「そこまでやるのか……」 テナガエビ釣りにも深い深い世界がある。 月刊つり人では過去にもたびたびこの釣りの最先端を詳報してきた。 5時間100尾を釣るタイム釣りのハウツーやサオ置きの作成方法、アカムシ以外のエサの可能性など、マニアックなネタをまとめてみた。テナガエビは凝れば凝るほど面白い‼
アカムシ以外のエサにも無限の可能性あり!
まとめ◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2020年8月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
「そこまでやるのか……」
テナガエビ釣りにも深い深い世界がある。
月刊つり人では過去にもたびたびこの釣りの最先端を詳報してきた。
5時間100尾を釣るタイム釣りのハウツーやサオ置きの作成方法、アカムシ以外のエサの可能性など、マニアックなネタをまとめてみた。テナガエビは凝れば凝るほど面白い‼
目次
- マニアックだけど真似できる!テナガエビ釣りの工夫
- その1:置きザオ術
- その2:ワンタッチサオ置き
- その3:効率大幅向上のクーラーボックス
- その4:アカムシだけじゃない!エサ検証
- その5:他にもいろいろ!(料理・仕掛け)
釣り人:石井正弥さん
月刊つり人のイラストレーターでもあり大のテナガマニアでもある石井さん
コンビニで買える食べ物を試してみた
テナガエビエサの二大巨頭はアカムシとキヂ。このどちらかを使うことが数釣りの近道なのは間違いないが、釣具店に寄る余裕がないときや虫エサが苦手な人でも使いやすいエサはないだろうか……? そんな模索を行なったのが本誌2019 年9月号の企画。コンビニやスーパーで買える「食べ物」でのテナガエビ釣りにチャレンジしてくれたのは前出石井正弥さん。
試したエサ
ブラックタイガー
さけるチーズ/さきいか
魚肉ソーセージ/タラバガニの足/はんぺん
石井さんのハリはタナゴバリの流線。カエシを研いで バーブレス化
結果発表!
取材日は6つのエサを試し、結果的にはんぺんとサキイカを除く4種類でテナガエビがヒット。とくに優秀だったのは石井さんの常用エサでもあるブラックタイガーの切り身で、次がタラバガニだった。いずれのエサもハリへの付け方が非常に重要だったことを付け加えておこう。
魚肉ソーセージ
ふわふわと軟らかく、ハリを刺す時に余計な傷を付けると繊維が切れグズグズになる。結果、エサ持ちが悪い。一方でアタリは抜群に多い。
①ハサミで短冊状にカット
②一端からハリを入れてハリスまで写真のように抜く
③折り返して魚肉ソーセージの真ん中あたりにもう一度刺す
④ハリスを引っ張ると写真のような縫い刺しになる。ハリを余計に刺すとちぎれやすい。なるべく点で刺して無駄な切れ目をいれないように注意
タラバガニの足
アタリはすこぶる多い。反面、付けにくく取れやすく、エサ持ちがとにかく悪かった。
①
②
③
タラバガニはゴロッと固まった繊維が使いやすい
ブラックタイガー
石井さんの愛用エサ。「ブラックタイガー」の切り身に「味の素」を振りかけて付けやすいように水分を抜く。さらにアミノ酸が加わることで食い気もよくなるだろうとの調合。保管はワームフックのケース。冷凍保存で使用時はハリに合わせてハサミでカット検証の結果、石井さんの常用エサでもあるブラックタイガーは開始早々から5連続ヒット! ほかの5種類のエサすべてでアタリが出たが、釣りあげることができたのはタラバガニとさけるチーズ、魚肉ソーセージだった
さきいか
エサ持ちはすこぶるよいのだが、食い込まない。水でふやけても軟らかくならない。が、アタリはポツポツとある
はんぺん
エサ持ちが悪いのと付け方が難しい。大きく付けないとハリの刺し傷ですぐに崩れる。大型のエビバリ(3 号)ならば使えるかもしれない
さけるチーズ
水に溶けてしまう。また残っても水に浸かりすぎると透明感がなくなり、真っ白くなって硬くなる。鮮度がよく、軟らかい状態でないとアタリは出ない