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編集部2021年11月26日

バス釣り用ルアー使い方&タックル解説 シャッド編 使い方は?タックルは?

ブラックバス Basser バス釣り バス釣りルアー別解説

この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はシャッドについて紹介します!

使い方やタックル選びをご紹介します!

写真と文◎編集部

この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はシャッドについて紹介します!

シャッドとは

shad-nyumon (5)

 シャッドとは、クランクベイトとミノーの中間的な形状をしているハードルアーです。ボディはやや縦扁平でリップが付いています。基本的にはクランクベイトのようにただ巻きで使うルアーです。ただし、動きはクランクベイトよりもタイトかつ弱めでミノー的です。低水温期でバスの活性が低い状況に好んで使われているルアーです。

 

shad-nyumon (9)上から クランクベイト、シャッド、ミノー。シャッドはクランクとミノーの中間的存在だ

  バスフィッシングの本場アメリカでは、クランクベイトの一種として認識されているシャッドですが、強すぎないアクションと小粒なサイズ感が日本のフィールドに非常にマッチしているため、1つのジャンル・カテゴリーとして日本独自に発展し、確立されてきました。

 シャッドの元祖はラパラの「シャッドラップ」とされています。 ちなみに、アメリカには実際にシャッドという魚が生息していますが、日本には生息していません。(※和名はニシンダマシ)

shad-nyumon (3)シャッドの元祖であるシャッドラップ(ラパラ)。ちなみにこちらのカラー名は「Shad」

 

シャッドの特徴

 

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 モデルによって潜行深度は違いますが、1~2m前後の少し深いレンジを「速く」「弱い動き」で巻くことができるのがシャッドの大きな特徴です。

 クランクベイトよりアクションがタイトでハイピッチなものが多いので、クランクベイトでは水押しやアクションが強いと感じる時に、アピールが弱めな巻き物ルアーとして使うことができます。ただし浮力がクランクベイトより低いため、根掛かりはしやすくなります。濁っている状況で強い動きでアピールしたり、根掛かりする場所で使うならクランクベイトの方が向いています。

 また、シャッドはミノーよりも一段深いレンジを探ることができます。早巻きでも動きが破綻しないモデルが多いので、透明度の高いフィールドで、バスにルアーを見切らせたくないときに使いやすいルアーです。トゥイッチやジャークでルアーを飛ばしながら釣るのはミノーのほうが使いやすいです。ルアー選びの参考にしてください。

 
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バス釣り用ルアー使い方&タックル解説 ジャークベイト編 

 

b_01main-Aug-06-2021-06-33-19-30-AM関和学さんがシャッドで釣った冬のブラックバス。冬の霞水系でシャッドを巻く釣りは大定番だ

 

【ミノーとの違い】

 

・1段下のレンジを探れる

・ミノーよりも早巻きしやすい

・ミノーより体高があるため、ミノーに比べると水押しは強め

・ボトムノックでも姿勢が安定しやすい

・トゥイッチやジャークでルアーを左右に飛ばしながら釣るのはミノーの方が向いている

 

【クランクベイトとの違い】

・動きがタイトで弱い

・サイズ感が小粒である

・クランクベイトよりも早巻きしやすい

・濁っている状況や根掛かりの多い場所ではクランクベイトの方が向いている

 

シャッドの使い方と有効なシチュエーション

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 冬のルアーとして使われることの多いシャッドですが、フィールドを選ばずに1年中出番があるルアーです。動きが弱くサイズが小さいので、風がない、水がクリア、なんか釣れない、高速巻きしてバスに見切らせたくない状況で使ってみてください。使い方の基本はただ巻きです。水質がクリアな場所では、巻き物ルアーの先発に選んでいただきたいルアーです。ただ、濁りが強すぎる状況には不向きです。濁りが強い状況や根掛かりが多い場合はクランクベイトやスピナーベイトに、潜りすぎる場合はショートリップのミノーに、潜りすぎているし濁りが強いときはシャロークランクにローテーションできると万全です。

 水温10℃を切るような低水温期にバスの活性が著しく低い状況では、他のルアーを圧倒する釣果を出す場合があります。釣れないときのお守りとして、冬は必ずボックスに準備しておきたいルアーです。

