首都圏からも日帰りが可能で、本流のほか有望な支流も多い魚野川。高速道路を降りてすぐの魚沼地区だけでも、水無川、宇田沢、三国川、登川、大源太川などがあり、上流に目を向けるとさらに毛渡沢、万太郎谷などがある。
雪中の解禁から新緑まで表情豊かな清流
文◎里見栄正
この記事の内容
開けて釣りやすい流れが広がる
首都圏からも日帰りが可能で、本流のほか有望な支流も多い魚野川。高速道路を降りてすぐの魚沼地区だけでも、水無川、宇田沢、三国川、登川、大源太川などがあり、上流に目を向けるとさらに毛渡沢、万太郎谷などがある。
いずれもヤマメとイワナの混生だが、中下流域はヤマメ、上流部は源流を含めイワナの好釣り場。支流は三国川のダムより下流が規模もあり、ヤマメもイワナも大型が期待できる。登川も堰堤の続く護岸帯から清水集落の上流にかけての区間で、どちらかといえばイワナが中心だが、雪代の終わりからしばらくの間は良型や尺ヤマメがねらえる。
本流より先に水が落ち着く支流は、初期から下流部で大ヤマメが出ることも
私がヤマメねらいで特に気に入っているのは、本流の塩沢IC付近から上流の湯沢にある取水堰堤までの区間。川幅が広い割に極端に深いプールもなく、フライフィッシングにもうってつけの流れが続く。つい見逃してしまいそうな小さな場所も丁寧に拾っていると、次々にヒットして前になかなか進めないことも。もちろん、本流区間なので基本的な水量は多いから、大型も出るうえ魚はサイズを問わず皆幅広だ。私はドライフライの釣りが中心だが、流れの形状からウエットフライの釣り下りにも向いている。
ベストシーズンは雪代が落ち着いてからアユ釣りが始まるまで。しかし、ある程度季節が進んだあとも、夕方のイブニングライズねらいは非常に面白い釣りができる。自分は石打付近の本流でライズを待つことが多いが、よいタイミングにハマった時の釣れぐあいは圧巻で、思わず言葉を失うほどだ。
開けて釣りやすいがポイント豊富な本流上流部
雪代が終わり、初夏が近づく頃になると本流のヤマメも活性が高くなる
●管轄漁協:魚沼漁協(TEL 025・792・0261)
●交通:関越自動車道・湯沢ICを下りるとまもなく本流上流部。川沿いのR17やR291を利用して各支流へ
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
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