船釣りではサオやリール意外にも必要な道具がたくさんある。ここでは、船に持ち込む“装備”を「必須」、「必要」、「あると便利」の3部門に分けて紹介。釣行前のチェックとして役立ててもらいたい。
必須・必要・あると便利なものの3部門をご紹介
文◎編集部
この記事は北海道 海ルアー白書 船釣り編 (North Angler's COLLECTION)の記事を再編集しています
船釣りではサオやリール意外にも必要な道具がたくさんある。ここでは、船に持ち込む“装備”を「必須」、「必要」、「あると便利」の3部門に分けて紹介。釣行前のチェックとして役立ててもらいたい。
必須部門
ライフジャケット(救命胴衣)
船釣りに必要なアイテムの筆頭格に挙げられるのがライフジャケット(救命胴衣)だ。国土交通省の関連法令改正により2018 年2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用が義務化された。これを乗船者に着用させなかった場合、船長(小型船舶操縦者)に罰則が科せられる。つまりライフジャケットなしでは船釣りはできないということだ。
ライフジャケットと一口に言っても種類は多岐にわたるが、選ぶべきは『桜マーク』付きのものだ。国の安全基準を満たしている製品には桜の形をした刻印がされている。『桜マーク』のライフジャケットには「TYPE(A・D・F・G)」といった分類があり、航行区域によって適切なものを着用する必要がある。
船釣りの場合は「TYPE-A」を選ぶのが無難だ。なかでも人気があるのは、自動膨張式のライフジャケットだ。自動膨張式は、通常使用時から空気が入っているのではなく、落水などによりセンサーが水を感知すると、その名の通り自動的に膨らむ仕様。そのため、 ルアー釣りなどの動きの激しい釣りを好む人々に愛されている。
構造的な特徴として、湿気の多い場所で保管したり丸ごと洗濯してしまうとセンサーが反応してしまい、暴発の恐れがあるので注意する。また、センサーには使用期限(側面に記載されている)があるため、 確認のうえ定期的な交換作業が必要になる。もちろん、船だけでなくオカッパリでも使いたい。釣り人にとっては費用対効果が極めて高い保険だと言える。
フィッシングウエア
海上は天候が変わりやすく、風を遮るものもない。夏の暑いときでさえ突如として雨が降ってくることもある。あらゆる状況に対応するために、レイン(または防寒) ウエアは欠かせない。普段使用しているアウトドア用のアウターでも問題はないが、できれば釣りに特化したものを選びたい。フィッシングウエアには、ロッド操作で手首から雨や雪が入らないよう手首にガードが付いていたり、襟やフード周りのガードが充実していたり、魚の血やヌメリなどが落ちやすい表面加工が施されていたり、 いろいろと釣り用に工夫されているものが多い。中にはキャストがしやすいようにカッティングがされているものもある。
コストパフォマンスが高いので最初は上下セットで選んでみてもよいだろう。
キャップや、ネックウオーマーなども用意しておきたい。いずれにせよ、快適に釣りを続けるために帽子は必須。帽子のつばが光を遮ることによって少し視界がよくなる。さらに、なにかの拍子で頭にハリが飛んできた場合にも保護してくれるという役割がある。
プライヤー
ハリを外す、ルアーを交換する、イトを切るなど、必要な場面が多いプライヤー。魚はハリを外す直にいきなり暴れ出すことが多く、そのときに素手で外そうとしていた場合、手にハリが刺さる危険性がある。
選び方としては「スプリットリングオープナー(先端のフック状に尖った部とPEラインカッター)が付いているものが便利。釣りの最中最もよく触るギアと言っても過言ではないのでデザイン等も気に入ったものを選んでもよいだろう。
必要部門
偏光グラス
偏光グラスは︑反射光を遮り自然光のみを通すことでクリアな視界を確保してくれる。水面のぎらつきが抑えられ、サオ先やラインが見やすくなるため、釣り中の集中力持続はもちろん、釣果アップにも一役を買ってくれる。不意に飛んできたハリやルアーなどから目を守る意味からも偏光グラスは着用すべし。
グローブ
近年主流のPEラインは細いながらに強度が高く、想像以上に切傷力がある。イトをたぐり寄せたり、根掛かり時に手で引っ張ったりする場合、なるべく素手で行わないようにしたい。
また、魚のヒレや歯は鋭く尖っていることが多い。素手で触ったりつかんだりする行為は、思わぬケガにつながる恐れがあるため、グローブは持参したほうがよい。
デッキブーツ(シューズ)
船上では足もとに海水が流れていたり、魚の血やヌメリが残っていたりで滑りやすくなっている。そこで必要なのがデッキブーツ(シューズ)だ。一般的なブーツとの違いはソール部分にある。船上(デッキ)とブーツ間の水を効率よく排出し、乾いた状態と変わらないグリップ力を発揮するために切れ込みや波型が刻まれている。デッキソール搭載のサンダルもあるが、ハリやルアーが足の露出部に刺さったりぶつかったりするのを防ぐべく、ブーツまたはシューズタイプがおすすめだ。釣り具メーカーのものを選べば間違いない。
クーラーボックス
釣った魚を鮮度よく持ち帰り、 美味しくいただきたいのであればクーラーボックスを持参したい。食べ物や飲み物を保管しておくのにも便利だ。ただし、釣り船の大きさによってはクーラーの持ち込みを断られる場合があるので要確認だ。
北海道さえ、夏の船上は熱くなるため、釣り専用に設計された断熱効果の高いモデルが望ましい。高価なものほど保冷力が高い。
目安のサイズは以下のとおり。
イナダクラス: 30~ 40ℓ
ワラサクラス:40~ 60ℓ
※釣る数によって一概には言えない。釣る魚をイメージして選ぼう。頭を落として収納すればよりコンパクトに入るだろう。
バッカン(タックルボックス)
船釣りのメイン収納はバッカン(タックルボックス)一択。なにかと荷物が多い船釣りだが、船上での自分のスペース(釣り座)は限られている。ゆえに、小物類やルアーなどをひとまとめにできる収納用品が重宝する。
ハードタイプ、ソフトタイプ、 折りたたみ式など、さまざまな種類があるが、それぞれに長所・短所があり、仕様は好みで選ぶとよいだろう。
タオル
船釣りは雨除けができないほか、 魚のハリを外すときや血抜きの際に水がかかったり汚れたりがつきもの。雨や汗をぬぐうため、汚れた手を拭くためなど、数枚用意しておくとなにかと重宝する。
次のページではあると便利なものを紹介しています。
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