釣りの合間でも焚き火を見ながら一服したり、食事を作ったりすればより豊かな時間を過ごせるだろう。そこで、焚き火の起こし方や焚き火台の種類、ホットサンドメーカーを使った焚き火料理を、アウトドアをコンセプトにしたカフェバー「BASE CAMP」を営むA-suke さんに解説してもらった。
焚き火を見ながら食事を作って豊かな時間を過ごそう
取材協力◎フォレストサンズ長瀞 写真◎編集部 文◎A-Suke
キャンプブームの影響で焚き火が大人気。釣りの合間でも焚き火を見ながら一服したり、食事を作ったりすればより豊かな時間を過ごせるだろう。そんな時に役立つのが景観を守りつつ楽しめる焚き火台だ。焚き火の起こし方や焚き火台の種類、ホットサンドメーカーを使った焚き火料理を、アウトドアをコンセプトにしたカフェバー「BASE CAMP」を営むA-suke さんに解説してもらった。
この記事は月刊『つり人』2021年7月号に掲載したものを再編集しています
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目次
第1回
第2回
第3回
10分以内!
ホットサンドメーカー簡単レシピ
A-suke
1978 年生まれ、東京生まれ東京育ち。地元の水道橋でアウトドアをコンセプトにしたカフェバー「BASE CAMP」を営む。アウトドア用品のプロデュースやキャンプ料理のレシピなども手掛ける。最近はオイカワのフライフィッシングと河口域でのキビレ釣りに熱中している。
景観を守るための焚き火台
近年、キャンプブームとともに焚き火が大人気。
キャンプといえば焚き火をイメージする人も多いが、釣りのお供に焚き火はいかがだろう。有意義な時間を過ごすことができるはずだ。
景観を守りつつ焚き火をするなら焚き火台が必須だが、焚き火台の役割を知らなかったり、火の起こし方は見様見真似だったりする人が多いのではないだろうか?
そんな人たちに向けてバリエーションが増えつつある焚き火台の種類や焚き火のハウツーを解説したい。
上の写真はドイツのカリーブルストという料理。焚き火を見ながらホットサンドメーカーで作れる
焚火台は90年代に登場して、少しずつ日本のアウトドアシーンに浸透し始め、今ではキャンプになくてはならないグッズの一つにまでなった。
なぜなら現在の日本のアウトドアシーンでは直火はご法度。その理由は地面で焚き火をするとその焦げ跡が何十年もそのまま残ってしまうから。
景観を守ってみんなで気持ちよくアウトドアを楽しもうっていうのが今の常識となっている。だから焚き火台が必要なのだ。
釣り場での焚き火も焚き火台を使ってみんなで気持ちのいいフィールドを守りたい。
はじめての焚火台ならスタンダードタイプ
焚き火台の種類は主に3タイプだ。
スタンダードタイプ。焚火台S(スノーピーク)
まず昔からある「スタンダードタイプ」は金属板の火床を地面から数十㎝持ち上げたようなスタイル。マスターピース的な商品も多く種類も豊富。暖をとったり観賞のための焚き火から調理も含めてオールラウンドにこなす。
高効率タイプ。フォールディングファイヤーピット(モンベル)
そしてふたつめは最近人気の「高効率タイプ」。二次燃焼システムやメッシュの火床で燃焼効率を上げて誰でも簡単に焚き火が楽しめる。
ファン付きの高効率タイプ。キャンプストーブ2 PLUS(バイオライト)
番外編として燃やした炎で発電して、その電気を使ってファンを回して強制的に酸素を送り込んで燃焼させる商品もある。これらはとにかく効率的に燃やすことにウェイトを置いているために薪の消費量が多く燃費が悪い傾向がある。
軽量コンパクトタイプ。男前ファイアグリル(テンマクデザイン)
それから「軽量コンパクトタイプ」も最近人気。1㎏以下どころか500g以下のモノも多く、ソロや源流釣行などにも持っていけるほどのサイズ&重量感が魅力。もちろんその分、火も小さく、くべられる薪も少ないなどといったデメリットもある。
どの商品も一長一短あるので自分に合った商品を選んでもらいたい。
ただ、初めての焚き火台だったらやはり「スタンダードタイプ」がオススメ。焚き火のイロハを学ぶのに最も適しているので、まず一台このタイプを購入しておけば間違いない。
ちなみに私は初めて購入した焚き火台を20年以上使っている。他にもいろんな焚き火台を所有しているが今でもバリバリの現役だ。大抵の焚き火台はシンプルでそう簡単にダメになるものではないので買っておいて損はない。
第2回「火のコントロール方法」へ続く……
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