編集部2021年10月15日

キャロライナリグ、名手はこう使う。琵琶湖・秦拓馬さんの場合

PICKUP ブラックバス Basser バス釣り

各地のフィールドでキャロを駆使している第一人者に、自身のキャロ使いを教えてもらいました。今回は琵琶湖で秦さんが使い続けているフローティング三又キャロについてです。

スイベルを浮かせる「俺達。」流の三又キャロ

編集部=文と写真

 広範囲をワームで探るのに適したヘビーキャロライナリグ。シンカーのセレクトやリーダーの取り方、ワームセレクトなど多様な選択肢があるだけにアングラーによって無限の可能性が広がるリグです。各地のフィールドでキャロを駆使している第一人者に、自身のキャロ使いを教えてもらいました。今回はYouTube「秦拓馬☆俺達チャンネルをはじめ、テレビや雑誌などの各メディアで活躍する秦拓馬さんのヘビキャロテクニックです。

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秦 拓馬=解説

1981年出まれ。琵琶湖でのフルタイムガイドを経て、テレビ、雑誌などへ多く出演するメディアプロとして活躍する。明るいキャラクターとわかりやすい解説が人気のYouTube動画は、投稿して1日を待たずして5万回近く再生される。ちなみに愛称である「俺達。」は自らが名づけた学生時代の釣り部の名前。

「秦拓馬☆俺達。チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UC6IMGCz0Pjwt2icerqPIuZg

こちらの記事は 好評発売中の月刊Basser2021年11月号から抜粋したものです。実釣編や使い方は本誌に掲載されています。迷ったらキャロ!迷わずにご覧ください! ↓↓↓

フローティング三又キャロとは

 

 秦さんは通常の三又キャロとは異なる「フローティング三又キャロ」という特殊なリグを使っている。

 

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「通常の三又キャロは水中でスイベルそのものが沈んでしまっており、スイベル、シンカー、ワームの3ヵ所で岩などの障害物をタッチすることになり、手もとに伝わる感度があいまいになってしまいます。そこで、それならスイベルごと浮かせてしまえば余計なボトムタッチがなくなるのでは?という発想に至り、考案したのがフローティング三又キャロというシステムです」

 つまり、スイベルが浮いていればサオ先で障害物を感じる瞬間がシンカー、ワームの2回で済み、シンカーが最初に障害物にコンタクトすることで、タッチ感がよりダイレクトに伝わってくる、ということだ。

 具体的には、ザップから発売されている秦さんプロデュースの「フローティング三又キャロシステム」という、発泡マテリアルの浮力体がついた製品を用いる。ずばり、このシステムの1番のキモはこの浮力体にある。

「目視できない釣りなので、ボトムのコンタクト感がしっかり得られることが最大の強みですね」

 この製品ができるまで、もともとはタナゴ釣り用の水中ウキで浮力体を自作していたという。

「ウキ内部にスイベルを埋め込み、塗装して使ったりしていたのですが、溶剤がすぐ溶けちゃったりして、かなり面倒くさかったんです(笑)」

 メインラインから独立したシンカーリーダーがPEラインになっている点も重要。

「三又のワイヤーキャロもあるんですが、これも水中ではワイヤーが沈んでしまうので、ボトム感知が鈍ってしまいます。PEラインは比重が軽く水に浮くので、きれいにシンカーだけがボトムをタッチする。手もとに伝わるダイレクト感が違います」

 

有効なシチュエーション

 

 では、秦さんはこのシステムをどんな状況で使うのだろうか。

「時期としては、8月の終わりから少し涼しくなるタイミングはとくに有効です。秋はディープにバスが散っており、どこで食うかわからないので、広範囲を探ることのできるキャロでサーチすることもあります」

 また、オカッパリでは、岬や張り出しの先端をキャロで攻めることが多い。水中まで陸上と似たような地形が続いていることが多いので、エリアを大まかに把握しやすいからだ。

「広範囲のボトムをノーシンカー状態で誘うことができるのがキャロの最大のメリット。1投から得られる情報も多いので、まずはキャロから、という日も少なくありません。我ながら、ボトム感知能力に長けたこのフローティング三又キャロシステムは本当に優れていると自負しています」

 

秦さんのタックル

 

ロッド:ポイズングロリアス170H(シマノ)

リール:アンタレスDC XG(シマノ)

ライン:レッドスプール14Lb(ジャッカル)

リーダー:レッドスプール16Lb(ジャッカル)

 

 ロッドは遠投性能を重視して、7ftと長めのポイズングロリアス170H(シマノ)を使用。よく飛び、しっかりフッキングが決まることが重要という。

 キャロの構造上、ロッドワークではワームにダイレクトなアクションを与えることが難しいため、操作性という点は無視してもよい。となれば、ワームは自発的に動いてくれるものがよい。

 「パーツの多いワームのほうが自発的によく動いてくれます」。例として挙げてくれたのは、DBユーマフリー、パインシュリンプ(ジャッカル)のようにボディー全体が震えるようなものや、RVバグ(ジャッカル)のように細い手足が多くついているようなものだ。

 

フローティング三又キャロシステムの詳細

 

 

フローティング三又キャロシステム(ザップ)

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 PEラインは10、15、20cmの3種類があり、ウイードの高さ、ボトムの石の大きさによって長さを調節する。

 

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 フックはリングドパイルドライバー(ザップ)を使用。アイにスプリットリングがついており、ここにリーダーを結束する。サイズは#2/0~#4/0。「通常のアイに結ぶよりも、こっちのほうが遥かに釣れるんです。でも、理由がわからないんですよね(笑)。両方のワームの動きを観察してみても、変化がわからないんです。でも、圧倒的に釣れる」

 

 

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シンカーはピンフリーショット(ザップ)を使用。エッジの立った三角断面形状でボトム感知能力に長ける。重さは1/2ozが基準で、より飛距離を出したいときは3/4ozを使用する

 

 

005-Oct-14-2021-01-28-46-13-PM 製品開発前に自作していたプロトタイプ。形状が円錐形ではなく細長い球状になっている

 

 

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