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今でも焼き付いている30年前の豪雨体験

今でも焼き付いている30年前の豪雨体験

つり人編集部=写真と文

タイ王国に住む大先輩から
ここ数日の日本各地を襲っている豪雨のニュースを見るかぎり
東南アジアの雨季のような気がするというメールをいただいた。

岡崎などはまるでアユタヤのようだと。

昨日も日中は朝方の雨が嘘のように上がり
夜になると再び豪雨。

東京から国道1号で川崎へ帰る途中
多摩川の手前でフロントガラスにポツポツ来たなと思ったら
100mも進まぬうちに
ワイパーがまったく役に立たないくらいの凄まじい雨。

多くの車がたまらずに一時停止。
僕も最徐行で走ったが
車線すら判然としない状況であった。

ピカッと光った直後に
ドド~ンッと雷鳴がとどろき
車がミシミシと軋む。
さながら戦場で砲撃から逃げ回る映画のワンシーンのようだ。

断続的に鳴り響く雷に怯えながら
僕は30年近く前の、夏の日の出来事を思い出した。

その年も雨の多い夏で
僕は晴れ空が広がるのを待って
友人と神奈川県の津久井湖に向かった。
そのころ、僕はバスフィッシングに夢中だった。

日赤下でボートを借り
久々の釣りということで
広範囲を探りまわった。

昼過ぎくらいから急に薄暗くなり
ゴロゴロと遠くで鳴り始めた。
しかし、ルアーをキャストする小学生2人は
自然の恐さというものをまだ分かっていなかった。

雷鳴はやがて振動を伴った爆音になり
子供ながらに「これはヤバイ」と思い始めた。
なにしろ、ピカッと光るのとほぼ同時に
バリバリバリと、それまで聞いたことがない轟音が耳をつんざくのだ。

雨は文字通りバケツをひっくり返したかのような激しさになり
ボート乗り場に帰ろうにも、5m先が見えない。
それでも記憶を頼りに、ひとりが懸命にオールを漕ぎ
ひとりがバケツでボートに溜まった水を掬い出す。

どうにかボート乗り場にたどり着くと
ステテコを履いたオヤジさんが
飛び出してきて
「大丈夫だったかー、心配したぞー」
と僕らの無事を喜んでくれた。

翌日、相模湖で釣りをしていた小学生が
落雷で亡くなったという記事が新聞に載っていた。
僕はしばらく、その記事から目を離せなかった。

今からもう30年近く前のことだが
まるで昨日のことのようにしっかりと覚えている。
(山根)



2008/8/30

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