日本初のバスフィッシング専門誌「Basser」。その400号を記念して、心に残った思い出の記事を編集部員および営業マンに語ってもらった。
大人気連載「黒鱒道中膝栗毛」の2代目に就任した"ジミー"こと、営業部のワタナベが選んだのははじまりのあの回…
文◎渡辺博明(ワタナベ・ヒロアキ)
当時、一般バサー目線で全国各地を釣り歩く大人気連載『黒鱒道中膝栗毛』2代目のジミーがワタクシ。本名は渡辺博明と申しまして、どこを切っても生粋の日本人。編集部アルバイト時代を経て営業部に所属した変わり種。得意ジャンルは喰わせ系。釣り歴は30年以上だが、生活環境の変化という津波に飲みこまれ実質的には15年か。
▼ピックアップ記事 Basser1998年8月号(No80) 黒鱒道中膝栗毛
打倒!大人気コンビ
この号で誌面初登場し、初代松金コンビに挑戦状を突き付け、倒して連載の代替わりを果たします。先にも書いたとおり大人気連載だったため、多くの松金ファンが嘆き、しばらくは「松さん、金さんコンビに戻してくれ!」という読者ハガキの山に押しつぶされそうでした。
今日のようなSNSなんてなかった時代。あったら確実に秒でメンタル崩壊するほど、それはそれは凄い反響でした。
全国各地で釣りをして、美味しいご飯を食べて、温泉に癒される。という仕事
連載が重なり、顔が広く知れ渡っていくと本業の営業時に「あれ?渡辺さんって黒鱒のジミーさん?」と、「はじめまして。私はこういう者です」をすっ飛ばし、いきなり至近距離から商談ができたことは大きかったです。実はこの状況を見越した当時の編集長・三浦修さんの思惑であったというから恐れ入ります。
そういう意味でも『Basser1998年8月号』は最初に今の私の立場を与えてくれた号であり、その後の素晴らしいバスフィッシングライフを与えてくれた1冊です。
当時の表紙はすべて英語表記!
バスフィッシングの専門誌として最先端のテクニックやタックル、国内外のトーナメント情報、環境問題などが掲載される中、一般バサーと同じ目線の我々の釣行記は、肩肘張らずに読める“ちょっと一息”的なページ。だけどひとつ、ふたつは釣行の参考になる。そんな絶妙な構成がウケたのであろうと独りごちます。
中には「Basser買ったら真っ先に読む!」というお声を頂戴したこともあり、大変嬉しかったです。
全国各地で釣りができ、美味しいご飯をいただき、場合によっては温泉に浸かり、その記事を書き、「Basser買ったら真っ先に読む!」と仰っていただき、ときに商談がすっと整う。
つくづく素晴らしい仕事だと思いますw
白いTシャツがワタクシ。相方はマイケル
49cmというビッグバス
この初登場号で私が49cmのビッグバスを釣り上げたこともお伝えしたいです。
初代松金コンビの羨ましすぎる連載を我が物にするため相方と組んで勝負を挑み、釣り勝ったら晴れて新コンビで連載をスタートさせるという企画の中での49cm。もう、持ってるとしか言いようがありません。
当時、霞ヶ浦の定番と言われたパドルテールワームのテキサスリグで、ワームのカラーはキャスティークチョイス。これを洲の野原の真珠棚に落として食わせた会心の一撃。
今でも鮮明に覚えている、柵が1本だけ外に出ていたポイントでした。
これがねらってできるならこっち側(メディア)ではなく取材を受ける側(バスプロ)にでもなれただろうというラッキーフィッシュです。
この魚と、2回戦としてオカッパリで勝負し、相方がワンマイナスで3尾釣り、見事連載の座を勝ち取りました。
ですが、ここからしばらくが地獄でしたw
余りにも松金コンビの人気が凄すぎて、我々2代目に当たる世間の風が毎月台風クラス。
ということは、逆に持っていなかったとも言えるかもしれませんwが、それはさておき、台風一過の皆様の優しさと、応援は台風以上のエネルギーでとても励みになりました。
それだけ大きな反響をいただける皆様とBasserという雑誌を通して関われることは私の人生の大きな喜びと心から感謝するばかりです。
最後に今だから言えることがあります。
その連載記事中で相方が私の49cmのビッグバスについて記事をサラッと流しています。写真もあまり大きく見えないような撮影テクニックを使っていますw
本文中でも羨ましいからと書いてありますが、これ、本音だと思います。
すでにこの時から相方とのバトルが始まっていました。
真ん中下の写真が49cm。素晴らしい撮影テクニックよ…