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編集部2021年11月13日

バイブレーションと生きる男・金森隆志さんの低水温期の野池攻略法 第1回(全3回)

PICKUP ブラックバス Basser バス釣り

バイブレーションと聞くと、どうしても顔が浮かぶアングラーがいる。金森隆志さんだ。20年前、はじめて雑誌に登場したころから「冬の野池のバイブレーション」が十八番だった。今年で立ち上げ10年を迎えるレイドジャパンの処女作もこのカテゴリー。「低水温期の野池の軸であることはいまだに変わりません」と言うその活用術を拝見した。

低水温期の野池で輝く「魅力的なリフト、食べやすいフォール」

写真と文=編集部

この記事は『Basser』2021年12月バイブレーション特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ

 バイブレーションと聞くと、どうしても顔が浮かぶアングラーがいる。金森隆志さんだ。20年前、はじめて雑誌に登場したころから「冬の野池のバイブレーション」が十八番だった。今年で立ち上げ10年を迎えるレイドジャパンの処女作もこのカテゴリー。「低水温期の野池の軸であることはいまだに変わりません」と言うその活用術を拝見した。

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金森隆志(かなもり・たかし)

1981年3月2日生まれ。岡山県出身、在住。18歳のころ、並木敏成さんの「情熱大陸」を見て本格的にバスフィッシングをはじめる。一番最初に仲良くなったルアーがバイブレーション。ラトリンジェッターやカリブラ、スラヴァーバイブを投げ倒していたことを記憶している読者も多いはずだ。2011年にレイドジャパンを立ち上げる。第一作は「レベルバイブ」

バイブレーションが晩秋~冬の野池で効く理由は「稚ギル」

金森「これまでバイブレーションでは軽く1000尾以上は釣っています。数える必要もないくらい当り前のルアー。完全に僕のルーツです」

 

レベルバイブ(レイドジャパン)

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浅い野池に標準を合わせて開発されたバイブレーション。水深60cmを高速で気持ちよく巻け、リフト&フォールも得意。アクションはバイブレーションのなかでもかなりタイトな部類に入る。フォール姿勢は頭下がり。スイム姿勢はほぼ水平で、浅いエリアで引いてもボトムに突っ込みすぎない

 

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レベルバイブブースト(5g、7g、9g、11gをラインナップ)。極薄ソリッドのプラスチックボディーでメタルバイブ的な世界観を表現した意欲作。メタルバイブと違いアイの位置などを調整する幅が広く、より精密にアクションやレスポンスを追い込むことができたという。12、1月の厳寒期はコレのリフト&フォールが頼りになる。取材当日は水深50~60cmのゾーンでブーストの5gを高速巻きしていた

 

 金森さんが考えるバイブレーションの特徴は「変幻自在」であること。多彩な巻きスピードに対応し、シンキングなのでリフト&フォールなどの操作もイメージどおり行ないやすい。そんな金森さんがバイブレーションを投げるメインステージは水温15℃以下の野池。

金森「秋~冬の野池で1個だけルアーを選ぶとしたら迷わずバイブレーションです。理由は多くの池でバスが稚ギルを偏食する季節だから。小粒のバイブレーションはルックスも近いし、タイトなアクションが稚ギルの弱々しい尾の振りとマッチしています。さらに冬はクリアアップしがちなので、そういう意味でもタイトウィグルのバイブレーションが合っています。水深2m未満でフラットな地形なら最高。独壇場です。ブレイクや深い場所もリフト&フォールなら攻略できる」

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この日は7尾のバスをキャッチ。最大の47cmは本命スポットを休ませているときに別の池できた

 

 同じタイトアクションのプラグにはシャッドがあるが、シャッドはリップが水を受けて潜るという特性上、浅いエリアで速く巻くとボトムに突っ込みすぎることがあり、また移動距離を抑えたリフト&フォールも不可能。ボトムに凹凸のあるエリアのボトムを舐めるように引くのは得意だが、浅い野池では融通がきかないと感じることが多い。では、同じく稚ギルっぽいシルエットをもつメタルバイブはどうか?

金森「もちろん有効です。でも、まだバスが動ける11月、12月はプラスチックのバイブレーションのほうが釣れることが多い。まだただ巻きでもバイトが充分ある時期ですし、リフト&フォールさせたときの速すぎないフワッと落ちる感じがいい塩梅なんです。そして、トレブルフックの外掛かりで魚を拾えるのも大きい。これを重ねていくと、ひと冬で獲れる魚の数が大きく変わってきます」

 

◎レベルバイブのフックセッティング
[基準]前後ともピアストレブル#8

[高速巻き]フロント:ピアストレブル#6、リア:ピアストレブル#8
フロントヘビーだとアクションがタイトで落ち着きやすいので高速巻きしやすい。リアのフックも大きくすると動きが大きくなり高速域で破綻しやすくなるので#8のままにしておく

[ショートバイト対応]フロント:ピアストレブル#8、リア:ピアストレブルダガー#7
後ろを細軸でロングシャンクのダガーにすることでつまみ食いを掛けやすい。#8だとタックルとのバランスで強度にやや不安があるので#7を使用。前後ともダガーだとスイムバランスがよくないのでフロントはそのままにしておく

 


 

 

 

 

 

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