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編集部2022年4月28日

バス釣り用ルアー使い方&タックル解説 フロッグ編 適したタックルは? 使い方は?

PICKUP ブラックバス Basser バス釣り バス釣りルアー別解説

この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はカバー周りで熱いトップゲームが楽しめる「フロッグ」について紹介します!

タックルの選び方から使用法まで!

写真と文◎編集部 

 この記事では、バスフィッシング初心者のために、よく使われるルアーをタックルの選び方から使用法まで基本を詳しく解説します。今回はカバー周りで熱いトップゲームが楽しめる「フロッグ」について紹介します!

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フロッグとは

 フロッグとは、その名のとおりカエルの見た目を模したルアーです。バスフィッシングだけでなく、ライギョ、ナマズ釣りにも用いられます。内部が空洞になっているソフトプラスチック製のボディーにダブルフック、あるいはシングルフックが付いたものが一般的で、これらは「中空フロッグ」と総称されます。ルアー自体が水面に浮くうえに、フックがむき出しではなくボディーに沿うようにセットされているので、スナッグレス性能が極めて高いのが特徴です。バスが食いついた際にボディーがつぶれることでフックが露出し、フッキングする仕組みです。

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その名前とデザインから、当然のようにカエルのイミテートルアーであると連想してしまうが、そのイメージは一旦リセットしたい。「根掛かりの少ないトップウォーター」という意識で、小魚にも甲殻類にも化けさせることができる

 ひと昔前までは、その障害物回避性能を生かしてリリーパッドや浮草の上をひたすらズルズルと引くことでバスを誘うのが基本でした。しかし、近年はフローティングカバー以外にも杭やブッシュ、マンメイドなどあらゆるストラクチャーに対してキャストし、アクションも首振り(テーブルターン)で誘うのが基本。フロッグ(カエル)というジャンルではありますが、時には小魚、時には甲殻類、そして純粋にバスを引き付ける“ルアー”として使います。

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かつてはこのような浮草エリアだけがフロッグのステージで、アクションはズル引きがメインだった。現在はあらゆるカバーに対して有効なルアーとして出し所が拡大。アクションも首振りがスタンダードに

 中空フロッグには大きく分けて2つのタイプがあります。

① ロングノーズタイプ  鼻先がとがったオーソドックスなフロッグ。カバーに対するスリ抜けがよく、首振りが得意で、高速ドッグウォークさせてやれば水面で逃げ惑うベイトフィッシュを模すことができます。 DSC_2807
ロングノーズタイプ(BTフロッグ/シマノ)

② ポッパータイプ  フロントカップのあるポッパータイプは、ポッピングによる音や飛沫でバスに強くアピールできます。少し水面が波だっているときや、深いレンジからバスを浮かせたいときに有効です。カップが障害物につっかえてしまうため、回避能力はロングノーズタイプに劣ります。

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ポッパータイプ(スティーズポッパーフロッグJr/ダイワ)

 上記の2タイプのなかにも、テール素材がラバースカートのものからラビットゾンカーなど天然素材を用いたもの、あるいはブレードやバズベイトのように引ける特殊なテールといったアピールを高めるパーツが付いたものなど、その種類は様々です。

フロッグに適したタックルは?

 太軸のフックをバスの口に貫通させ、カバーからバスを引きずり出す必要があるため、パワーのあるロッドが必要不可欠です。ただし積極的にアクションを加えていく現代のフロッギングでは、ただ硬くて長いだけのロッドではなく、ある程度取り回しがよく軽量なものがよいでしょう。おすすめは6ft3in~6ft8ft前後のミディアムヘビークラス、中~高弾性のカーボン素材を用いたベイトロッドです。

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スティーズ C67MH-FR“FROGGER”(ダイワ)

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ワイルドサイドWSC65MH“FROG GAME SPECIAL”(レジットデザイン)

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グロック63MH”Technical”(ディープフォレスト)

 リールはハイギア~エクストラハイギアのものがよいでしょう。ルアーの回収のスピードやフッキング時のラインスラックの素早い処理などを考えると、ハイギアのメリットは大きいからです。

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フロッグは基本ピンスポットの釣り。ヒットレンジを外れた後はすぐに回収となるので、ハイギアのリールのほうが手返しがよい

 注意したいのはリールのスプール径です。近年はハイプレッシャーなフィールドに対応した7g前後の小型フロッグが増えており、これらを軽快にキャストしていくには34㎜の標準的なスプール径ではなく、32㎜前後の小径スプールモデルが適しています。ただし、リールに強い負荷がかかる釣りでもあるので、繊細なベイトフィネスモデルは避けたほうがいいでしょう。 30-Apr-27-2022-10-20-40-98-AM
近年人気のコンパクトフロッグ。ディープフォレストの「ミクラ」はとくに人気のモデル。リールは30~33㎜の小径スプールのものがおすすめ

 ハンドルの向きは、「利き手の逆」がおすすめ(右利きであれば左ハンドル)。ロッドワークでルアーを動かすため、利き手はロッドを握っていたほうがアクションさせやすいことが多いです。どちらの手でもロッドアクション、リーリングをこなせる人は好きなハンドル向きを選んでOKです。

 ラインに関しては、PEラインが必須になります。水面で誘うルアーであること、障害物に絡めて使うこと、太軸フックでフッキングを決めることを考慮すると、水に浮き、圧倒的な強度と低伸度性を持ったPEラインが最も適しています。太さは4~8号のものを選びましょう。

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ラインはPEがマストと言っていい。細くても4号以上のものを使いたい。同強度でもナイロンやフロロといったモノフィラメントラインより細いので、8号(80Lb)前後であってもトラブルやストレスは少ない

フロッグが有効な季節や状況は?

