折金一樹さんがまた釣った! 2023年12月22日(金)、千葉県・亀山湖で61cm4,350gのロクマルキャッチのニュースがSNSを駆け巡った。折金さんは前週にも61cm・3760gをキャッチしておりなんと関東メジャーフィールドで2週連続でのロクマルキャッチとなった。
2週連続のニジマスパターン “幸運”を引き寄せた折金さんのバス釣り哲学
写真提供◎折金一樹さん
折金一樹さんがまた釣った! 2023年12月22日(金)、千葉県・亀山湖で61cm4,350gのロクマルキャッチのニュースがSNSを駆け巡った。折金さんは前週にも61cm・3760gをキャッチしており(このときの詳細インタビューはこちら)、なんと関東メジャーフィールドで2週連続でのロクマルキャッチとなった。
この間にも亀山湖でニジマスパターンを追いかけたアングラーはいたはずだが、なぜ折金さんだけが2週連続で釣れたのだろうか? その秘密は寒さに負けない心とルアーにあった。
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ヒットルアーはまたしても「KAREN180」
■折金一樹さんのタックル
ロッド:ブラックレーベルBLX LG6111H+FB-SB(ダイワ)
リール:ジリオン TW HD 1000XHL(ダイワ)
ライン:モンスター ブレイブ Z 20Lb(ダイワ)
ルアー:KAREN180(カラー:ブルートラウト K05にマジックで斑点を描いた/O.S.P)
フック:ピアストレブル フロント:#2 リア:#4(リューギ)
幸運を引き寄せたもの
前週に折金さんがキャッチしたロクマルは、冬季に放流されるニジマスを捕食している個体にねらいを絞り、ビッグベイト「KAREN180」でバイトさせた魚だった。こちらも詳しく記事にしているので未読の方はご覧いただきたい。
【亀山湖ロクマル】初冬のビッグベイトパターンで折金一樹さんが61cm3760gをキャッチ! 詳細インタビュー>>
そして、今回キャッチされた61cm4,350gのヒットルアーもKAREN180だった。ニジマスとKAREN180の組み合わせは、それほどまでに強力なパターンなのだろうか? まずは前週とのフィールドコンディションの違いやこの日のアプローチなどを聞いてみた。
折金「今週は朝冷えて日中は暖かくなる日が続いて、湖全体では表層の最高水温と最低水温が0.5℃くらい下がりました。今日の最高水温は11℃を切るくらい。濁り具合は先週から変わっていませんが、ニジマスは湖のコンディションに慣れたのか、少し元気になっていました。水面で跳ねたりライブスコープに泳ぐ姿が映ったりするのが増えました。ライブに映ると泳ぐスピードがほかの魚より速いのでニジマスだとわかります」
折金「今日は後日に控えているガイドや撮影の下見もかねて、先週からどんな変化があったのか、エリアごとの魚の多さやニジマスのポジションを見ていこうと思って、フィールドを広く見て回るプランで出船しました。自分が普段あまり釣りをしないスポットも優先的にチェックしながら、カレンをメインにジャークベイトやミドストも試しつつ本湖方面に向かって釣っていきました」
この日は一段と冷え込む予報だったため、湖上に出ているボートは少なくフィールドはガラガラ。入りたいエリアで好きなように釣りができたという。そして11:30ごろ、そのタイミングを迎えた。
折金「岬がらみのドン深なエリアに入って、風が強めだったのでカレンを巻いていきました。水深のあるバンクは障害物に絡めながら、岬は先端周りを普通に巻く感じで。そうしていると岬の沖側でボイルのようなバシャン!という音がした後に、ライブスコープに7~8匹の大きな魚の群れが弾けるように動いたのが映ったんです。まさかバスじゃないだろうと思いつつも気になってそこにカレンを投げてみたら、ロクマルが食ってきました」
ヒットシーンはGoProで撮影され、YouTube「オリキンちゃんねる」で年明けにも公開予定とのこと。お楽しみに
巨大魚の挙動が何だったのかは折金さんにもわからなかったというが、帰着後にのむらボートの野村友行さんと話をしたところ、納得できる解釈が得られたそうだ。
折金「放流されたニジマスがコイの群れに隠れるように交ざって一緒に泳いでいることがあると。ロクマルがコイの群れの中にいたニジマスを食べようとして突っ込んでいったと考えると充分あり得ます」
折金「先週よりもニジマスが泳ぎまわるようになったので、バスとリンクするタイミングが増えたと思います。泳ぎまわると言ってもシャローフラットに上がったりすることはあまりなくて、ある程度広さのあるところを回遊しているので、ディープ隣接の岬はニジマス食いのバスにとってフィーディングしやすいスポットです」
セオリーどおりのフィーディングスポットである。先週の一報以来、ニジマスパターンをねらって同様のスポットをねらったアングラーがそれなりにいたはず。ではなぜ折金さんだけが2週連続でロクマルをキャッチできたのだろうか。他のアングラーと考え方やアプローチの違いがあるのではないか。
折金「そう考えたくなるのもわかるんですが、今日のは運がよかっただけです。先週のロクマルはねらって釣ったと言えるんです。もともとニジマス食いが多そうな場所で基本的なアプローチで食わせたので。でも今日はそのタイミングでその場所にいられたのがすべて」
折金「ただ、この日はアングラーが少なかったのがよかった。ボートが行ったり来たりするだけでバスはエサを追うのをやめてしまうことが多いですが、このロクマルはフィーディングをアングラーに邪魔されておらず、ルアーが目の前を通ったら素直に食べてくれました。あとは自分の考えや発想のとおりに入りたいエリアで自由に釣りができる状況だったからこそ、このエリアにたどり着けたというのも大きいです」
ヒットルアーのKAREN180についても聞いてみた。明らかに状況にハマっている何かがある。
折金「前方がリップ付きのハード素材で、後ろがソフトマテリアルのハイブリッド構造のビッグベイトです。最近の亀山湖は濁りが入っているので、リップでしっかり水を噛んで水を動かすアピール力が状況にマッチしています。それと、特定のベイトを追っているバスはそのベイトに固執して、それ以外のものには口を使わなくなる傾向があります。ハード部分のアピールで気づかせたバスが、ソフト部分の生命感でニジマスっぽいなと感じてバイトしてくる実感があります。先週のロクマルはほぼ丸吞み、今日のバスも両方のフックがかかっていたくらいバイトが深いのがその証明になるかなと」
折金「冷え込むと釣れる気がしなくてフィールドから足が遠のいてしまうのもよくわかります。でも、フィールド全体で釣れるバスが1/10に減っても、アングラーも1/10になるならチャンスは同じ。だから寒くてもフィールドに行くのが大事」
このように折金さんは人生5尾目のロクマルにたどり着いた。人が少ない冬だからこそ巡り合えるチャンスがあるのだ。