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Basser編集部2025年10月29日

アナログ派Basser編集部員が“最新魚探&エレキ”を使ってみたら!?

GPS内蔵エレキやライブソナー系魚探、気になってはいるけど、まずは試してみたいですよね。ワタクシ、Basser編集部の谷川もそのひとり。そんな折、ローランスの輸入・販売を行なうアウトブレイクさんから「うちの最新セットを使ってみてください」と声をかけていただので、実際に体験してきました。

GPS内蔵エレキやライブソナー系魚探、気になってはいるけど、まずは試してみたいですよね。ワタクシ、Basser編集部の谷川もそのひとり。そんな折、ローランスの輸入・販売を行なうアウトブレイクさんから「うちの最新セットを使ってみてください」と声をかけていただので、実際に体験してきました。

体験した人:谷川駿介 Basser編集部。新型のiPhoneとかには間違っても飛びつかないアナログ人間。古いアメ車(V8エンジン)を愛する。釣りにまつわる道具もすべてちょい古で、とくにライブソナー系魚探には懐疑的なスタンスだったが……。

text & photographs by Basser
取材協力=アウトブレイク、津風呂湖観光

アナログな私

こんにちはBasser編集部の谷川です。 何を隠そう、ワタクシ、筋金入りのアナログ人間です。愛車は約20年落ちのアメ車(V8エンジン)、インターネッツにも疎く、未だに電車に乗るときに紙の切符を買ったりします。その性質は釣りにおいても例外ではなく、リールもロッドもほとんどが2〜3世代前のもの。レンタルボート用品に関しては、魚探レスは当然としてバッテリーもボイジャー(鉛)を愛用。好きなルアーはオールドスクールなスピナーベイト、テキサスリグ、ヘビーキャロライナ。サイコロラバー?投げたことないです。

そう、つまり「ちょい古」のものや歴史的ベーシックなものが好きで、たとえそれがやや不便であっても、その制約の中で楽しんだり結果を出したりするのに酔ってしまうヤツなのです。しかし、そんな僕のこだわりをぶち壊す出来事がありました。Basser12月号の魚探特集の取材にて、ローランスの最新魚探&エレキを使用したのがそのキッカケ。私の偏屈さを見かねた編集長のササキが、「能書き垂れてないで、最新モデルを体感してみなさい」と僕を津風呂湖に派遣したのです。 そして今の率直な気持ちは「GPSエレキとライブソナーほしい!今すぐに!!」 いったい何があったのか!?

編集部谷川

ビタ止まりの「RECON(リーコン)」

津風呂湖に到着すると、ローランスの正規輸入元である「OUTBREAK(アウトブレイク)」のお二方がお出迎えしてくれました。二人がインプレ用にセットしてくれたのが、ローランスの最新GPS内蔵エレキ「リーコン」と専用の振動子でライブソナーが使用可能な魚探モニター「イーグルアイ9」でした。

まずはエレキです。10ftの免許不要艇に、私と機器の解説をしてくれる枡井さんの二人乗り。波切りの良い12ftのローボートでもないのでスピードは出ないだろう……と思っていたら、信じられないくらい速い。具体的に何km/hっていうのはわからないんですが、少なくとも僕が使ってる24V・82Lbエレキ(12V鉛バッテリー直結)よりかなり速かったです。レンタルボートでは速すぎて立ったままでは怖いので、必ず座って操船するか、そもそもハイバイパスは使わずにマックスでも7〜8くらいで使うのが安全かと思います。

あとはめっちゃ静かです。ブラシレスモーターだけあって、力強いのに振動や駆動音が少なく、ぬるーっと進んでいく感じ。〝カバーハッカー〞を自称している僕にとって、シャローのバスに不用意なプレッシャーを与えないブラシレスエレキの静粛性は、正直一番嬉しい機能かもしれません。ペダルはワイヤレスながらスカスカした感じがなく、適度な抵抗とリニアさがあって個人的にはすごく好きな踏み心地でした。

と、肝心のGPS(アンカーロック)機能を体感する前に、すでにエレキとしての基本性能がとても高いことに感動しました。

アウトブレイクの松島さんと枡井さん
ローランスの国内正規販売元であるアウトブレイクの強みは、アフターサービスにある。営業の松島さん(左)がきめ細やかなユーザー対応をしてくれ、メカニカルなトラブルは腕利きのサービスクルーである枡井さん(右)が解決してくれる。エレキや魚探は決して安価ではない精密機械なだけに、買った後のことを考えれば正規店での購入がおすすめだ
エレキの持ち上げ方
エレキの持ち上げ方
1.マウント手前のペダルを踏むとロック解除。このとき、自動的にヘッドが横を向くので振動子の干渉を気にしてヘッドの向きを調整する手間がない
2.従来のエレキのようにケーブルで引っ張り揚げるのではなく、ヘッドを直接持って手前に持ち上げながらスライドさせる。ヘッドには手をかけるくぼみがあり、ダンパーも手伝って軽い力で持ち上げられる
3.そのまま手前に引ききって完了