 バスが水面に反応しやすく、かつカバーやストラクチャーに寄り添う時期や状況でフロッグは有効になります。おすすめの時期は5~11月。無風~微風のローライトコンディションが理想で、陽が差していればシェードの奥など物影を丹念に探りましょう。波風が強すぎる状況はフロッグにはNGです。水面に浮くルアーの存在感がかき消されてしまううえ、そもそもバスが沈んでしまうことが多いためです。

 ねらうのは浮きゴミ、アシ、ブッシュ、ウッドカバー、杭、テトラなど何でもOK。完全なオープンウォーターで使うのもアリですが、高いスナッグレス性と引き換えにフッキング率は決してよくないため、トレブルフックの付いた通常のプラグを用いるのがベターです。

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バスが水面に反応する状況であれば、あらゆるストラクチャーがフロッグの出し所になりうる。根掛かりにくいということは、どこにでも投げ込めるということ

フロッグの基本的な使い方

 正直なところ、フロッグは中~上級者向けのルアーと言えます。理由は、「キャスト」「アクション」「フッキング」という動作を正確にこなせないとバスを手にすることができないからです。

 バスが着く障害物にタイトに高精度なキャストを決め、生き生きしたアクションで魅了し、渾身のパワーを込めてフッキング……。簡単ではありませんが、それゆえに「釣れた」ではなく「釣った」という満足感が得やすく、その魅力にとりつかれオールシーズンフロッグゲームを楽しむアングラーも少なくありません。

 まずはキャストについて。とにかくねらったところに正確に落とせることが重要です。近距離戦がメインとなるため、多用するのは低弾道なサイドハンド&バックハンド、あるいはピッチングです。精度を上げるには練習あるのみですが、前述したように長すぎず適度に軽快なロッドを使うこと、軽量ルアーにも対応するスプールの回転レスポンスに優れたリールを使うなど、できるかぎりタックルのアシストを受けられるようにしましょう。

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なんといってもまずはキャスト精度が重要。バスが潜むスポットにどれだけ正確なキャストを決められるかが釣れるか釣れないかの最初の分かれ道。そのため、ロッド、リールは妥協なく使いやすいモノを選びたい

 アクションに関しては、一部の例外的フロッグを除き、ロングノーズタイプもポッパータイプも、首振りが基本となります。

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水に絡みついたような理想のドッグウォーク。ラインを「張る→緩める」を瞬発的に、鋭く行なう

 キモは、どれだけルアーの移動距離を抑えられるかということ。たとえば、晴れた日にアシ際に着いたバスをねらうとします。シェードができているのはアシから50㎝ほど。このゾーンから外れてしまうと、バスはルアーを追ってきてくれません。いかにアシ際ギリギリにキャストを決められるか、そしていかにシェードの範囲内で首振りによるアピールを繰り返すことができるかがバイトを引き出す鍵になります。

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太陽が出ている状況では、バスのストライクゾーンは狭い。写真のようにカバーのシェード部分でどれだけ首を振らせられるかが勝負

 アクションのリズムは自由ですが、基本は首振り2~4回&ワンポーズ。バスがスローなときやレンジが深いときはポーズを長めにとったり、逆に動きの速いベイトが追われているときはポーズを入れない高速ドッグウォークも有効です。

 連続的なテーブルターンをこなすにはコツが要ります。意識すべきは「ラインスラック」をしっかり出すこと。ラインをロッドティップで「パンッ」と瞬発的かつ短く弾き、その反動ですぐにティップをルアーの方向へ送ります(=ラインスラックが出る)。ティップを送らずにラインを張ったままにしてしまうと、フロッグが首を振ってくれません。

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グリップエンドを肘付近に当てて跳ね返してやるとラインスラックを生み出しやすい

 リーリングはロッドワークと連動させるのが理想です。ギア比にもよりますが、ハンドルを1/4~1/2ずつクイックに回してラインを巻き取ります。ただし、この動作には慣れが必要なので、最初のうちはロッドワークのみでアクションさせ、10回ほど首振りさせた後にラインを巻き取るなど、ロッドワークとリーリングの動作を分離させてもOKです。

 最後の関門はフッキングです。構造上、100発100中のフッキング成功は難しいフロッグですが、ある程度その確率を上げることは可能です。

 バスがフロッグにバイトしたら、まずフロッグが水面に引き込まれていることを確認してください。ビックリアワセは厳禁です。フロッグが視認しにくいカラーや遠くにある場合は、水面に浮くラインの動きでもその判断が可能です。フロッグが持っていかれているのを確認したら、ロッドを倒してたるんだラインを巻き取ります。そこから渾身の力を込めてフッキング! フロッグゲームで最もエキサイティングな瞬間です。

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バイトがあったら、ルアーが水中に引き込まれるのを確認し、ラインのたるみを巻き取ってから渾身の力でフッキング!

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これからベストシーズンを迎えるフロッグゲームを楽しもう!

 

 

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