ベイトタックルでねらうシーバスゲームの魅力とは? その特性を知れば、シーバスゲームはもっと面白くなる!
シーバス用ベイトタックルの特性とメリットとは?
及川太一=解説
ベイトタックルでねらうシーバスゲームの魅力。その特性を知れば、シーバスゲームはもっと面白くなる!
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目次
仙台市にあるキャスティング泉バイパス店スタッフ。東北のシーバス事情に精通。ベイトタックルで釣る魚を求めて日本海側へも通う
こちらの記事は『SEABASS Life NO.10 秋号』に掲載したものをオンライン版として特別公開しています。
シーバスにベイトタックルを使う理由は?
ドキドキする釣りをしたい! その延長にあるスタイル「プライベートの釣りだけで言えば、今は完全にベイトタックルオンリーのスタイルですね」
そう語るのはキャスティング泉バイパス店の及川さん。ブラックバスからルアーの釣りを覚えたのも、現在のスタイルになった要因かもしれないという。 「潜在的にベイトタックルが好みというのはあると思います。ただ数だけを釣るシーバスの釣りにドキドキしなくなった。そのドキドキを感じるスタイルが、僕にとってはベイトタックルなんです」
とはいえ及川さんのスタイルは「ベイトタックルで釣る」のが目的ではない。端的に言えば「川でデカいシーバスを釣る」のが目的。その手段としてのベイトタックルを使用しているのだ。
「ひと口にベイトタックルと言ってもシーバス釣りだけでも、そのスタイルはいくつかありますからね。このタックルで釣りたい!という方もいれば、デカいルアーで釣りたい!という方もいるし、デカい魚を獲りたい!という方もいる。せっかくベイトタックルをそろえても、結果的に自分に合わず、やめてしまうお客さんも結構います。まずはベイトタックルの特性を知り、自分がそのタックルでどういう釣りをしたいのかを明確にしていくことが大事かな」
そうすれば、新しいシーバスゲームの世界が広がるのだ!
個人的なシーバス釣りではベイトタックルを愛用する及川さん
東京湾のボートからコノシロ着きのシーバスをねらってデカいルアーを投げるのもベイトタックルのスタイルなら、水路のような細い小規模河川で遡上シーバスをねらうのもベイトタックルのスタイル。なので、その利点や特徴を一様に語ることは難しい。
「いろいろなベイトタックルの釣りがあって、それぞれが大事にしている世界観があると思うのですが、自分としては小~中規模河川でデカいシーバスを獲りたい。そのフィールドの状況的にベイトタックルの使用にメリットを感じているのが、このスタイルに至った理由です。ベイトタックルメインのスタイルになったのはここ5年くらいですね。ただ『ベイトタックルを始めてみたい』ということなら、短いロッドを使うボートゲームのほうがビギナーの方には楽かもしれないですね」と及川さん。さて、自分にはどのスタイルが一番マッチし、ドキドキ&ワクワクができるだろう?
及川さんがベイトタックルの釣りで通うのは中規模以下の河川。近距離戦での手返しとキャスト精度を生かしつつ、大型シーバスがねらえるのがその理由だ。「自分もみんなと中流域や下流域で釣るならスピニングを使います。でも、小規模河川に入ってピンでねらって釣るような時はベイトタックルですね。なので、プライベートでは仙台から日本海側の小~中規模河川まで通うことが多くなりました。さほど遠投が必要ではなく、パワーを生かせる釣りが自分のスタイルにはマッチしますね。ルアーも14㎝以上でウエイトのあるモデルが使いやすいですよ」
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対シーバスでベイトタックルの利点とは
何が得意か、何ができるのか?を理解する小~中規模河川でより大きなシーバスを獲ることを目的とした及川さんのスタイル。その釣りでのベイトタックルの利点は何だろう?
「一番は太いラインが巻けて太く大きいフックが使えるところですね。それによって大きいルアーが使えるようになる。自分のスタイルは、スピニングタックルでできることをわざわざベイトタックルですることではないので、その部分が利点としては大きいですね。
スピニングの場合、PEラインの3~4号を使って釣るというのが、なかなか現実的ではない。ただし、ベイトタックルならバス用や怪魚&遠征用なども含め2万円台でもビッグベイトを扱えるロッドやリールもある。そこも理由ですね。
そもそも自分のスタイルではビッグベイトも含めた大きいルアーを使うケースが多くなる。だからフックも太くて大きい。すると、スピニングロッドのパワー不足で、しっかりとフッキングさせられないケースも出てくる。だからこそパワーのあるベイトタックルが生きるんです。また、片手でクラッチをすぐに切れるので、流芯に入った瞬間にクラッチを切って、流したりできるのもベイトタックルならでは。手返しのよさも利点です」
●太いライン、強いフックが使える
太いラインと太くて強いフックでしっかり掛けて勝負できるのが最大の利点。「結果、キャッチまでが速く、よりスピーディにリリースできます」
●近距離戦での精度と手返しのよさ
小場所をサイドハンドで何度も投げる際など、片手でクラッチを切って投げて……という作業が楽。また近距離ではより精度の高いキャストもしやすい
パワーと手返しのよさを生かせるのもベイトタックルの利点。グリップを握り、ハンドル操作をしながらでもクラッチを切ってラインを放出することができる。「流芯でクラッチを切って、もう少しだけ流すこともしやすいですね」
後編:シーバス用ベイトロッド、リール、ルアーの選び方
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