ナイトゲームの基本はただ巻きです。ただし、潮流に加えて手前に押してくる波と引く波があります。押してくる流れに乗ったら早巻きしてルアーが泳ぐテンションをしっかり感じること。引き波に乗った場合はスローでアピール。河口で川の流れや左右の潮の流れを強く感じる場合や足元の払い出しは、巻きを抑えて軽くロッドティップを煽るくらいのアクションも有効です。
オオニベ・ヒラスズキ・フラットフィッシュ
湯村武広・押川昌弘=写真・文
宮崎県はサーフ天国。しかし、同じサーフでも県北と県央では地形も水深も魚種も異なってくる。そんな宮崎サーフの実態を地元のベテランアングラーに教えてもらった。
目次
湯村武広
サーフは宮崎県北の夜の砂ヒラスズキがメインで、渓流やマイボートでのオフショアで宮崎を味わい尽くしている。宮崎県在住
押川昌弘
サーフは宮崎県央のデイゲームをメインに、とことんオオニベを探求する。秋冬は気合を込めてサーフに日参する。宮崎県在住
こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。
ミノーのフローティングとシンキングの使い分け目安は?
【押川】
宮崎県央~県南サーフのデイゲームではめったにフローティングミノーは使いません。ベイトのグチがボトムに溜まるからです。
【湯村】
シャローサーフがメインなのでフローティングをメインに使います。
リップレスミノーとリップミノーどう使い分ける?
【押川】
リップレスの点をシンペンと捉えると、シンペンを使用するのは波が穏やかでボトムを取りやすいタイミング。リップ付きのシンキングミノーはアジ等がベイトのときに使用します。
【湯村】
私は14cmクラスのミノーからサイズダウンの意味でシンペンを多用しています。例えば9cmにサイズダウンした場合に9cmのリップ付きフローティングミノーよりも飛距離が稼げます。サイズダウンさせても沖のブレイクを攻略できる可能性がより高くなるからです。
アプローチは上から下?それともボトムから上?
【押川】
オオニベをねらうレンジはボトムが一番効率がよいです。グチがボトムにベイトボール作っているときは特にボトムを意識します。
【湯村】
ナイトゲームでは表層を波に揉まれながら泳ぐベイトを意識しています。
巻きスピードやアクションの基本は?
【押川】
巻きスピードはとにかくスローに。ハンドル2~3回巻いたらボトムに落とす。ロッドは縦に軽くアクションをつけるのが私流です。
【湯村】
ナイトゲームの基本はただ巻きです。ただし、潮流に加えて手前に押してくる波と引く波があります。押してくる流れに乗ったら早巻きしてルアーが泳ぐテンションをしっかり感じること。引き波に乗った場合はスローでアピール。河口で川の流れや左右の潮の流れを強く感じる場合や足元の払い出しは、巻きを抑えて軽くロッドティップを煽るくらいのアクションも有効です。大きなジャーキングや激しいトゥイッチングはナイトゲームでは不要。
ハリ先が擦れそうですが、手前までキッチリ探ったほうがよい?
【押川】
波打ち際でヒットするケースが多く、ジクやメタルバイブの塗装が剥がれてしまうので使用前にはウレタンコート等でコーティングして使用します。フックもハリ先が鈍り、消耗が早いため、予備は必需品です。
【湯村】
手前に寄せた波が引き返す、いわゆる引き波の流れはヒットポイントのひとつ。ベイトがその引き波のなかで流されまいと泳ぐので捕食者にとっては捕えやすい状況です。ですから引き波の流れが発生したタイミングには足元までキッチリとトレースするのをおススメめします。
フックはカルティバSTX-45ZN #6、#4、#2をルアーサイズに合わせて使用
サーフ天国・宮崎県の名手が答える! サーフフィッシングQ&A
こちらの記事は『ルアーパラダイスKyushu 2022年早春号』に掲載したものをオンライン版として公開しています。