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つり人編集部2025年12月7日

一度は行きたい氷上の楽園!東北ワカサギ釣りの2大聖地「岩洞湖」&「桧原湖」を紹介

東北のワカサギ釣り、行くならどっち?本州一の厳寒地で自然と対峙する醍醐味が味わえる、岩手・岩洞湖。そして、送迎やレンタルハウス完備で快適に楽しめる、福島・桧原湖。今回は「氷上の聖地」とも呼ばれるこの2つの湖を比較。解禁時期やフィールドの特徴、タックル選び、そして釣果を伸ばすための攻略法まで、釣り場を徹底紹介する。

まとめ◎丸山剛

【岩手県】岩洞湖:本州一の厳寒地で挑む氷上ワカサギ釣り

本州一の厳寒地といわれている岩洞湖。標高は700mほどしかないダム湖だが、周りの山がなだらかな分、総面積が広い。氷上ワカサギ釣りのメッカとして知られ、氷上釣りの解禁は例年1月中旬から後半。シーズン終了は3月中旬。

岩洞湖は真氷層が10cmくらいの上に雪が乗った雪氷だが、雪が少ない年は、真氷層が厚めになっていることもある。例年の雪氷といっても桧原湖のような厚い雪にはならないので、穴開けドリルも短めで簡単に開けることが可能だ。

岩洞湖は、スノーモービルが禁止されているので、氷上の釣りは歩かなければならない。そのためエントリー場所がたくさん作られている。テントを利用しての釣りがメインなので、大型のソリに荷物を載せて氷上に行くことになる。テント以外では岩洞湖漁協監視詰所前に6基設置されるドーム船で11月から5月のゴールデンウィークまでワカサギ釣りができる。

岩洞湖
氷上期の岩洞湖はテントの花が咲き、とてもカラフル

岩洞湖のワカサギタックル

岩洞湖のワカサギ釣りでは、電動リールにPE0.2号のラインを合わせたタックルが主体となる。

仕掛けは全長60~80cm、ハリ間隔12~15cmで、ハリ数は5~7本が基準。ハリス長は2~4cm、ハリのサイズは1~1.5号がよいだろう。ハリの形状は、1尾ずつ積極的に掛けていくなら「狐タイプ」、アワセが遅れても掛かりやすく多点掛けをねらいたいなら「袖タイプ」と、スタイルに合わせて使い分けるのがコツだ。

オモリは5gを基準に、水深や状況に応じて3~8gをローテーションする。下バリ(底バリ)が付けられるタイプがおすすめだ。穂先はオモリ負荷に合わせるのが基本だが、岩洞湖では「先調子」タイプが好まれる。

エサは白サシ、紅サシ、アカムシが基本で、寄せエサとしてブドウムシも有効。サシは半分にカットして使うが、魚が小さい時はさらに小さくカットすると食い込みがよくなる。

シーズン別攻略法と釣果アップのコツ

岩洞湖のシーズンは、前期・中期・後期で攻め方が異なる。

【前期(解禁当初)】 魚がスレていないため、短めのハリス、重めのオモリ、硬めの穂先を使用し、強いアワセで積極的に掛けていくスタイルが有効。第1~5ワンドの水深13~14mラインの底釣りがねらい目。

【中期(2月)】 食いが渋くなる時期。オモリを軽くし、繊細な穂先と長めのハリスを使って、エサをフワフワと漂わせて1尾を確実に拾う。

【後期(3月)】 荒食いの時期に入り、群れが水深20m以深に落ちる。重めのオモリに戻し、前期のような攻撃的な釣り方で数を伸ばそう。この時期の深場のワカサギは体がピンク色になり、サイズも大きく、骨が柔らかくて甘みがあり絶品。

岩洞湖のワカサギ
岩洞湖のワカサギはとてもきれい

釣果を伸ばすポイント

数を釣るにはポイント選びが最重要。岩洞湖レストハウスのボードに書かれている「前日の釣果」を参考にしよう。

初心者でありがちなミスは、誘うのに夢中になって穂先を止める間をつくらないことだ。叩き台を用意して、誘ったあとは電動リールを叩き台に置いて、穂先の止めをつくること。この時にアタリが穂先に出るので見過ごすことなくアワセを入れる。食いが悪くなったら面倒だが全部のハリのエサ交換をする。できれば10分サイクルで交換したい。

