渓流~源流でヤマメ、アマゴ、イワナ、ニジマスをねらうルアーゲームの基礎を風間俊春さんに教わった。「まずは45mmシンキングミノーの連続トゥイッチから覚えましょう」と風間さん。チェイスとバイトがすべて見えるって素晴らしい!
45mmシンキングミノーを連続トゥイッチ!
解説◎風間俊春 写真・文◎編集部
渓流~源流でヤマメ、アマゴ、イワナ、ニジマスをねらうルアーゲームの基礎を風間俊春さんに教わった。「まずは45mmシンキングミノーの連続トゥイッチから覚えましょう」と風間さん。チェイスとバイトがすべて見えるって素晴らしい!
この記事は月刊『つり人』2021年7月号に掲載したものを再編集しています
◆関連記事トラウトロッドおすすめ人気ランキング18選 >>
ヤマメ・アマゴ釣り/初めの一歩・渓流釣りスタートガイド >>
目次
第1回
第2回
第3回
風間俊春(かざま・としはる)
埼玉県秩父郡在住で荒川水系がホームフィールド。本流の大型ヤマメやニジマスから源流のイワナまで、あらゆる渓流魚を相手にしたルアーフィッシングを愛している。ルアースクールなどで講師を務めることも多い
釣りの最中の姿勢はできるだけ直立で
渓流ルアー釣りの魅力は何なのか? その答えが端的にわかるシーンがあったので紹介しよう。話は風間さんのひと言からはじまる。
「釣りの最中の姿勢はできるだけ直立に近いほうが疲れにくいですよ」
そう教えてくれた風間さんだったが、その張本人が釣りに集中すればするほど前傾姿勢になっている。いったいなぜ?
「腰が疲れるのでよくないんですけど、気付いたら前かがみになっちゃう。まず、流れのなかに魚影がないか探すので前のめりになって、チェイスがあったらさらに前に傾く。『あと10cmでバイト』という駆け引き中はもっと顔が前に出ちゃう。流れとか魚に吸い込まれる感覚です。これだけ澄んだ水で、しかも至近距離で魚と駆け引きするルアーゲームはほかにありません。疲れるとわかってはいるけど、前かがみになっちゃうのは仕方ない(笑)。醍醐味ですね」
風間さんは45mm前後のシンキングミノーを表層でトゥイッチして魚を誘っていたので、基本的にルアーはずっと目視できる。チェイスやバイトもマル見えでドキドキ度は非常に高い。「食べて~」や「見切っちゃうか~」とひとり言を漏らしながら身体を傾ける風間さんは、まるでボディーランゲージでヤマメと会話しているようだった。
釣り場はキャッチ&リリース区間がオススメ
釣り場は渓流から源流までどこでもOKだが、入門にオススメなのは「C&R(キャッチ&リリース)区間」がある河川。「C&R区間」は魚体数維持の観点から設置されており、多くの場合、釣り方がルアーとフライ、テンカラに限定されている(釣行時は現地のレギュレーションを確認しよう)。魚の数が多く、また足場も整っていることが多いため釣りに集中しやすい。
この日風間さんが釣ったのは山梨県・小菅川のC&R区間。奥多摩湖のバックウォーターからほうれんぼうの森キャンプ場までの2kmがC&Rになっており、ニジマスとヤマメが数多く生息している。源流域まで足をのばせばイワナをねらうことも可能だ。近くには小菅川の一部を管理釣り場化した「小菅川フィッシングビレッジ」がある。ニジマスとヤマメ、イワナが放流されているので、ここで魚を釣って感覚を身につけるのもオススメだ。
小菅川の場合、C&R区間にはニジマスとヤマメが多く、上流に向かうにつれイワナの割合が増える。C&R区間には50cmを超えるニジマスの姿も!
渓流ルアー釣りの装備
風間さんはウェーダー+フェルト底のウェーディングシューズという装備を基本にしている。偏光グラスもマストアイテム
ウエストベルトにラバーネットとペットボトルホルダー、ハリ外し用のフォーセップ(小型プライヤーでもOK)、クマよけのスズを装着している
ルアー類はショルダーバッグの中に入れている。ショルダーバッグには濡れ対策でコンビニのレジ袋を入れている。財布やスマートフォンなどはさらに防水袋に収納
第2回「おすすめは45mmのシンキングミノー」へ続く……
渓流のポイントガイドブックの決定版
『「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』
令和版が発売になりました!!
・首都圏「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・岐阜・愛知「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場
・岩手・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・山形・新潟「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・栃木・群馬「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場