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編集部2022年8月24日

【シロギス】夜の投げ釣り超入門。後編【マダイ】

マダイ 魚種別釣りガイド

ハゼ釣りの素朴な疑問が解消されること間違いなし。子どもや友人とハゼ釣りを楽しみませんか?

投げ釣りで遊ぶアツい夜を過ごしませんか?

写真と文◎山崎憲二 
この記事は2021年つり人10月号の記事を再編集しています

夜の投げ釣りは、魚の警戒心が薄れて大型が釣れる可能性が大幅に上がる。前編ではシロギス、後編ではマダイとコロダイのねらいかたについてご紹介。

マダイやクロダイを投げ釣りでねらう方法

マダイとクロダイは北海道以南のほぼ全国に生息することから人気が高い魚だ。

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特にマダイは魚の王様と言われるだけあり、色、姿、味、引きの強さのどれを取ってもナンバーワン。投げ釣りでは20㎝前後のチャリコ(マダイの幼魚)はよく釣れるが、50オーバーの大型となるとハードルが高い。しかし、近年はマダイの魚影が濃くなっているので、充分にキャッチ可能なサイズである。特に瀬戸内海は10年ほど前からマダイが増えており、高確率で顔を見ることができる。時期も8月下旬から10月初旬が後半の好期なので、チャレンジする値打ちは充分ある。

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クロダイは5月から11月初旬まで平均的に釣れるが、やはり秋から初冬が好機。一般的には30~40㎝がアベレージだが、投げ釣りでは40~ 50㎝の大型が期待できる。この時期のクロダイは引きが強く食べて美味しいのが特徴。マダイは水深があり急潮流の所を好むのに対し、クロダイは比較的浅場で潮の流れが緩い所でも多く生息する。そういう意味ではクロダイのほうがねらいやすい。河口エリアにも多い。

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確実に食わすためにドラグフリーで

海藻帯や沈み根が入り混じった砂地底をねらう。沈み根が多すぎてもあまりよくない。仕掛けを投入して沈み根の周りに置くようにする。そんな所にマダイ、クロダイが回遊してくるからだ。3、4本のサオをだして遠、中、近と投げ分けてアタリを待つ。この時、ドラグを緩めておき、魚がエサを食って走り出すとドラグがジジジーッと鳴るようにしておく。ドラグロックでも構わないが、サオ先の抵抗を感じてエサを放す恐れがある。確実に食わすためにはドラグフリーがおすすめ。

アタリはドラグをジジジーッと鳴らしてラインを一気に引き出すこともあれば、ちょんちょんと当たるケースもある。いずれの場合も慌てて合わせず、ラインを2~3mほど送り込んでから合わせるのがコツ。早アワセはバラシやハリ外れに繋がるから要注意。

ミチイトは大ギスほど神経質にならなくていい。ナイロンライン、PEラインのどちらでもいいが、食いのよさを優先させるならナイロンラインがよい。

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マダイ、クロダイとも口の中が硬いからハリ先は絶えずチェックし、少しでもなまればすぐに交換する。でないと悔しい思いをすることになる。ハリはがまかつ・ユムシコウジや丸せいごサーフ、オーナーばり・ビッグサーフなど。1本バリでチモトには夜光玉を入れる。これが意外と効果がある。

エサはユムシをメインに使う。ユムシ、コウジともヒゲのあるほうからハリ先を入れて尻から出す。ハリ先は必ず出すように刺す。でないと上手くフッキングしない。

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コロダイのねらいかた

15年ほど前から人気急上昇なのがコロダイだ。南方系の魚なのでもともと紀伊半島や四国南部が生息域だが、その数がかなり増えている。

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投げ釣りで釣れるコロダイは45~50㎝がアベレージで、まれに70㎝オーバーも出る。60㎝を超えれば大型といえる。磯魚だけに力強い引きが魅力。60㎝オーバーになるとサオをのされそうになる。コロダイは磯場周り、漁港の防波堤周り、沈み根が点在するサーフなどに多い。しかし、海底の全体が岩礁帯という所には少なく、どちらかというと砂地メインで海底に沈み根が点在しているような所に多い。砂地底や沈み根の周りを回遊しながらエサを食べているからだ。数尾単位の群れで行動しているのか連続で当たるケースが多い。1尾釣れたなら他にもいる可能性が高いので、新鮮なエサをたっぷりと刺して素早く打ち返す。近くの人が釣れた場合も同様だ。時合には集中的に探る。

