『SEABASS Life NO.12 春号』の特集は「もう迷わない!ショアゲームプランに役立つ年間アドバイス」。 近年釣り禁止エリアが増えてきている。これ以上増えないように するためにも今一度マナーについて見直そう。 東京湾奥を中心に全国で活躍している高橋優介さんに話を聞いた。
ヒラスズキの裏本命
小田部修久=写真・文
『ルアーパラダイスKyushu 2022年春号(NO.47)』の特集は「もう迷わない!ショアゲームプランに役立つ年間アドバイス」。今号の特集記事の中からイチオシ記事を特別公開!
春はヒラスズキの型も数も期待!ヒラスズキもまたマルスズキ並のギャップがあった。急激に渋
くなった本命に対し、果敢にルアーを襲ってきたのはショアレッドだった。
ルアーシーバスの基本:磯でねらうヒラスズキ
ヒラマサとヒラスズキ釣り/長崎県北松浦郡小値賀町/上五島
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常岡紘次
ショアのヘビーゲームに精通。プロショップ・ブルーウォーターハウススタッフ。福岡県在住。
ヒラもマルなみ
一週間も経たないうちに水温が一気に3度近く下がっては、極度の苦戦を強いられるのも無理はなかった。
タックルはスピニングとベイトの2 組を用意。ベイトのブラック&クロームはヒラスズキを軸にしてPE2.5 号+フロロリーダー50Lb。ベイトリールだとPE を太くできるメリットがある。リールはアンタレスDC。スピニングのWB は青ものとヒラスズキの双方を見据えたロッドで、PE2 号+フロロリーダー40Lb を合わせた。リールはステラSW5000XG
サラシという条件は充分に満たされていても、そこに生息する魚が動こうとしなければハリ穴をとおすような釣りにならざるを得ない。それでもまだベイトが確認できるほど差してくれていれば望みは上向いたはずだが、見渡す限りベイトも見当たらないとなれば万事休すといってもよいくらいだった。小魚の群れを見回りに飛来してきてはとおり過ぎていく海鳥を空しく見送るのが何度もあった。
サラシが薄い日は波のタイミングを見計らってキャストする
ときにヒラスズキは、サラシがあれば比較的簡単に楽しめると紹介されるが、それはあくまでベイトや水温などの条件が整っているときで、渋いときは断じてシーバスに通じるものがある。シーバスは「ギャップのある魚」として有名で、その点でヒラスズキは、やはりシーバスに近い魚である。イージーなときとシビアなときの差が顕著に激しい。
上甑島という選択肢
釣り場は東シナ海に浮かぶ上甑島だった。
串木野港から蝶栄丸で上甑島の沖磯に渡してもらった。
上甑島の沖磯に案内してくれる蝶栄丸(石原船長☎︎ 0996-33-2006)は串木野港から出船。渡船代は9000 円
ヒラスズキを釣るときは、やはりサラシがあったほうが有利。ところが渡船はシケると運行を見合わせるケースがしばしばある。
しかし、甑島は島が大きく、ある程度風を遮ってくれるためサラシが広がる日でも釣行できる確率が高い。
甑島でサラシが広がりやすいのは西絡みの風だ。出船は東側ゆえ、島が風の盾になってくれるという寸法だ。
上甑島には大小さまざまな磯が点在しているため、風の影響が少ないところに瀬づけして渡礁し、風を受ける面に移動して釣ることができる。
サラシのほかに流れの方向や角度なども考慮して立ち位置を決め、こまめに移動しながら探る
最初に瀬上がりした双子の角もそうした条件を満たす磯だった。ちなみに上甑島・里の沖にはこういう磯が多くあり、有力な釣り場群といえる。
ヒラスズキ自体のストック数は九州でも指折りといってよい。
ヒラスズキというと対馬や壱岐、五島などの玄界灘や大隅半島の佐多岬を思い浮かべるが、甑島もそれらに劣らないポテンシャルがある。
春の沖磯はヒラスズキのほかにマダイや青ものもヒットする
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