千葉県には、シーズンを通してハゼ釣りを楽しめる釣り場が多い。夏の数釣りはもちろん、晩秋の良型「落ちハゼ」まで狙える懐の深さが魅力だ。そこで今回は、編集部や地元の釣具店が厳選した、千葉県の特におすすめなハゼ釣り場を大公開!初心者でも安心な足場の良い場所から、電車で手軽に行けるポイントまで、具体的な攻略法とあわせて紹介していく。
千葉県には、シーズンを通してハゼ釣りを楽しめる釣り場が多い。夏の数釣りはもちろん、晩秋の良型「落ちハゼ」まで狙える懐の深さが魅力だ。そこで今回は、編集部や地元の釣具店が厳選した、千葉県の特におすすめなハゼ釣り場を大公開!初心者でも安心な足場の良い場所から、電車で手軽に行けるポイントまで、具体的な攻略法とあわせて紹介していく。
まとめ◎編集部
千葉県のおすすめハゼ釣り場5選
千葉は高水温期だけでなく、落ちハゼシーズンも楽しめる釣り場が多い。ここではそんな千葉のおすすめのハゼ釣り場を紹介していく。
江戸川放水路
東京メトロ東西線・妙典駅を最寄りとする「江戸川放水路」。周辺には有料駐車場やコンビニ、ショッピングモールも揃っており、家族連れでも快適に釣りが楽しめる人気のフィールドだ。
フィールドは基本的に遠浅の干潟で、所々に牡蠣殻や岩が点在する。ハゼの魚影は非常に濃く、ハイシーズンとなる夏から初秋にかけては、ごく浅い場所に群れている姿も見えるほどだ。この時期はミャク釣りやウキ釣り、ハゼクラ(ハゼ用クランクベイト)などで、初心者でも数釣りを満喫できるだろう。ただし、干潮時に干潟へ立ち入る場合は、牡蠣殻などでの怪我を防ぐためのウェーダーや長靴が必須となる。
川沿いにはボート店が多く立ち並び、有料で桟橋を利用させてくれる店もある。手ぶらで訪れても、エサの購入や釣り具のレンタルができるので非常に便利だ。また、水温が下がる秋以降は、深場に落ちた良型をチョイ投げで狙うのも面白い。ボートを借りて、じっくりと「落ちハゼ」を攻めてみるのもまた一興だ。


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木更津・潮見運河
木更津港周辺はハゼの好ポイントが多いが、中でも特におすすめなのが「潮見運河」である。近隣に駐車場はあるものの、そこから釣り場までは20分ほど歩く。JR木更津駅からも徒歩圏内のため、電車での釣行も可能だ。
地元の釣具店「キャスティング木更津店」によると、イチオシは潮見緑地公園の南角。運河との合流点付近が特に有望だという。このポイントは川の中心部が航路になっており、水深が他より深い。そこにハゼが溜まるため、狙うべきはまさにこの中心部だ。岸から3mほど投げられれば十分なので、短いコンパクトロッドでのチョイ投げが最適だろう。
おすすめのエサは、意外にもスーパーで手に入るボイルベビーホタテだ。貝柱の繊維に沿って細く裂き、ハリにチョン掛けするのがコツ。この場所ではアオイソメなどの虫エサよりも反応が良く、手軽に入手できる点も魅力である。ハリについては、キス用などの小さいものだとハゼが飲み込んでしまったり、すっぽ抜けたりしがちだ。リリースを前提とするなら、口元にしっかり掛かるよう、ハゼバリ6号や袖バリ6~7号といった少し大きめのサイズを選ぶとよい。
この釣り方なら、初心者でも時速6~7尾の釣果は十分に期待できる。さらに釣果を伸ばす鍵は、ハゼがエサを吐き出す前にアタリを捉え、的確にアワセ(フッキング)を入れること。これが決まれば、時速20~30尾というハイペースな釣りも夢ではない。

海老川河口(船橋港)
都心からもアクセスしやすい、「船橋港」と、その最奥部に位置する「海老川河口」も、ハゼ釣りの好ポイントだ。京成本線・大神宮下駅から徒歩圏内とアクセスも良く、公衆トイレも完備。近くには大型ショッピングモールもあるため、家族連れでも楽しめる。
港内は全体的に水深があるものの、ハイシーズンになるとスロープ状になった浅瀬にハゼがびっしりと溜まる。そのため、手軽なミャク釣りやウキ釣り、ハゼクラで、初心者でも数釣りを満喫できるだろう。
ただし、この釣り場の要となるスロープは、コケで滑りやすいため最大限の注意が必要だ。転倒事故を防ぐためにも、グリップ力の高い滑りにくい靴を必ず着用し、安全第一で楽しみたい。
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利根川河口
日本最大級の河川・利根川は、ハゼ釣りの一級フィールドだ。夏場だけでなく、年末年始まで大型が狙えるポイントとして注目されている。河口から2~3km上流までが主な釣り場となり、点在するポイントの数も多い。
このような大河川では、岸から少し離れた場所にハゼが集まっていることも多い。そのため、竿下を直接探るミャク釣りよりも、少し投げて広範囲を探れるチョイ投げがおすすめのスタイルとなる。
数あるポイントの中でも、特に人気なのが銚子市豊里地区にある「桜井町公園」だ。無料駐車場、公衆トイレ、芝生の広場が完備されており、家族連れでも安心して楽しめる。
ここは、特に晩秋から冬にかけての「落ちハゼ」狙いの名所として知られている。基本のチョイ投げで深みを探るもよし、あるいは護岸のブロックの隙間に潜む大物を穴釣りで引きずり出すもよし。多彩な攻め方で大型ハゼとの駆け引きを堪能できる。

一宮川河口
千葉県・外房エリアを流れる「一宮川」の河口も、ハゼの魚影が濃い一級ポイント。数釣りと良型狙いの両方が楽しめるのも魅力だ。
おすすめのポイントは「新一宮大橋」の周辺。干潮時には干潟が現れ、その中に点在する岩などがハゼの絶好の隠れ家となる。地形は遠浅なため、広範囲を効率よく探れるチョイ投げが主な釣り方だ。ただし、浅場にハゼが集まる高水温期ならウェーダーなどで水に立ち込み、ハゼの付き場をミャク釣りで直接狙うのも面白い。遠浅なのでハゼクラにも向いた釣り場と言えるだろう。
また、全体的にハゼの型が良いのも特徴で、秋以降には「落ちハゼ」の実績も高い釣り場だ。チョイ投げで船道となっているカケサガリ(水深が深くなっていく斜面)を狙えば20cmを超える「デカハゼ」が狙える。
なお、大原方面の川岸は、護岸されていて足場が良いため、手軽に楽しみたい場合や、秋のチョイ投げシーズンにおすすめだ。

※このページは月刊『つり人』の過去の記事を情報更新・再編集したものです。

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