<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2022年7月1日

茨城県/霞ヶ浦 婚姻色が美しい真夏のオカメタナゴ釣り 前編

タナゴ 全国おすすめ釣り場 茨城

水郷のオカメタナゴ釣りといえば、本誌でもお伝えする機会が多いのは冬、春、秋。いわゆる寒タナゴの釣りと、穏やかな季節に楽しむのどかな小もの釣りだ。とはいえ猛暑が続くこの季節も、実はとても魅力的なのである。

キラリと輝く水郷の美麗オカメ

レポート◎編集部

 水郷のオカメタナゴ釣りといえば、本誌でもお伝えする機会が多いのは冬、春、秋。いわゆる寒タナゴの釣りと、穏やかな季節に楽しむのどかな小もの釣りだ。とはいえ猛暑が続くこの季節も、実はとても魅力的なのである。

この記事は月刊『つり人』2017年9月号に掲載したものを再編集しています

◆関連記事
タナゴ釣り/道具選びから1尾釣るまでを解説 >>

持続可能なタナゴ釣りのために釣り人ができること。 >>

真っ赤に染まったオカメタナゴが釣れる夏

 車の外気温計が30℃を余裕で突破していた七夕。都内に住みフリーランスのファンション・プロデューサーとして働いている田所幾江さんがやってきたのは、霞ヶ浦の南岸、美浦村にある余郷入干拓地区。周囲には見ているだけでも草いきれを感じる、青々とした水田が広がる。

 一帯はこの時期、本湖(霞ヶ浦)で釣れるテナガエビ釣りに興じている人が多い。陸側に広がる干拓エリアの茶色い水路は、一見してすっかり流れが淀んでいる。シオカラトンボにトノサマバッタといった虫たちは元気でも、それ以外はいわゆる生命感が乏しい感じ。開けた農地は、日陰もなくとにかく蒸し暑い。

02-DSC_4039
真夏の釣りは休憩も必要。日陰のない釣り場にオープンしたしばしの快適カフェ

03-DSC_9522
見ためどおりに暑い。とはいえ、真っ青な田園風景には心休まるのどかさもある

「でもね、真っ赤に染まったオカメのオスが釣れるのはむしろ今なんだよ」というのは、この水郷に長年通い、1年をとおしたタナゴの動きもよく知っている鈴木清さん。田所さんは今年の春、初めてフナやタナゴといった小もの釣りを鈴木さんに教わった。元々は、昔ながらの竹ザオが、今も現役で使われている点で小もの釣りに大きく興味をそそられた田所さんだが、実際にやってみれば小さなウキの動きに目を凝らし、小気味よくアワセを入れてとらえる釣りそのものも楽しい。その時、「タナゴは婚姻色に染まれば驚くほどきれいになる。その時はまた声を掛けるから、よかったらまた来なさい」と鈴木さんに誘われていたのだ。

07-DSC_9565
サイズは小さめでも真っ赤なオカメは春先ではなく夏に釣れる

 とはいえこの猛暑。女性ならなおさら、男性でも普通であれば、わざわざこんな日にタナゴ釣りをしなくても……とも思える。そしてこれだけのタフコンディションなら、きれいなオカメが釣れるといっても、サオをだす場所はきっと限られているのではないか……とも思えたのだが、鈴木さんが回ったのは、いずれも特別に変わった場所ではなく、干拓地内の道路のすぐ脇の開けた流れだった。そんな場所で手前の岸際、水草の間に仕掛けを入れてみると、ブルーギルやマブナがちょっかいを出してくることもあるが、しばらく粘っているうちにオカメタナゴが素直に反応してくる。流れが淀んで見えるというのは見ためだけで、実際に水の中にいるタナゴたちの活性は悪くないようだ。

09-DSC_4056
こんなピカピカのタナゴが釣れれば暑さも吹き飛んでしまう

08-2-DSC_4032

08-1-DSC_4020
アオサギが目を光らせ、シオカラトンボが川トンボを食べる水辺。のどかなようで、実際の生きものたちの世界は厳しい

後編「実測85mmの超大型オカメが」へ続く……

 


  • 1
  • 2

 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。