ガイドとスーパーロコが実践する、冬の一発大ものパターン 第4回
ガイドとスーパーロコが実践する、冬の一発大ものパターン 第4回
近藤健太郎=文
解説=近藤健太郎(こんどう・けんたろう)遠賀川のすぐ近くにあるプロショップ「ロッドマン」(福岡県中間市中鶴1-8-6)を営む。釣りをしない日もほぼ毎日開店前に遠賀川沿いを散歩したり、休日はトーナメントに出場したりと遠賀川にどっぷり。レンタルボート&ガイドも行なっている。
この記事は2013年2月号「宝クジ的ジャンボバスパターン」に掲載されたものを再編集しています。
意外と厳しい冬を乗り切るふたつのシャッド
年末年始の遠賀川について私なりの攻略法を紹介していきます。
遠賀川は海が近いため、冬は玄界灘の猛烈な北風が直接吹きこんできます。風速10mクラスの日も多く、嵐のようになってしまう日が多いといえます。加えて、水深が平均約2mと全体的に浅いので、風の影響ですぐに水温が下がってしまいます。年末年始の遠賀川の水温は通常6℃前後ですが、大寒波がやってくると、すぐに最低水温の3℃台になってしまうこともあり気が抜けません。
九州は冬でも暖かいというイメージがある方も多くいるはずですが、北九州を流れる遠賀川は緯度的に言えば関東、関西と変わりませんし、気温も同じような感じになります。雪も降ります。なかなか厳しいんですよ(涙)。
というわけで、地元のエキスパートを含む多くのアングラーが水深のあるダムや野池に避難するこの時期、私はどう一発大ものをゲットするのか! ということに焦点を絞ります。
そのために用意するのは2種類のシャッドルアー。それらをひたすら投げ倒します。イチオシのシャッドはハイカットとパワーダンク。どちらもロストしにくいフローティングが望ましいのですが、水中でステイさせなければバイトしてこない場合は、サスペンドにチェンジです。
では具体的な釣りの話に入りましょう。エリアはあとで解説するとして、まずはシャッドの操作法を書いていきます。
①まずは……。
ハイカットの速巻きでサーチし、それで食ってくればOKです。活性が低いこの時期ですが、ハイカットを巻き倒していると何かしらバイトがあります。バイトはバスだけではなく、ハス、ギル、ワタカ、コイ、フナ、ナマズ、ライギョと何でもアリな感じです。この時期はとくにハス、ワタカ、ギルが多いです。でも生命感のあるエリアではバスの活性も高いことが多いので、速巻きでしつこく投げ倒します。
②バイトがあるけど乗らないときは……。
少し遅目に引いて、2~5秒ポーズを入れる。
③それでもダメなときは……。
ルアーチェンジして、パワーダンクの超スローリトリーブ! テキサスリグをズル引くような感覚でゆっくりと!
④ちなみに!
その日によって当たりカラーがまったく変わるので、釣り始めは可能な限りカラーローテーションをして反応があるカラーを見つけることを心がけます。当たりを発見したらそれだけを引き倒しましょう! 「春の赤」のように、常時通用する鉄板カラーはこの時期は残念ながらありません。曇っていれば黒金系が効くし、濁れば黒やチャート系、もしそんなに用意できないよ! と言うのであれば、ナチュラル系オンリーでもOKです。なぜならば、水温低下に伴いこの時期の遠賀川は水がクリアーになるからです。
ちなみに、この方法を駆使しても、よくて1日3 尾。ノーフィッシュ率は90%だと思われます! でも、そこはまさに修行! やり倒してください!! ビッグバスのために……。
あえてのチューブラー
シャッドの釣りではロッドが重要です!