コロダイは干潮前後に当たる

コロダイは夕方に日が落ちて暗くなった時や、朝、明るくなったころによく当たる。それらが満潮、干潮とリンクすれば確率が上がる。朝、明るくなってから当たる個体は大型が多い。「そろそろ仕舞おうか」と思って油断している時にドカンと来るから、慌てずに対応すること。また、他の魚は満潮前後がねらい目とされているが、コロダイは干潮前後によく当たる。干潮だけをねらってもいいくらいだ。潮時は必ず調べておき、干潮前後には積極的に打ち返す。根掛かりが少なければ誘いもかける。

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6月ごろのシーズン初期や9月中旬以降は水深が8~10mほどのポイントでよく当たるが、盛期の8月は水深2~3mの驚くほど浅いポイントへも回遊して来る。見逃さないで探ると意外と面白い釣りができる。ただ、そんな浅場では海面にライトを当てないように気を付けること。すぐに散ってしまい、せっかくのポイントを台無しにしてしまう。

夜になると漁港の防波堤周りにも寄ってくる。外向きだけではなく内向きも探る。10~20m付近の近投でも当たるので静かにねらう。思わぬ大型がヒットして驚かされることもある。

ミチイトはPEラインがおすすめ

コロダイはその大きな口でエサを吸い込むように食べる。なのでハリは大きくても構わない。丈夫さを優先させるためがまかつ・ユムシコウジの20号やコウジマダイの18号、ビッグサーフの17号クラスを使う。磯場周りを探るためハリ先は絶えずチェックし、少しでもなまればすぐに交換する。ハリスはフロロカーボンの8~10号。磯場周りを探る時は10~14号で長さは1m と短めでよい。ミチイトはナイロンラインなら8~10号、PEラインなら5~6号で、いずれも通しでよい。遠投性を考慮するならPEラインをおすすめする。海底の起伏なども感知しやすいし、エサ取りの有無なども分かりやすい。

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尻手ロープの効用

釣り方は他の魚種と同じドラグフリー釣法がよい。ただ、コロダイの場合、エサを食うと一気に走ることがある。近くに沈み根や消波ブロックなどの障害物があると、ラインがそれらに巻かれる恐れがある。ミチイトが太めなので強引に巻けば寄せられることもあるが、大概はラインブレイクでバラすことになる。かといってドラグロックだとサオが飛ばされ、下手をするとサオや三脚が海中に持っていかれることになる。そうならないためにドラグをやや強めに設定し、尻手ロープを付けておく。尻手ロープはサオが飛ばされそうになり、リールが三脚に当たる寸前の長さにしておく。サオが三脚の上でシーソー状態になった時にドラグが滑り出す。これによってサオが飛ばされず、向こう合わせ的にフッキングするので取り込める確率が上がる。マダイ、クロダイねらいにも通用するテクニックなので、ぜひ実行していただきたい。

コロダイねらいのエサは太めのイワイソメが定番。ただ、エサをほかの魚に取られやすい。比較的エサを取られにくい海エビ(冷凍でも可)、イカ、ユムシなども持参する。イワイソメをハリスまでたくし上げ、ハリに海エビを刺す方法もある。イカエサだとハマフエフキが来る可能性がある。サーフや防波堤で当たるハマフエフキは50までの中型が多いが、まれに60~70㎝級も来るから油断できない。引きはコロダイより強いから冷静に対応すること。

 

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