アンカーロックを試す

さて、いよいよアンカーロックを試してみます。やり方は簡単で、「ここでステイしたいな」というところでペダルの錨マークのボタンを軽く踏むだけ(リモコンでも操作可能)。これで流れや強風下でも沖のピンに楽々ステイできます。

使ってみた感想は、月並みながら「すごく便利!」。バスボートに比べてレンタルボートではまだまだ導入率が低いGPS内蔵エレキですが、風に流されやすい小型ボートのほうがその恩恵は大きいような気がしました。すでに市場にいくつか選択肢があるGPS内蔵エレキと比べてリーコンが優れているのが「ビタ止まり」してくれること。

ボート艤装の達人・北方洋介さんも、YouTube動画内でリーコンのアンカーロックの精度には驚いていました。特徴としては、「(座標から)結構ずれたら元の位置に戻る」という感じではなく、モーターが細かく駆動して大きくずれることなく1ヵ所にピタッとステイしてくれる、まさにビタ止まり。ヘビキャロやフリーリグで沖の地形変化を釣るのも大好きなタニガワなので、いざ自分で使うと一発でほしくなってしまいました。こうなるのが怖くて今まで避けてきたフシもあるんですよね……。 リーコンの詳しい仕様は下記をチェック!

RECON(LOWRANCE)

RECON
価格:82万5000円(48inモデル/税込み)
「ゴースト」に続く、ローランスのGPS内蔵エレキ。ゴーストと比較して13%の推進力アップに成功し、精度の高いアンカーロックはもちろん、静粛かつ省エネなブラシレスモーター、ジョイスティックリモコンによる便利な機能を数多く搭載。ヘディングセンサーが内蔵されているのも嬉しい。

■主な仕様 ※淡水モデル
・ブラシレスモーター
・2ブレードウィードレスプロペラ
・24V80lbs/36V110lbsの2モデル
・高精度GPS測位
・コンパス(ヘディングセンサー)内蔵
・カラーLCDディスプレイ付き
・FreeSteer™ジョイスティックリモコン
・ワイヤレスフットペダル
・プラグアンドプレイでアップグレード可能な「ActiveImaging™3-in-1ノーズコーン」
・複数のアクセサリー取り付けポイント
・NMEA2000®接続あり
・シャフト長48/54/60/72インチ
・カーボンファイバー入りシャフト
RECON
左/ウェイポイントからアンカーロック、オートクルーズ、魚探と連動してのオートパイロットなどあらゆる操作が可能なジョイスティックリモコン
右/フットペダルはワイヤレスながらスカスカせず、ほどよい抵抗とレスポンスの良さが魅力
RECON
EAGLE-9 EYE専用のライブソナー振動子取り付け例。配線の煩わしいモジュール(ブラックボックス)を必要としないのが嬉しい

プロによるリーコンの解説はコチラ

魚探の達人・北方洋介さんが、プロ目線でのリーコンの魅力や特徴を動画解説してくれています。

モニター&振動子で驚異の20万円台!ライブソナー入門機の決定版「イーグルアイ9」

お次は魚探です。なんと、この「イーグルアイ9」は、ライブソナー振動子と本体のセットで約25万円と価格破壊を起こしたモデルです。通常、ライブソナー系振動子+ライブソナー対応モニターの組み合わせですと安くても60〜70万円はしますから、その半額以下でライブソナー系魚探が手に入ってしまうということ。この不景気にあっても、いや不景気な世の中だからこそ、飛ぶように売れているそうです。そりゃそうでしょう。

画面を覗いてみると……見える!見えるぞ!エントリーモデルとは思えないほどしっかりと魚影が映し出されます。モニターサイズも必要十分(タニガワ的には)な9inだし、なぜこんなに安いのか。それは企業努力の賜物であるのですが、大きな理由のひとつにビームの幅が挙げられます。イーグルアイ9の振動子のビーム幅は45度で、通常のアクティブターゲット振動子よりも同時に映せる範囲が狭くなっています。たとえば、前方を照射すると真下は映せなくなってしまうということ。ただし、エレキに取り付けられた振動子の角度調整はイージーにできるので、真下を映すセッティングにパパッと切り替え可能です(その場合は前方が見えなくなります)。

