低いナイロンのほうがアタリをとりやすいそうです。
リーダーは1.75号のフロロカーボンを1mとりました。
落し込み釣りのリーダーには1.5号を使うことも多いのですが、河口には鉄柱や係留船、シートパイルなど、ラインが擦れるものが多いことを考えて気持ち太めをセレクト。

ハリはチヌバリの4号。
カニや貝など大きめのエサを使うためにやや大ぶりなものにしました。
ハリのチモトに打つガン玉はG1~3Bを購入。風と流れの強弱で使い分ける作戦です。

エサはモエビ、アオイソメ、ボサガニ、カラスガイなどの選択肢があるとのこと。
「落し込み釣りといえばカニ」というイメージがあった僕は迷わずカニを選びました。
ぶっこみ釣り用にアオイソメとボケジャコも購入。

2 ボサガニ。1匹40円で購入しました

3 足の付け根からハリを入れ甲羅に向かって抜いて刺しました。ハリにはガン玉をセット

4 アオイソメも購入。落とし込みといえばカニのイメージが強かったですが、結果的に大活躍!



 

「見えクロダイ」が釣れた!


そして鶴見川へ。
下流域は右岸、左岸とも遊歩道が整備されていて水辺へのアクセス◎。
コインパーキングも点在していてすごく便利なエリアだと思いました。
最初に入ったのは左岸の護岸帯。
一見深そうだな、と思ったら足もとの水深は1mなく、かなり沖までだらだら浅い遠浅な地形でした。

5
最初はようす見でアオイソメをエサにした前打ちにトライ。
5mほど沖に落していくとアタリが頻発!
釣れてくるのはすべてセイゴでした。
この釣りを続けていてクロダイが混じるのだろうか……。

6 本命ではなくともアタリがあると嬉しいです!

不安になりつつ探り続けると、10mほど沖の表層を泳ぐ体高のある銀色の魚が!!
間違いない……! あれはクロダイだ!
完全なオープンウォーターなのでエサを食わせるのは難しい気がしつつも、とりあえず目の前にカニを落すと……無視。
その次はあえて10mくらい先に落してみる……無視。
こんどはクロダイの前ではなく、死角になってそうな脇に落す。
するとこれまで無反応だったクロダイがクルッと翻りためらわずカニを食べた!

しかし、だいぶビックリしてしまいアワセが弱くなってしまいました。
しかもタイコリールで久々に掛けた大もの。
タイコリールはギア比1:1なので、ファイトもバタバタ。
これはバラすな……と思っていたら案の定バレてしまい落胆。

がーん……と川を見つめていると、そのクロダイがまだいるではないですか!
しかも、バラシの際にハリから外れたカニを食べようとしている……!
撮影のために駆けつけてくれていた編集部佐藤さんが
急いでアオイソメが付いた仕掛けを落すと一発でヒット!
無事釣り上げたのは40cmアップのクロダイでした。

7 「2人で1尾」がこの日の釣査の最低目標でした。コンビプレイで達成!

「繊細にして豪快」とはクロダイについてよく言われることですが、この一連のシーンを目撃してその通りだと思いました。
最初はカニに見向きもしなかったのに、一度スイッチが入ったらバラしたあとも食べようとする……。
つくづく面白い魚です。

 

釣れるカニの落とし方


その後、正午を回ってから右岸へ移動。
違うコインパーキングに車を止めて入ったポイントはさまざまな要素を擁していました。
水門、シートパイル、係留船、鉄柱、水深1m未満の広い浅瀬……などなど。
とりあえず川を眺めていると、あちこちにクロダイの姿が。
シートパイル際に1尾、浅瀬の沖に1尾という具合。
これは期待できそう!