岩洞湖の各種情報

・問合先:岩洞湖レストハウス※ワカサギ期間中の営業時間は4~17時
・入漁料:800円(現地倍額になるので注意)
・ワカサギ釣り時間:氷上5時~日没まで
・アクセス:東北自動車道・盛岡IC~R46、R4を経由し、北山トンネル南口交差点を左折。R455で岩洞湖へ約37km。車で約50分。バスの場合、盛岡駅前東口から龍泉洞行きバスに乗り約50分。盛岡駅始発9時40分、帰り岩洞湖最終17時16分

岩洞湖レストハウス
岩洞湖レストハウス。レンタルも充実。防寒着だけ用意すれば、テントから長靴、タックルまですべてレンタルできる

【福島県】桧原湖:快適な送迎付きレンタルハウスが人気

桧原湖は、1888年の磐梯山の噴火にともなう山体崩壊によってできた堰止湖である。南北に細長く、最大水深は30m、周囲32kmの裏磐梯地域最大の湖で、磐梯高原の豊かな自然に囲まれ、四季を通じて美しい景観を誇る。水質のよい桧原湖のワカサギはとても美味しいことでも知られている。 

磐梯山
完全結氷した桧原湖から眺める磐梯山は格別

ワカサギ釣りのシーズンは、11月1日の解禁から12月末までが屋形船やボート釣り。完全結氷する1月中旬から3月下旬までが氷上釣りシーズンである。桧原湖の氷上ワカサギ釣りは、自前のテントを持って釣りに行くのもよいが、各地区に氷上のレンタルハウスや屋形船が釣り宿によって設置されている。こういった釣り宿は、湖岸にある駐車場からスノーモービルによる送迎をしてくれるので、設備を利用することで、手軽かつ快適な氷上の穴釣りができる。レンタルハウスや屋形船は、釣りやすい水深10m前後の場所に設置されている所が多い。

桧原湖のレンタルハウス
桧原湖はレンタルハウスが数多く設置されている。スノーモービルでの送迎となる

桧原湖のワカサギタックルと釣り方

桧原湖の氷上釣りでは、電動リールとアタリを出すための軟らかい穂先が使われる。穂先が軟らかいということは、オモリが軽いということでもある。重いオモリを使うと出にくいアタリも、軽いオモリを使うことでワカサギが触っただけでもアタリが出るようになる。推奨するオモリは水深にもよるが、S~SS(1.5~1g)が目安。

仕掛けは、2号サイズの5~7本バリ、袖、狐どちらのタイプでもよい。オモリに下バリを付けると効果的。

誘い方の基本は、穂先をフワフワと揺らすように動かした後にリールから手を放して、穂先をストップさせる動作を繰り返す。アタリが穂先に出たら、すかさずリールを持って持ち上げるようにアワセを入れる。

桧原湖のワカサギ
水質のよい桧原湖のワカサギは美味で知られる

宿泊施設も多く、ウインタースポーツも楽しめる

桧原湖の湖畔にはホテルや民宿、ペンションが数多くあり、宿泊者の受け入れ態勢も万全である。宿では、氷上施設を持っている所も。そういった宿ではワカサギ釣りパック等の特典もあり、チェックしておきたい。

冬の裏磐梯は、スノーシューを使ったスノーハイクトレッキングガイドやスキー場も隣接しているので、ワカサギ釣りとウインタースポーツと組み合わせてプランを組んでみるのもよいだろう。冬の桧原湖は、家族やカップル、グループで賑やかに楽しみたい。

桧原湖の各種情報

問合先:おやど風来坊
遊漁料:1日券700円
レンタルハウス料金:1人4500円、ログハウス1人5000円(ともに入漁料700円込み)
交通:磐梯自動車道・猪苗代磐梯高原ICからR115、R459を経由して桧原湖へ。電車の場合は郡山からJR磐越西線に乗り猪苗代駅で下車。磐梯東部バスで裏磐梯行きに乗車

※このページは『つり人 2025年12月号』の記事を再編集したものです。

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