使ってみた感想は、ライブシューティングを極めたい人というよりも、通常の魚探、つまり水中の情報収集ツールの延長としてライブソナーを使いたい人向きかなと。ルアーとバスを常に画面に映し出すデジタルサイトではなく、魚の有無やレンジ、水中の障害物をしっかりと把握できれば、そこからの釣りは通常のブラインドでもOK、という人にはベストな選択になるかと思います。

たとえば、沖のボトムやストラクチャーをじっくりと使いたいときに
・まずは等深線入りのGPSマップ(ジェネシスライブ等)を頼りに、有望なエリアにエントリー。
・次にライブソナーで水中を観察。バスがいるか、水中にはどんなストラクチャーがあるかを把握。
・リーコンのアンカーロックを使用して船をステイ。気の向くままじっくりとルアーをスポットに通す。
・再び水中のようすが知りたくなったら、アンカーロックを解除(アンカーロック中はヘッドがクルクル動いてしまうので、ライブソナーで任意の方向を見ることはできなくなる)。

このような流れでリーコンやライブソナーを活用するのが最も効果的だと感じた次第。

釣行の様子

EAGLE-EYE9(LOWRANCE)

EAGLE-EYE9
価格:24万9700円(税込)
モジュールなしでひとつの振動子から4つのソナービュー(ライブフォワード、ライブダウン、2Dチャープ、ダウンスキャン)を表示可能。ソフトウェアアップデートが可能でジェネシスライブ(自動等深線作成機能)も搭載。ライブソナー機能を使用できる魚探としては破格の値段だが、エントリーモデルといって侮るなかれ。こんなにしっかり魚影が映るのだ。ただ、ビーム幅がやや狭いので、画像のように前方を映す場合は、真下は見えなくなる。

今だから「欲しい」と思える

実際に最新のエレキ・魚探を使って感じたのが、これらが釣りの精度や効率を上げてくれることは間違いなく、導入すれば多くの人がより幸せになれる道具だな、ということ。

実はワタクシ、かつては「1兆円積まれてもライブソナーは買わない」と言い張っていたくらいのアンチ勢でした。水中がリアルタイムに見えるのは素晴らしいけど、それに夢中になって自分の釣りやメンタルが崩れてしまうのが怖かったんです。

ですが、Basser最新号の取材や編集を通して、ライブソナー系魚探とオールドスクールな釣りをうまくミックスして釣果につなげている人がいることを知り、そこが両立できるならぜひこの世界に飛び込んでみたい、と思ったのです。かつては金額的なハードルもかなり高かったですが、今ではイーグルアイのような手が届きやすいモデルも出てきましたし、下記の「Lデンチ」のような高品質かつリーズナブルなリチウムイオンバッテリーも出てきました。

そして、アウトブレイクさんでは今回のようにユーザーに向けて最新艤装を体験できるサービスも提供しているのです。その名も、「ガチエレ」。現在は芦ノ湖「フィッシングクラブ仁屋」にデモ艇があり、こちらでゴースト(ローランス)はもちろん、HDSPROといったハイグレードな魚探をレンタル、試乗できるのです。しっかりと使用感を確かめ、メリットを体感したうえで清水の舞台から飛び降りましょう!!

L denchi
L denchi(エルデンチ)
エレキ・魚探と共にオススメしたいのが、アウトブレイクから今秋発売予定のリチウムイオンバッテリー「L denchi」(エルデンチ)だ。大手メーカー製の信頼性の高いリチウムイオンバッテリーをベースとし、アプリによる残量確認機能や安心の5年保証。そしてバスボートユーザーに朗報となる船検承認を取得予定(バッテリーをボートから降ろさずストレージ内でチャージ可能)。そして最大の魅力は何といっても価格。なんと「24V・50A」で5万7200円(税込)と、もはや鉛バッテリー2発分と大差ない金額だ。重量も同モデルで9.6kgと10kgアンダーを達成し、IP65規格の防水性も持つ(使用時は防水カバーなどの併用を推奨)
ミドル~ハイエンドモデルのローランス魚探
リーズナブルなイーグルアイも良いが、実はリーコンと最も親和性が高いのは「エリート」や「HDS」といったミドル~ハイエンドモデルのローランス魚探。リーコンとネットワーク接続することができるので、魚探のGPSマップ画面上の任意の座標にステイしたり、オートパイロットで自動で移動が可能。高精度なGPS測位で、アンカーロック時もマップ上の座標からほとんどずれることなくステイ可能だ

※このページは『Basser 2025年12月号』を再編集したものです。

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