8 水深30cmくらいの浅瀬にもクロダイ、キビレの姿が多数! 思いのほか浅いところにいるみたいです

落とし込み甲斐のある障害物もたくさんあっていい感じです。
クロダイは堤防の際や柱などに付着したカニや貝を食べる習性があるので、障害物に対してタイトに落とし込んでいくことで「壁から剥がれ落ちたエサ」を演出するイメージで探っていきました。

しかしなかなかアタリが出ず……。
そんなとき、神が自転車に乗って現われました。
鶴見川をホームにしている落とし込み釣り愛好家で、ここで年間500尾のクロダイを釣り上げているとのこと……。
僕の釣り姿が初心者丸出しだったので、見かねて教えてくれたのでしょう。
そのベテランは僕の手をとってこう教えてくれました。

「一番大事なのは着水音をとにかく抑えて、静かに丁寧に落とすこと。できるだけ障害物の際ぎりぎりをねらってみてよ。ただ、オープンなスペースも必ずチェックしたほうがいい。その場合はあえて着水音を立ててクロダイに気付かせる。どちらの場合も、エサが底につくまでが勝負だけど、いちおう底を少し引きづってみることも大事。エサのカニは大きいのと小さいのを使い分けてその日の反応を探ってみて」

9a
9b
9c こういった障害物の際が落とし込み釣りのメインステージ。壁からはがれて落ちるエサを演出します

その後、アドバイスを忠実に実行していると、とある柱の際で、ラインが変な止まり方をしたような……。
「ん?」と思い聞いてみるとグングンと生命感が!
1尾目のバラシを教訓に強いアワセをして上げると40cmオーバーのクロダイだ!
ありがとうございます!年500尾のベテラン様!

10 河口の落とし込み釣り、楽しいです!

その後、間もなく納竿というタイミングでシートパイル際にいる50cmオーバーを目撃。
しかも熱心に捕食活動をなさっているようす。
カニを使い切っていたのでアオイソメを目の前に垂らすと簡単に吸い込んでくれました。
これはなんと50cmオーバー! 河口クロダイ、最高です。

11 僕のような初心者にも50cmアップが釣れました!

帰り際、満ち足りた気持ちで川を眺めていると、なにやらペアリング(産卵行動)らしき動きをしている2尾のクロダイが……。
都市河川の河口、どうやら想像以上に豊かな場所のようです。

ちなみにこの日、同行した佐藤さんはクロダイだけでなくキビレ2尾もゲット。
クロダイとはぜんぜん違う釣り方で食べてきました。

12 キビレの詳細は月刊つり人で!

月刊つり人8月号では、この日の釣りのさらなる詳細(常連に聞いた話やキビレの釣り方)に加え、多摩川、荒川のクロダイ調査の結果も掲載しています。
入門記事はもちろん、生態や食性にマニアックに迫る記事もあります。
ぜひご覧ください!

◆ほかにもあります! クロダイ釣りおすすめオンライン記事
好機におさらい! 乗っ込みクロダイ釣りのいろは
クロダイ・アジ釣り/鬼に金棒!「虫ヘッド釣法」の手引き
内房に見る乗っ込みクロダイの法則

 
最新号は都市河川のクロダイ釣り特集!!
つり人2019年8月号 6月25日発売!


特集は「今、都市河川が熱い! 夏は「川」クロダイ」。ピンと立った背ビレは、ライオンのタテガミのごとし。鉛のような銀鱗は武士の甲冑のようでもある。そんな風格漂う磯・堤防釣りの王様、クロダイが身近な都市河川で釣れている。それも手軽な釣法で、キャッチ率も高いというから驚きだ。なぜクロダイは川に入るのか? いかなる時がチャンスなのか? 各地のデータを集め、多角的に調査したところ、盛期は「夏」。憧れの1尾に出会える熱い川は、すぐそこを流れている!
そのほか、アユ解禁1ヵ月後の釣果倍増計画、ライトなアユ釣りの提案、鬼怒川の解禁速報、全国アユ河川解禁情報パート3など旬な情報をお届け。




2019/6/26

おすすめ記事

記事検索

    月刊つり人 最新号

    月刊つり人 10月号

    特集は『ラストスパート! 渓流&アユ』。
    この夏も本当に暑かった。でも、ほっとひと息つく前に、ゼッタイ出かけたい釣りがある。秋の産卵を前に、エサを積極的に追いかける山の大イワナ。ずっしりとした体躯に育ち、強烈なアタリで目印を吹き飛ばすアユ。どちらも今シーズンのフィナーレを飾るには、まだもう少し猶予がある。 涼しくて魚が大きい今の季節は、誰もが思わぬ良型と出会えるチャンス。経験豊富な釣り人も、あるいはビギナーも、今こそ川をめざそう!