 また、動きの弱さと速さを活かしてサイトフィッシングで使われることもあります。高速巻きでバスの目にシャッドを通してリアクションバイトを誘う方法です。

 巻き速度について、シャッドの名手である山木一人さんは月刊Basser2018年2月号で、「水温が8~10℃だとリールのハンドルを10秒間に20回転(ギア比6.8:1のベイトリールを使用)前後くらいの速さで巻き、1~2月に水温が7℃を下回る状況ではスローリトリーブをする」と紹介しています。

 

shad-nyumon (16)杭の横、護岸の際、護岸と杭のあいだ…このシチュエーションだけでも3パターンのリトリーブコースが考えられる。バスの目の前にルアーを送り込むようなイメージで、色々なコースを試そう

 

シャッドのモデルについて

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 シャッドには水中で巻くのを止めた時に浮き上がるフローティングタイプと、その場で留まるサスペンドタイプがあります。

 

フローティングタイプ

 フローティングタイプは浮くためカバーをかわしやすく、サスペンドタイプに比べて根掛かりしづらいです。また、浮力があるため動きが大きいルアーが多いです。サスペンドよりも潜行深度が浅いものが多いです。まず初心者の方に使っていただきたいのがフローティングタイプのシャッドです。

 

サスペンドタイプ

 サスペンドタイプは止めてバスにじっくりとルアーを見せながら誘うことができます。フローティングタイプに比べて動きがタイトで潜行深度は深めなものが多いです。浮き上がらずにカバーに突っ込んでしまうため、フローティングタイプに比べると根掛かりしやすいです。

 

シャッドのサイズ

 販売されているシャッドの一般的なサイズは60mm前後です。このサイズを基準にして状況に合わせてサイズを使い分けてください。

shad-nyumon(20)ソウルシャッド(ジャッカル)の58mmモデル

 

小さくする→ 50mm前後の小さいシャッド

 どうしても釣れないとき。シラウオなどの小さいベイトを変色しているときはサイズを小さくすると有効です。

shad-nyumon (8)ベビーシャッド50(ラッキークラフト)。日本の小型シャッドブームを巻き起こしたルアーだ

 

大きくする→ 70mm以上の大きめなシャッド

 濁っているが、クランクを巻くには強すぎるとき。魚が大きいので太いラインを巻きたいなど、ベイトタックルでシャッドを扱いたい場合は大きいシャッドが使いやすいです。

shad-nyumon (4)シャッドラップ(ラパラ)はバルサウッド製でフローティングタイプだ。こちらは70mmのモデル。浮き上がるのでカバーをかわしやすい

 

シャッドに適したタックル

 

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使用するタックルは使うシャッドの大きさによって使い分けるとよいでしょう。

 

・50mmまでのシャッド 

スピニングタックル

 

・50mm~70mm前後のシャッド

ベイトフィネスタックル or スピニングタックル

 

・70mmより大きいシャッド

ベイトフィネスタックル o rクランクベイト用のタックル

 

スピニングタックル

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 バイトを弾かない軟らかさでなおかつ障害物はクリアできる硬さが必要です。先調子過ぎないLパワークラスのスピニングロッドで、長さは6フィート3インチ前後を基準に選んでください。繊細なバイトを乗せるために低~中弾性カーボン素材がおすすめです。リールは2500番のスピニングリールにフロロ4~5ポンドまたはナイロン4~6ポンドを巻くとよいでしょう。ギア比はノーマルギアか、早巻き主体の釣りであればハイギアを選んでください。

 

ベイトタックル 

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 障害物の多い霞水系ではベイトフィネスタックルでシャッドが使われています。先調子過ぎないM~MLパワークラスで、低~中弾性カーボン素材がおすすめです。長さは6~6フィート6インチ前後が使いやすいでしょう。ナイロンかフロロカーボンの8~12ポンドを巻くのがおすすめです。

 

※シャッドを使う上での注意点

 太軸のフックだとルアー本来の動きが出づらいため、シャッドの多くは細軸のフックが使われています。ハリ先が鈍ったり折れる危険性を考え、交換用のフックを多めに用意しておくとよいでしょう。また、クランクベイトよりは根掛かりが多いルアーなので、根掛かり回収機を持っておくと引っかかったときに安心です。

265-sekiwa-014交換用フックを用意しておくと心強い

b_01_06ito-6根掛かり回収機は必携アイテムだ

 

 

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