「釣りはフナに始まりフナに終わる」と言われるほど、マブナ釣りは始めやすく奥が深いものだ。そのスタイルは主に2つ。腰を据えて1ヵ所を釣り続けるか、広範囲を探りながら釣り歩いていくかである。ツクシがにょきにょき頭を伸ばしタンポポが彩る春の田園地帯へ、ノベザオとシンプルな仕掛けを用意して出かけてみてはいかが?
腰を据えるか探りに行くか。田園のマブナ釣りについてご紹介。
写真・文◎高木翔太、編集部
解説◎菊池貞雄、須藤文雄
こちらの記事は月刊『つり人』2021年5月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
「釣りはフナに始まりフナに終わる」と言われるほど、マブナ釣りは始めやすく奥が深いものだ。
そのスタイルは主に2つ。腰を据えて1ヵ所を釣り続けるか、広範囲を探りながら釣り歩いて
いくかである。ツクシがにょきにょき頭を伸ばしタンポポが彩る春の田園地帯へ、ノベザオと
シンプルな仕掛けを用意して出かけてみてはいかが?
目次
釣り座が決まったら短ザオで一点集中
エンコ釣りとは動き回らずに座って1ヵ所を探るマブナ釣りのこと。主に魚が溜まっている場所や、回遊してくるだろうコースを読んで腰を据えて構える。
エンコ釣りの仕掛け。イトウキに浮力を持たせると食い上げアタリがわかりやすい
暖かくなると田んぼのホソからマブナが元気よく飛び出す
オモリがウキの浮力に勝つ重さにする
仕掛けは親ウキと呼ばれるウキの下にイトウキと呼ばれる小さいウキを5個程度付け、その下に板オモリ、ハリス止メ、ハリス、ハリとなる。オモリはウキの浮力に勝つ重さで、ウキが沈んでいくようにする。主な釣り場は水田の脇を流れる水路(ホソ)や小川。仕掛けの長さは釣り場に合わせて2m以下と短い場合が多い。
釣れるマブナは柿の種と呼ばれる3cm 程度の小さなものから20cm 前後までが入り混じる
エサはアカムシやグルテンが一般的だが、エンコ釣りの場合は魚を寄せて釣ることもあってグルテンを使用することが多い。今回取材した菊地さんはもっぱらグルテンを使用している。
エサのグルテンはこう付ける!
エサのグルテンはピンポン玉より二回り小さいサイズで取り分けて持っておき、残りはタッパーなどに入れておけば乾燥を防ぐことができる。
釣りはじめなど魚を寄せる時は大きめにつけて魚にアピール。
ウキにアタリが出るようになればエサをハリ先が隠れる程度まで小さくして釣っていく。
次回はエンコ釣りの仕掛けセッティングについてご紹介します。