私の考えはこうです。厳しい低水温期こそ、ソリッドティップの繊細なロッドで……、ではなく! チューブラー素材のカーボンでがっつりフッキングしてあげることが大切です。私も以前は、バイトを弾かないように食い込み重視でソリッドを多用していましたが、結果はバラシの多発……(泣)。
そこで、フックが確実にバスの口を貫くことを重視して、ミディアムライトパワーのチューブラーロッドで、ガツンとフッキングするようにすると確実にキャッチ率が上がりました。
突き詰めていくと既存のロッドでは満足できず、ロッドマンオリジナルのシャッド専用ロッド「MONOHOSHIZAOS-72ML」(スピニングモデル)を開発しました。
もちろんチューブラー仕様。中弾性カーボンを採用することで、乗り重視に仕上げていますが、バット部分のみ高弾性カーボンを使用することで感度の増幅をねらっております。
ロングロッドなので飛距離が出るとともに、ワームを使用した場合フルキャストでのフォーリングのバイトまで感知できるように設計しております。
護岸とリップラップをオカッパリで攻略する方法
厳寒期にオススメのオカッパリエリアは2ヵ所。
ひとつ目のエリアは、中間大橋から曲川水門までのコンクリート護岸。水深は0.5 ~4mと幅広く、シャローからディープまでを1ヵ所で探れるエリアです。
ねらい目は護岸際。コンクリ護岸は水中で内側にえぐれています。エグレの中でサスペンドしているバスを釣っていくイメージでシャッドを巻きましょう。アプローチはキャスティングでもテクトロでもどちらでもOK。反応がない場合は、シャッドのアイチューンをお試しあれ。エグレの方向にシャッドの軌道が曲がるように調節し、シャッドをコンクリの壁にガツガツぶつけながらリトリーブするとバイトが出ることも。とくに丁寧に釣るべきなのは杭がある場所です。ちなみにこのエリアはハンドランディングが不可能なので、ネットを用意するべし! もしくは抜き上げを前提に6Lb 以上のラインに巻き替えることが必要です。
ふたつ目はスロープ下流の石の岬。1番目から12番目まで順番に歩きながら撃っていきます。リップラップねらいで比較的浅い水深を探っていきますので、水温が上がる14時から生きてくるエリアです。もちろんここでも、ハイカットとパワーダンクのローテーション。石の岬から5m以上離れるとほとんどリップラップが存在しないので、石積みと平行に、際から5m以内にキャストしていきます。
石積みの岬を探るときは「際から5m以内」「岬と平行」が原則
最後の切り札、教えます!
でも……、それでも釣れないとき……。どうする?
ちょっとでも釣れる確率を上げる方法があります。それはフック交換です。ハリ先がなまっているフックをそのまま使ったりしていませんか? それはとってもまずいです! 私は刺さりのいいヴァンフックの刃金を使用しています。そして、最近ではハリが魚から見えにくい(と思われる)ステルスホワイトカラーを使用しております。
さて、交換終了。それでもダメでしたか? 心が折れそうですか?
よし。最終の手段を伝授しましょう。最初に紹介した護岸エリアに向かい、ドライブシュリンプの1.8gライトキャロをセッティング。フックは細軸を使用。冬のヤル気がないバスでも吸い込むことができ、かつ刺さりバッチリのパイルドライバーライトがイチオシです。ただし細軸なので強引なファイトをすると伸びてしまうので慎重に。リーダーは60cm。
セットが終わったら護岸際に投入し、テクトロを開始。アリが歩くくらいのゆっくりのスピードが肝心です。
ちなみに私は、少しでも「釣れそう」とテンションを上げるために、前の晩からワームのパッケージの中にモエビパウダーもしくはSIN-ZOフォーミュラを仕込んで、「釣れますように」と念じながらよく揉んでいます。ほかにはパイルドライバーのフックポイントだけに、ZAPPU チョベリグをネリエサのようにつけるのも効果的です!
これで遠賀川の釣り納めや初釣りはバッチリOKだぜ! ベイビー!
■パワーダンク57F(O.S.P)
ロッド:MONOHOSHIZAO S-72ML(ロッドマンオリジナル・シャッド専用ロッド)
リール:12イグジスト2004(ダイワ)
ライン:フィネスブレイブ4.5Lb(ダイワ)
フック:刃金トレブルステルスホワイト#8(ヴァンフック)
■ハイカットF(O.S.P)
※タックルはパワーダンクと共通
フック:刃金トレブルステルスホワイト#10(ヴァンフック)
2016/12/07