渓流キャンプにこれからデビューする人が知りたい疑問・質問に著者の浦壮一郎さんが回答します。浦さんは月刊『つり人』や別冊『渓流』雑誌『フライフィッシャー』などで数々の源流取材を経験してきたベテランのジャーナリストです。渓に向かう前にぜひチェックを!
数々の源流へ旅してきたライター・浦壮一郎さんが疑問に回答!
解説・写真◎浦壮一郎
「ゆるくない釣りキャンプ入門」として、渓流釣りと渓流キャンプの魅力を紹介しているムック『RIVER CAMP』が好評発売中! この記事では、渓流キャンプにこれからデビューする人が知りたい疑問・質問に著者の浦壮一郎さんが回答します。浦さんは月刊『つり人』や別冊『渓流』雑誌『フライフィッシャー』などで数々の源流取材を経験してきたベテランのジャーナリストです。渓に向かう前にぜひチェックを!
この記事は『RIVER CAMP』に掲載したものを再編集しています
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目次
第1回
第2回
第3回
第4回
釣行計画はどのように立てていますか?
源流釣行の際の釣行計画は日程に余裕を持たせておくことが基本です。
降雨による増水で停滞を余儀なくされる場合を想定し、最低でも1日あるいは2日程度余分にスケジュールを確保し、出掛ける前は行き先とプラスした日程も含め家族に伝えておくとよいでしょう。
なお、天候が悪化することが想定される場合、無理に強行するのではなく、直前であっても中止を含み予定を変更する柔軟さも必須です。
初めての場合、誰と行くのがよいでしょうか?
予定している渓流、源流をよく知る人に同行してもらうのが理想です。
ビギナーだけで行くことになった場合、渓流沿いに杣道(そまみち・ゼンマイみちなどの踏み跡のこと)や林道(廃道になっている場合も含む)が並行しているなど、車が通行できなくても人は歩けるようなエスケープルートのある渓(たに)を選びましょう。
ベストシーズンはいつですか?
6~9月です。
シーズン前半は梅雨の雨量を確認しておきましょう。
空梅雨なら水量が少なく遡行も楽だが、雨が続いているなら要注意。
また8月前半はメジロアブの盛期のため、その覚悟が必要です。
その年の雨量にもよりますが、9月になると水位は安定する傾向があり遡行しやすいもの(極度な渇水に見舞われると釣果は厳しいかも)。ただしスズメバチが活発になる時期でもあり注意が必要です。
最低限必要な道具はありますか?
以前、真夏の日帰り釣行の際、局地的豪雨により濁流になったことがあります。
幸い濁りは酷いが大増水というほどではなく、岸沿いの木々をつかみながら車に戻ることができました。
最悪の場合、泊まりの道具がないなかでの1泊を予想しましたが、その時のメンバーは源流のベテランばかり。誰ひとりとして慌てていませんでした。
理由は、夏場のため夜になっても平らな場所を見つけて寝てしまえばいいことと、各自ライターを持っていたので焚き火が可能だったから。つまりライターは必需品といえます。
期間はどれくらいが妥当ですか?
行き先によってさまざま。1泊2日で充分な渓もあれば3泊、4泊でも足りない渓もあります。
また源頭までの完全遡行を目指す場合と、ただ上流を目指して帰りは同じルートを下ってくる場合とでも異なります。
前者の場合は同じテント場に泊まることはなく、稜線までつめてから登山道を帰ることになるため、余裕を持って挑みましょう。
後者はテント場まではバックパックを背負って歩くが、テント場にバックパックを置いた後は空身で釣り上がることもできます。同じテント場に連泊できるので楽しい釣り旅になるはず。
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